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3分でわかる!哲学とは?

こんにちわ!スタンダップコメディアンのめしだです。

今日は、10月12日(月)に開催された「変動する時代の哲学ゼミ」第一回がすごく面白かったので、勉強会の内容を超ざっくりレポートします。

<目次>
1.哲学とは?
2.日本での哲学開花
3.
存在論と認識論
4.
超人ソクラテス
5.
ホメロスって何者?
6.まとめ

これを読めば、なんとなくあなたも哲学を学んだ気になること間違いなし!

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<変動する哲学ゼミ主催の理由>

変動の時代に哲学者たちは何を考え、社会はどう動いてきたのか?
現代にわれわれが体験している「変動」とは歴史上どれほどのインパクトがあるものなのか?

気鋭の若き哲学者・下西風澄氏を講師にお招きし、哲学の叡智に触れる場をつくります。下西氏が「変動」の時代として選んだ【古代ギリシア】と【西洋近代】の全2回の構成でお届けします。

第一回目のテーマは【古代ギリシャ】


古代ギリシャの哲学者といえば、ソクラテスとプラトンだろ!そう思ったそこのあなた!僕と同じくらいの哲学アマチュアである。(ちなみに僕はその二人くらいしか知らなかった...笑)

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講師である"気鋭の若き哲学者"・下西風澄氏は、ソクラテスとプラトンなんてそんな王道を攻めることはしない。

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ちなみに下西先生はとても魅力的な哲学者であるので、ぜひメルマガを登録してみてくださいな。


下西氏は、気鋭感 溢れる鋭い目線で、冒頭、参加者に向かって言い放った。
(誇大表現してます:本当は穏やかな方)

「僕が取り上げるのは、ホメロスとソクラテスだ!」

僕はまっさきにドラクエのホメロスを思い浮かべてしまったが、あのドラクエのホメロスではなく、

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古代ギリシャに存在した、天才的な詩人のことである。

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なぜ気鋭の哲学者がプラトンではなく、ホメロスを選んだのかは、後ほど語ることにして、

まずは、下西氏が講義の前半で語った、哲学についての基礎知識を紹介する。

1.哲学とは?

哲学?


1. 知を愛すること

英語で哲学は、Philosophyであるが、この言葉はギリシャ語の

Philein (愛する) + Sophia(叡智)が語源である。

要するに、

知を愛すること、それが哲学であるのだ。


2. 思考の蓄積である

現在、経営哲学や人生哲学の本などで溢れているが、それらは哲学と言わない。哲学とは、人生経験を持った人の者ではない。

哲学とは、人間が何千年にも及び蓄積した、思考のことである。


3. なぜないのではなく、なぜあるのか?

古代ギリシャ哲学の基本 

「問い」と「分析」

ソクラテス大先生に言わせるとそれは、 (ソクラテスの思考)

「驚き」と「概念」

「ここにコップがあることに驚くこと」から哲学が始まるのだ。

ソクラテス

よく一般ピープルたちは言う。

「いや、あんたがコーヒーを飲むためにここにおいたんだろ!?
おっさん頭大丈夫か?」

そんな浅はかや思考では、哲学者ぶることはできない。

哲学者ぶるのに大切なのはこれ↓

なぜなあるのか?


「いや、だからおっさんがコーヒーの飲むためにここに置いたんだろ?」

そんな風に、単純に考えるのではないのだ。

そこにあなた自身で置いたコップ自体が、なぜそこに当たり前のように存在しているのか?それを思考するのだ。

物事の自明性に驚き、そしてその概念を考える、それが哲学なのだ。

ただ、哲学者ぶろうとして、驚いているだけでは、ただの変人と見なされてしまう。

そう、哲学者とは、一歩間違えれば

ただの奇人変人なのである。(一歩間違えなくても....)


2.日本での哲学開花


1.三浦梅園の苦悩

日本に西洋の哲学が伝ってきたのは、江戸時代。
思想家、三浦梅園はこのイケてる哲学という学問を日本に広めようと奮闘した。

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梅園は、皆に哲学をシャアしようと、江戸っ子たちにドヤ顔で言った。

「枯れ木に花咲くに驚くより 生木に花咲くに驚け 」

枯れた木に花が咲くことを驚くより、生きた木に花が咲くことを驚くべきだと伝えようとしたのだ。

結果、総スカンを食らう。

現代人が聞けば、名言っぽく聞こえるが、当時の江戸っ子たちには理解不能であったのだ。


2. 明治維新で哲学開花?

1853年に黒船が現れてから、明治維新までの15年間。
日本ではドラスティックな変化が起こる。

新しい国を作るにあたり、福沢諭吉をはじめとする知識人達は、
西洋文化の概念を日本語の訳語に置き換えたことで知られている。

福沢諭吉は、「演説」「西洋」「自由」など様々な新しい日本語を作ったのだ!

3.存在論と認識論


哲学の考え方は、大きくわけて2つに分類できる。

存在論と認識論の2つである。

思考の出発点であるとも言える。

極端に言うと、下記のように表すことができる。

存在論=すべて物である
認識論=すべて心である

例:身体は物か?心か?の追求すること

哲学は、思考を整え、概念によるフォルダ分け(仕分け)をすることであり、現在、哲学の世界では、下記の写真のように、存在論、認識論が複雑に細分化されており、

哲学者達は、1,000くらいのカテゴリーに分類して語っているらしい。

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これを知り、僕は、哲学者を志すことを秒で諦めました。

4. 超人ソクラテス


ソクラテスという名は誰しもが聞いたことのある哲学者である。

「無知の知」という、「知らないことを自覚する」という哲学の出発点に向かう姿勢を簡略して表現した言葉は、現在でも多くの人に知られている。

これはすごいことなのだ。

考えてみてほしい、2500年前のコンテンツなのに、未だに色あせず存在している。そして、この考えを誰もが当たり前だと認識している。

また、ソクラテスは人間には主体性があることを認識し、対話により、相手の無知を明らかにし、無知であることを気が付かせようとしたのだ。

無知の知

当時のアテネの人達は、ガチで人間は神の力によって生かされおり、あらゆる現象は、神達によって巻き起されていると信じていたという。

だから、このソクラテスの対話が相当ウザかったことが想像できる。

例えば)
ソクラテス:なぜ人間は立つことができるのだろうか?
アテネの住民:いや、それは神の力でしょ。
ソクラテス:神の力って何?
アテネの住民:いや、だから神の力は神の力だろ。
ソクラテス:君は自分の無知を自覚したほうがいい。
我々人間は、神の力じゃなくて、筋肉を使って立ってるんだよ。っふ

結果、アテネの知識人達は、恥をかかされたことに腹を立て、ソクラテスは処刑されてしまったわけであるが、

ソクラテスがすごいのは、神々が人間を支配すると考えられていた当時のアテネで、人間には意識があり、自ら思考することの重要さに気がついたこと。

そして、神の世界の支配という、巨大なコミュニケーションの歯車にはまって、思考停止に陥り、自分の考えがない、ブラック企業に務めるサラリーマン的なマインドのアテネの民達に競輪を鳴らしたのだ。

当時のアテネを日本の大企業で例えるならば、ソクラテス氏は、会社の慣習として行われる、サービス残業に対して、

「おかしいやろ!なんで社員が会社にサービスしなきゃいけないの?普通逆やろ!」

と異論を唱える外国人労働者のような存在だったと言える。

ここで、冒頭のソクラテスとプラトンを題材に取り上げない理由にたち返ってみよう。

今、当たり前だと思えるソクラテスの「無知の知」という思想が、なぜ当時、それほどまでに革新的だったかを知るためには、ソクラテスの弟子のプラトンを学ぶのではなく、ソクラテス以前の時代に活躍した詩人、ホメロスを学ぶことが大切なのである。ソクラテス登場以前の思想をしることから哲学のすべてが始まるのではないだろうか?

"気鋭の若き哲学者"・下西風澄氏はそう我々に語りかけたのであった。

ホメロス

(写真の言葉は完全にフィクションです)

5. ホメロスって何者?

ホメロスは、詩人であり、神のような存在であったと語り継がれている。
(実在した人物なのかも、正直不明)

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古代ギリシアの叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』を書いた偉人であり、『イーリアス』は古代のギリシャ戦争を描いた戦記物語。現代でいうルポタージュ的な感じで、

登場人物の「我は⚪️⚪️神の親戚のお兄さんのその息子のいとこの...」という自己紹介で1ページを使い切るような、超大作?

当時の世界は、神と人間は共存しており、オリュンポス12神により支配されており、人間は神に命じられ戦争を起こし、殺したい。人は神に呪われて死ぬと考えられていた。

『イーリアス』で、登場人物A氏が自身の妻と浮気をしたことに腹を立てた戦士B氏が、A氏を殺そうとしたところ、

A氏「狂気の神アテナに取り憑かれちゃったんだよ」
天使がB氏の背後に現れB氏を諭す。
B氏「そうだったのか、それはしゃーないな」

想像してほしい、もし今、アンジャッシュの渡部氏が、

「呪いの神アテナに取り憑かれて、公衆便所で立ちバックしちゃったんです」

といいわけして文春の記者が、

「そうだったのですね、それはしょうがないですね」

で一件落着なんてことはありえない。

渡部


ホメロスの物語からわかること、
それは、古代ギリシャでは、科学や哲学なんてものは存在しなかった、

神話的思考により、人間は神に完全にハックされていたのだ。

そんな時代に生きた、神にハックされていた古代ギリシャ人の気持ちになれば、

もしくは従順なクリスチャンの気持ちになれば...笑

ソクラテスの無知の知がいかに、すごい発想っであったかを知ることができるのだ。

6. まとめ


そろそろ文章書くのに疲れたので、ざっくりとまとめると、

今回の「変動する時代の哲学ゼミ」に参加して、

1. 「無知の知」の精神

2.   当たり前を疑う

3.   情報を集めるだけでなく、自ら思考する

この3つをもっと意識すれば、哲学者ぶることができる気がした。
(最後の感想が小5レベルですみません....もう書くの疲れた...)

次回は、10月19日(月)に「第二回 西欧近代哲学編」に参加する予定なので、気が向いたらレポートを書きます!

デカルト/パスカル/カントの思想
・20:00-20:45 講義
・20:45-21:30 参加者間の議論
・21:30-22:00 懇親会


























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