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【Z世代特別ウェビナー採録〈後編〉】最前線を走り続けるクリエイターの、社会と時代の捉え方

『Z世代』と聞いてどんなキーワードが思い浮かぶでしょうか?
さらに、あなたが所属する企業や携わるブランドでは、『Z世代』をどう捉えていますか?



このnoteでは、2021年9月16日におこなわれた『Z世代 MARKETING WEBINAR 2021』の様子をお届けします!

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MERYとしてもビジネス向けのイベントでは過去最大規模になるこのウェビナー。
余裕を持って500名の枠を用意したつもりが、告知開始から応募が殺到……!
開催数日前には満員御礼をいただく盛況ぶりに、Z世代への視線の熱さを感じました。

ウェビナーは二部構成。
第一部の『Z世代を動かすマーケティング』については、こちらのnoteを要チェック。
このnoteでは、第二部の『Z世代を動かすクリエイティブ』についてまとめます。


ご視聴いただいた方はご自身の振り返りや社内や周りの方へのシェアに、
見逃してしまった方はウェビナーを追体験していただけるnoteになればうれしいです。



クリエイティブディレクター・辻愛沙子氏『社会とクリエイティブ』

クリエイティブディレクターとして活躍する辻愛沙子氏が登壇!
たくさんの事例を交えながら、「クリエイティブアクティビズム」について語っていただきました。

MERY_セミナー_辻さんプロフ

・辻さんが代表を務める『arca』は、「世界観」と「思想」の重なるところを仕事にしている
・なぜ思想を大事にするか?▶倫理や多様性、あるいは企業が持つ社会へのスタンスといったものは、”できればあった方がいいよね”というプラスアルファのものから、”それ自体が問われる”ものになりつつあると思う。一方で、ビジネスの中では特にジェンダーや年齢に対する偏見が強くあるのではと感じるシーンも多く、クリエイティブや表現を通じて社会の中でより強固に培われてきたステレオタイプを、同じ手法で解きほぐしていきたいと考えた
・タイミングやモーメントは重要
 メディアや生活者が立ち止まってそれについて考えるきっかけになるから
・クリエイティブアクティビズム=ジェンダーギャップや環境問題など様々な社会課題に対し、クリエイティブという手法を通じて社会にアプローチしていく手法。直接課題解決につながるものもあれば、社会に問を投げかけていくものも

・令和時代のクリエイティビティで重要なものは「アクティビズム」と「ジャーナリズム」の越境
スポーツ選手がジェンダーについて言及したり、タレントが環境問題に取り組んでいたり越境してアクションする人が増えてきている
・広告は「ブランドジャーナリズム」へ

MERY_セミナー_ブランドジャーナリズム

MERY_セミナー_TIPS

・クリエイティブを作る上で気を付けているのは、その課題に痛みを抱えてきた人、これまで解決しようと声をあげてきた人を図らずして傷つけたり、フリーライドしたり、声を奪ってしまっていないか?と内省し検証し続けること
・企業は社会課題を自分たちが利用するのではなく、後方支援、サポートをする存在であるべきだから、表面上だけで社会課題を利用していないか?と意識している

・Z世代に届くクリエイティブは、押し付けがましく上から目線で一方的に与えるものではなく、社会に問いかけたり、生活者とともに作っていく誠実な姿勢が必要だと思う
・自分たちだけでは何もなしえないという前提に立って、連帯したり、応援の輪を広げていけるような余白を作ることが大事


アートディレクター・小杉幸一氏『SNS時代のデザイン』

ウェビナーの最後を締めくくるのは、アートディレクター・小杉幸一氏のセッション。
広告クリエイティブ、ロゴ、キャンペーン、PR、キャラクターデザインなど幅広く手がけている小杉さんが語るSNS時代のデザインとは……?

MERY_セミナー_小杉さんプロフ

・「デザイン=共通言語」
 デザインは自分のもの、作り手のものではなく世の中に対して意志を持ち、時代を捉えながらコミュニケーションするもの
・コミュニケーションの大前提は「関係性の構築」
 昨今伝え方の手法の部分に光があたりがちだけど、この人の話を聞きたいという状態になっていることが抜け落ちている時があるのでは?
・コミュニケーションにおいて“Humanity”、“擬人化”が重要に
 これからのコミュニケーションを考えていく上で、ブランドやサービスがどういう人格をもっていくか?人格をどうデザインしていくか?が重要
・生活者は、メディアから発信されるブランドの情報、アウトプットを受け取りながら企業やブランドのイメージを形成している、「無意識編集者」のような存在に
・“ONE VISUAL”=人々の頭の中で完成される一枚絵をイメージしてコミュニケーション設計を



【ウェビナーを終えて】Z世代のクリエイティブのイマ

最前線でクリエイティブを生み出し続けている、辻さんと小杉さんのお二人。
世の中を「おっ!」とにぎわせ、人々をわくわくさせるアウトプットの裏側には、ブランドのことを掘り下げ再定義し、緻密に社会の空気や流れを読んでクリエイティブに昇華させるための考え方やメソッドがありました。


約90分にわたって繰り広げられたトークをぎゅっと凝縮したのですが、なにせ濃すぎてうまくまとまりません……!

ウェビナー第一部の『Z世代を動かすマーケティング』のnoteもあわせてご覧くださいね。


また、ウェビナーやnoteをきっかけに、MERYとの取り組みにご興味持っていただけましたら、ぜひこちらからお問い合わせください。


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