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むかしむかし 魔法使いのおばあさんシリーズ

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魔法使いのおばあさんと助手のネズミくんがくりひろげる楽しくもチョットせつないお話です シリーズのひとつは、ひとりじゃないってというタイトルで文研出版から出版されました。
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#童話

大魔王がやってきた

大魔王がやってきた

                                                                   むかしむかし11

 魔法使いのおばあさんとネズミくんの家に、ある日、手紙がとどきました。
 暖炉の火があかあかと燃えて、外の寒さがうそのようです。手紙を読みはじめたおばあさんの顔が、赤くなったり青くなったりしています。ネズミくんは、そんなにおもしろい手紙なら一人で

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魔法使いのおばあさん メリーおばさんになる

魔法使いのおばあさん メリーおばさんになる

                    むかしむかし10
    

 暑い日が続きます。魔法使いのおばあさんは、このところ森の家には姿がみえません。旅に出てくるとでていったきりなのです。
 留守番のネズミくんは待ちくたびれて探しにいくことにしました。
 といっても、昼間は暑いので、夜になるのを待って外にでました。 
  小さなホーキに小さなマント。風をはらんでパタパタとマントがなります。
 二週

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クリスマスには花束を

クリスマスには花束を

   もうすぐクリスマス。
 魔法使いのおばあさんと助手のネズミくんは、今年のクリスマスはヨーロッパですごすことにきめました。モミの木とサンタクロースがにあうのは、なんといってもパリです。
 パリといえば、フランス語です。
 魔法使いのおばあさんは、フランス語の勉強をしながらホーキの手入れをしています。ヨーロッパまでとんでいくのに、途中で魔法のホーキがおれたら大変です。
「おばあさん、もう一本、ス

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むかしむかし 1

むかしむかし 1

あるところに魔法使いがいました。
 黒い服を着て黒いベールをたらした帽子をかぶった かぎばなの普通の魔法使いのおばあさんでした 。ところがある日 、魔法使いのおばあさんは魔法を使えなくなってしまいました 。

 魔法の本をなくしてしまったのです。
  それまで空を飛んでいた魔法のほうきはジュモンをわすれたために ただのホーキになってお庭の掃除をすることになりました。
 ジュモンをとなえれば おいし

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ハリネズミの恋   -むかしむかし2-

ハリネズミの恋   -むかしむかし2-

 魔法つかいのおばあさんと、魔法つかいの助手のネズミがいっしよに住みはじめて、ひとつきがたちました。
 おばあさんの家のげんかんに、小さなかんばんがでています。
      
   まほうのしごと ほか             
        なんでもそうだん        
           ひきうけます
                                         

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バレンタインデーにはチョコレートを

バレンタインデーにはチョコレートを

                                                                            むかしむかし 3

  

 つぎに、魔法つかいのおばあさんとネズミの家にやってきたのは 色の白いかわいい女の子でした。
「あの、ハリガミをみてきたんですけど……」
と、ネズミのはったビラをさしだしました。
 魔法つかいとネズミは、とたんにうれしそ

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魔法のしごと ひきうけます

魔法のしごと ひきうけます

          むかしむかし4

  魔法つかいのおばあさんと助手のネズミくんは、長い冬眠生活を終えて外にでてみました。
 そとはもうすっかり春でした。
 枯れ草のあいだから緑のはっぱがかおをだし、木の芽もふくらんでいました。
「きもちのいい朝ですね。」
 ネズミくんがうれしそうにいいました。それからすこし 足をひきずっている魔法つかいをきのどくそうにみやりながら、
「魔法つかいも、ふべんなも

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あたしのねえたん

あたしのねえたん

                                                                         むかしむかし5

 七月になりました。魔法つかいのおばあさんとネズミくんのすむ森にも、強い日差しがふりそそいでいます。
「あー、なんて暑い日なんだろう。」
 ネズミがうんざりしたようにいいました。、
「毎日 おんなじことばかりいうんじゃないよ。夏は、暑い

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ばっきん十万円さしあげます

ばっきん十万円さしあげます

                                                   むかしむかし6

 魔法使いのおばあさんと魔法使いの助手のネズミくんは森に住んでいます。ふたりは、小春日和のある日、ひさしぶりに森をぬけて、町に行ってみることにしました。
 まだ二月のはじめだというのに、あちこちにふきのとうが顔をみせています。
「おばあさん、今年は春が早いようですね」と、ネズミく

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いかないでよ魔法使いのおばあさん

いかないでよ魔法使いのおばあさん

               むかしむかし7

 メルヘン村に春がきました。
 野原には春りんどうや濃い色のスミレが咲き乱れ、山はこぶしや桜で花ざかりです。
 魔法使いのおばあさんとネズミくんは、おべんとうをもって、小さな丘の上までピクニックに行きました。
「今年の春は花がいっぺんに咲いて、まるでヨーロッパの春みたいですね」
 ネズミくんが野原のまんなかで大きくのびをしながらいいました。
 おにぎ

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ヨーロッパにはフランス語よりなわとびを

ヨーロッパにはフランス語よりなわとびを

             むかしむかし8

 さていよいよ、おばあさんとネズミがヨーロッパに行く日が近づいてきました。
 ふたりは、フランス語の練習とホーキの手入れに夢中です。
 ヨーロッパといえば、フランス語です。それにヨーロッパまでとんでいくのに、魔法のホーキが折れてしまったりすると大変です。「おばあさん、もう一本、スペアをもっていかなくていいんですか」と、ネズミが心配そうにおばあさんに聞きま

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魔法使いのおばあさんのゆううつな一日

魔法使いのおばあさんのゆううつな一日

                                                                                  むかしむかし9

 ギックリ腰になってヨーロッパに行けなくなった魔法使いのおばあさんは、はらってもはらっても「ゆううつ」な気分がおしよせてきてうんざりしていました。
「おばあさん、外に出てみませんか?いいお天気ですよ」
 魔法使いの助手

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