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「ハンドクリーム」「ナイトブラ」・・・外出自粛の影響で「U25女子」が買ったもの、ポジティブなコミュニケーション術とは

1回目の緊急事態宣言が解かれた後も、学校や会社の方針によってリモート講義、リモートワークが導入された2020年。外出自粛生活が続く間に定着したのが、オンラインによるコミュニケーションだ。普段からネットを使いこなすMERY世代も、「直接会えない」という条件のもとでさまざまな工夫や意識の変化が見られる。そして、この生活自体を受け入れ、楽しもうとする前向きな様子が、彼女たちのショッピングからうかがえた。

学生たちに異変!? 長引くリモート講義で気分に影響あり

昨年から続く外出自粛によって、MERY世代の女の子たちのコミュニケーションや日々の生活にどのような変化が起きたのか、この状況をどのように捉えているのかについてMERYのアプリ上でアンケート調査をしました。

アンケートは2020年12月に実施。高校生・中学生114人、大学生・専門学生89人(以後、学生と記載)、会社員・公務員95人(以後、社会人と記載)、主婦・主夫(以後、専業主婦)11人と、計309人の女性から回答が集まりました。

「外出自粛期間以降、人間関係やコミュニケーションにおいて感じている事であてはまるものをお選びください(複数回答)」という質問をしたところ、不安を感じる結果が顕著に表れたのは大学生でした。

・外出自粛期間以降、人間関係やコミュニケーションにおいて感じている事であてはまるものを選んでください

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学生の回答者の48.3%が「自宅で過ごすことが多くなり交際範囲が狭まった」、36.0%が「人とのコミュニケーションがとりづらくなった」、31.5%が「孤独を感じるようになった」と回答しています。このような結果となっているのは、多くの大学・専門学校がリモート講義(または対面講義との併用)を続けていることに起因すると考えられます。

特に新入生は、キャンパスライフにアルバイトにと、慌ただしくも楽しい日々を想像していたのではないでしょうか。MERYでも入学準備の時期に公開された記事に多くのアクセスがあり、新生活への期待がうかがえました。「これさえDLしておけば、きっと充実間違いなし。大学生活で役立つ便利なアプリ」「『実際何が必要なの?』大学生になるまでに手に入れたい5大アイテム紹介します

しかし実際は、一日中自宅でパソコンに向き合うこととなり、想像していたような友人との語らいも持てず、気分の落ち込みにつながってしまっているのではないかと考えられます。就職活動を控えた学生にとっても不安が強いかもしれません。

「自分は一人でも生きられると思っていたがそうではなかった」(学生)というコメントもあり、一人で過ごす時間のなかで人間関係の大切さを実感し、人との関わりを見直す機会となった人もいるようです。

一方で、「無駄な人間関係がなくなった」という回答も30.3%と目立ちました。MERYの記事「人よりも繊細で気疲れしやすいかも?そう思った時に見てほしい自分との向き合い方」「‘気疲れする’ワタシ変?ってそれ「HSP」かも。自己肯定感を上げる3つの方法」が人気を博すように、MERY世代は周囲に気を遣いながら日々を過ごす繊細さを備えており、それがアンケートの結果にも表れているといえそうです。

「自宅で過ごすことが多くなり交際範囲が狭まった」の回答が多かったのは、学生のほかに、社会人(41.1%)、専業主婦(45.5%)も挙げられます。社会人は会社でリモートワークが推奨されていたり、専業主婦は子供が通う児童保育施設や教育施設の方針に影響を受けている可能性があります。

社会人からは、「『○○へ行く』『○○をした』などの話が気軽にできなくなった」といったコメントがありました。職場内は年齢層が幅広かったり、同じ会社であっても必ずしも全員リモートワークが叶うわけではなかったりする中で、さまざまな立場の人への気配りを学んでいる様子がうかがえました。

昨年の「ストイック世代の本領発揮。U25女子が自粛期間中に見つけた価値観」内で紹介したアンケート、「外出自粛期間に多く時間を費やしたことをすべて教えてください」の質問には、一人の時間をトレーニングや美容に充てるなど、自分磨きに力を入れるといった回答が上位に挙がっています。

リアルで人とのコミュニケーションが難しくなってしまった一方で、新たな気づきや学びを得たり、突然できた時間をまるでご褒美のように自分のために使ったりするMERY世代の女の子たちのしなやかさが感じ取れました。

MERY世代の女の子たちがオンラインで気を付けていること

外出自粛中のコミュニケーションを助けてくれるのがオンラインでのビデオ通話やSNSですが、手軽に人とつながれる一方でトラブルも起きがちです。「気を付けていること、工夫していることを教えてください」といった質問をしたところ、多くのコメントが寄せられました。

・「以前より人とコミュニケーションを取ることが増えました。文字で伝わらない場合はすぐに電話に切り替えるなど、情報共有をきちんとするように気をつけています」(社会人)
・「文章で伝えることが多くなり、相手がどう捉えるか考えることが多くなった」(社会人)
・「オンライン映えするメイク、画面に映る表情を気にするようになった」(社会人)

社会人からは、話のニュアンスを誤解されないような工夫、情報を正確に伝えるための工夫が見られました。U25世代にとって相手に与える印象もコミュニケーション上の重要なポイント。MERY内の「画面の中の自分に違和感。ビデオ通話を徹底分析してわかった、リモート用メイクのコツ」「画面に収まりきらない可愛さ♡オンラインでの再会は、リモート版モテメイクでGO」といった記事でも紹介したように、彼女たちの“自分の見せ方”の日々の研究がアンケート結果にも表れているようです。

一方、学生や高校生・中学生からは、会話の時間をいかに心地よく楽しむか、良い関係を築くかを重視した工夫と努力が回答に挙がってきました。

・「普段以上に笑顔を作ったり相槌を打ったりする。そうしないと感情が伝わりづらいから」(学生)
・「大事なことを伝えたい時は相手に誤解を与えないよう、句読点を使いつつ、丁寧な言葉を心がけています」(学生)
・「オンラインではタイムラグがあるので、話を遮らないように相手が話し終わったかなと思ってからワンテンポ置いて話し始めるようにしています」(学生)
・「周りの環境音に気を付けています」(高校生・中学生)
・「必ず全員と話す」(高校生・中学生)

対面であれば感じ取れたはずの空気感や相手の本音が、オンラインではキャッチしにくくなりました。その分、自分の発言、相手の感じ方に気を配る女の子たちの真面目さと誠実さが伝わってきます。外出自粛による「友人とのコミュニケーションの大切さ」への気づきも、気づいただけで終わらせずに丁寧なコミュニケーションを試みるなど、軽やかに行動していくところがMERY世代の女子たちの長所です。

また、これらの工夫は、前出の学生のアンケートの回答「自宅で過ごすことが多くなり交際範囲が狭まった」「人とのコミュニケーションが取りづらくなった」「孤独を感じるようになった」といった課題を前向きに解決していこうという努力ともいえそうです。

買い物のテーマは今後を見越した「快適なステイホーム」

オンラインでのコミュニケーションを円滑にするために買った物、それ以外にも外出自粛中に買った物を教えてもらいました。

まず、社会人からは、買い物でも仕事を意識した回答が寄せられました。

・「オンラインで電話することが増え、マイク付きイヤホンを購入しました」(社会人)
・「撮影用ライトを買いました」(社会人)

業務効率を上げたり、必要に迫られたりして購入したといったこともあるかもしれません。いずれにしても、オンラインの不便さをうまく乗り越えようとしている様子がわかります。

学生や社会人の回答で多かったのは、美容やファッションに関するアイテム。

・「ナイトブラや着圧ソックスなど自分磨きのためのものを買って使っています。同居人と女子会してストレス発散したり、メイク研究やより良いスキンケアを探したりして、今までで一番きれいな自分になりました」(学生)
・「今年はたくさんネットショッピングしました。おうちで過ごすためのパジャマを夏冬共にたくさん買いました」(学生)
・「ダイエットサプリやグッズを購入した」(学生)

手洗いが増えたことによる手荒れ、マスク着用による顔の肌荒れで悩む人がスキンケア用品を購入することも増えています。

・「ハンドソープとハンドクリーム」(社会人)
・「自粛により、マスクで肌荒れに悩まされているのでスキンケアを購入、こだわるようになりました」(社会人)

以前、MERYで公開した記事「今こそ、オンナを高める自分磨きを♡一人でお家でできちゃう、女子力向上14Lesson」にもあるように、自分磨きはU25女子たちが掲げる重要ミッション。メイク用品やダイエットサプリなど、「恋人や友人に次に会うまでにピカピカになる!」という意気込みを感じるアイテムが目立ちました。

昨年は新しい生活様式に慣れなくては……という戸惑いもあった時期でした。しかし今回のアンケート結果からは、今後もこの状況が続くことを前提に頭を切り替え、生活を快適に、楽しく過ごすためのアイデアを次々と実行に移している様子がよくわかります。

暇つぶしから有意義な時間活用への移行は、MERYのこんな記事からも読み取れました。「おうち時間はnot暇つぶし。ステイホームを楽しくかわいく有意義に過ごせる趣味6選」「君が私を癒やしてくれる。生活を豊かにする7つのGOOD LIFE ITEMS

彼女たちの、環境の変化があっても柔軟に対応していこうとする思考、タフな環境に置かれても楽しむ方法を見つけ出そうとする逞しさは、未来を担う世代にとって大きな強みではないかとMERYは考えています。

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