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【CEOブログ】いざというときに、想いの共有が必要なんだなと思った話

最近、フィアレスでは新しいサービスをリリースしました。
名付けて、「あるあるを乗り越えろ!フォーラムシアター研修」
仕事をしているとよくある、先輩と後輩のすれ違いとか、開発と営業のバトルとか、そういうトラブルが起きやすい状況を演劇的に再現してみて、どうしたらいいかとか、こういう言い方するとこうなるんだなとかを先に確認しておこうという研修

で、これ”映画研修”とも銘打っていて、研修の様子をプロのカメラマンに撮影してもらい、映画風に編集して納品するというオプションが付いているのです。

めちゃめちゃおもろいな、と思うし、完成した動画を見て、めちゃくちゃおもろいなと思った。(おバカな感想)

そして実際に研修をやってから、3ヶ月経った今、ある理由で製作された動画を見返しています。その中で発見したことを書いてみようと思います。

端的で柔軟で効率的なやり取り。そして、それで問題がない。

最初にやってみたのが、先輩と後輩のトラブル。後輩にお願いしていた仕事がうまく進んでおらず、それを報告して対応する場面をやってみた。

「できていないです」
「どこまでできていないの」
「ここまでです」
「起きたことは仕方ないから、今からこれやろう!」
「わかりました!」

(すっごい簡潔に書いていますが)全く感情的にならず、お互い思い遣ってスムーズにトラブルに対応してくれた。

研修をやっている最中は、「ここからもう少し、どう思ったかとか、感情にフォーカスしていきたいな」と思っていた。「なんで?って思ってるよ」とか「できないことを相談できなかったんです」とかね。

それが大事だと思っているし、誰かと一緒にやるのが難しくなるのは、それぞれの感情が拗れたときだから、研修ではそこをやる必要があるのです。

でも、フラットな状態で改めて映像を見てみると、なんの問題もない。むしろ素晴らしいやり取りだと思った。

普段必要なことと、いざという時に必要なことは違う

それで思い出したことがあって。
フィアレスでインタビューを受けてくれた人がこんなことを言っていた。

仕事上のコミュニケーションって、時に情報処理になっちゃうんですよ。もちろん業務がうまく回っている時は、効率的でいいことなのですが、上手くいっていない時にも情報処理のモードでい続けてしまうと、コミュニケーションのエラーが起きてしまうことが多いと思うんです。

フィアレスHP 研修担当者インタビューより

そうなのだ。その通りなのである。
別にうまく回っている時は、端的で、結論から話してくれる人はありがたいし、最低限の情報共有でどんどん前に進むことができる。時間がない時とか、突発的なトラブルに対応するにはその方がいい。

かくいう私も、「あなたの感情はあなたの方でなんとかしてください」「悩みとか人に話しても意味ないでしょ」と思っていたタイプ。端的なやり取りでどんどん進んでいって楽しかった経験もあるし、それで一緒にやっている人と信頼しあっていると感じられた経験もある。

でも、それではどうにもこうにもうまくいかなくなる瞬間がある。
相手の想いを信じられなくなる時とか、自分の大切なものを踏みにじられたと感じてしまう時とか、自分に余裕がなくて相手のことを想像できない時とか。

そんな時に、思ったことを伝え合うこととか、自分の価値観を共有することが大切になってくるのだと、インプロを通して知ることができた。

いざという時に話ができるのか

じゃあ、そのいざというときにしっかり話ができるのかどうか。ここに組織やチームや、個人の力が試されるときなのだ。

チームのメンバーが、常に情報処理のみのやり取りをしていたとしたら、いざというときに、自分の気持ちを言おうと思うだろうか?相手の話を聞こうと思うだろうか?

リーダーが、チームのメンバーをコントロールしたいと思って接していたら、いざというときに反対意見を述べることができるだろうか?

自分は優秀な人間であると示したいと常に思っている人が、いざというときに自分の困ったことを共有できるだろうか?

そうならないよう、関係性の土壌を耕しておくことが、そのチームでトラブルが起きたときに乗り越えて強くなれるのか、はたまた崩壊していくのかが決まってくるのだと思う。

自分が今いるチームは、いざという時に話をしたいと思う関係性だろうか?
自分がつくるチームは、お互い本音を伝えても関係が壊れない状態になっているだろうか?
そんな視点を持って、日々過ごしていきたいと思う。

補足

この学びを得るにあたって、関連するなと感じた概念を紹介します。
全て「だから僕たちは、組織を変えていける」という本に書いてあるものです。いい本すぎて、何度も参考にさせてもらってます。おすすめ!

成功循環モデル
知識社会の組織モデルとして、ダニエル・キムが提唱したもの。
「結果の質」から高めようとすると、関係に緊張が走り、思考も行動もマイナスになっていく失敗循環モデルになる。「関係性の質」を高めることで、思考が前向きになり、結果もついてくる成功循環モデルに入ることができる。


集団的知性
グーグルが行ったプロジェクト・アリストテレスの過程で発見された概念。
共にハイパフォーマーが含まれている2つのチームの生産性に大きな差が生じていたことの考察から、個人生産性の合計とチームの生産性は相関関係が少なく、チーム生産性の向上のためには「集団的知性がいかに生まれるか」という視点の方が重要であることがわかった。

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