見出し画像

クルックス・パーセク

私は、宇宙を求めて旅をした。

未知なるものへの探究心が飽くことはない。
少しずつ、少しずつ。
繋げた星々が私だけの物語へと成っていく。

これは「クルックス・パーセク」。
本物のように空では輝けなくとも、
地上で星の在り方を身に宿す子の話。

ねえ、求める場所まで、あと何パーセク?



私は、昔から空を見上げるのが好きでした。
星座の名前は知らないし、星を繋げることも上手くできない。
自信を持ってあれが○○!と言えるのは月と太陽くらい。

それでも昼よりは夜が好き。
あの穏やかな灯りも、時間も、世界でひとりぼっちのような寝静まった夜も。

年に一度連れてってもらえるプラネタリウムが好きでした。
修学旅行のプログラムの中で、1番楽しみだったのは綺麗な夜空とプラネタリウム。

残念ながら私はまごうことなき文系だったので、専門的な勉強をすることはありませんでしたが、理系の友人が開いた教科書にあった宇宙の世界を見たくてしょうがなかったことも覚えています。
父親が定期的に購入していたニュートンを理解もできないのに借りたり、今でもたまに覗き込んでいる宇宙に関する動画も、その熱を忘れられない理由のひとつでした。

私は身体の影響で空を飛ぶことは常にリスクを伴いますが、いつだって思考を空に打ち上げることは出来るはず。


だからこそまだ遅くはないと思って、始めてみたのがこの天体擬人化創作です。

ホロスコープも興味があるし、元より神話や星座、専門的な話も大好きです。
手中で何通りも組み合わせて導き出す占いも、宇宙を見上げて思いを馳せる天体観測も好き。

なので、今から綴る【クルックス・パーセク】とは、
「占いx天文学x神話」を掛け合わせて、私なりの観測をした結果です。

これに正解はありません。
あくまで個人解釈のお話です。
色々なものを掛け合わせているせいで、やれ矛盾だとかなんだとか出てくると思います。

それでも、私は私の宇宙を見つけていきたいので、始めている所存です。

クルックスは「みなみじゅうじ座」を指します。
現代88星座の中で1番小さいながらも南天で輝き、大航海時代に天の南を示し、多くの旅を導いた星座。

みなみじゅうじ座のように、誰かを導こうなんて高尚な考えはありません。ただ、拾って繋げて綴った先で、ちょっとでも今夜が楽しみになったなら。

そんなお話の、マニアックな部分も含めて、まずは週に1回ここで記録できたらと考えています。

小さな宇宙飛行士が、見つけてくる星の娘たちの話。

それでは、掃天観測を始めましょう。

よろしくお願い致します!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?