1. 健診で所見なしだったがしこりに気づき乳がん告知
2019年夏に40歳でステージⅠ期乳がんが見つかり、計3回の手術(局所麻酔2回・全身麻酔1回)および放射線治療を経てホルモン治療期間に入りました。 私はピラティスインストラクターをしておりますので身体操作に制限が起こることが最も心配でしたが、術後約4ヶ月(2019年年末時点)で大きな問題はございません。 特に運動が生業の方やスポーツをされている方は「術後どれくらいで動けるのか」が懸念事項となりますでしょうから、参考までに治療の経過を記します。病態は千差万別となりますので、あくまで個人の例としてご覧ください。
【発見】
健保組合の健康診断を毎年受けており、婦人科検診(乳がん/子宮頸がん)は全年齢対象でしたので併せて受診していました。乳がん検診はマンモグラフィと乳腺エコーのどちらかを選ぶことができ、エコーのみ受けていました(マンモは「痛くて被曝する」と聞いていたため)。セルフチェック(自己検診)はしていませんでした。
2019年6月11日 健診を受け、乳がんについては「良好A(所見なし)」の結果が戻ってきていました。健診のわずか18日後となる6月29日、ふと右乳頭下部のしこりに指が触れました。「なんとなく痒いような気がして」その場所に手が行きました。痒みに繋がる皮膚症状はなくそのように感じただけで、衣類の糸などが一瞬接触していたのかもしれません。その時たまたま発見できて良かったです。
検診での見逃しも多いようなので、セルフチェックの大切さを知りました。皮膚の直下に分かりやすい1cm弱のしこりがあり、乳房を押しつぶすなどせず簡単にさわれます。しこりの位置が乳房の中心部奥方向などであれば見つからなかったのではないでしょうか。
検診では触診もあったのですが一切指摘されず「この触りやすいしこりが素通りされるのか」と少々驚きましたが、健康診断はどうしても流れ作業ですし信頼性はそれほど高くないのかもしれません。乳がんの好発部位は外側上部とのことで、触診ではその脇に近い辺りを重点的にチェックされていました。乳頭部はそれほど触っていなかったような気がします。
【精密検査(マンモ・エコー・針生検)】
2019年7月1日 しこり発見から2日後に近所の乳腺外科クリニックを受診し、再び乳腺エコーと初めてのマンモグラフィで精密検査を受けました。しこりはマンモには写らず、エコーには写りました。検診でのエコーの信頼性も…高くない場合もあるようですね。
(3割負担医療費 4,180円)
2019年7月3日 麻酔を用いたエコー下針生検を受けました。組織を3回採取されたと思います。採取時に「バシュッ」という軽い衝撃があり、1回目、2回目は痛かったです。医師は「痛くないはずなんだけど〜」とおっしゃっていました。3回目は麻酔がしっかり効いている箇所なのか痛みはありませんでした。
(3割負担医療費 13,370円)
【診断告知】
2019年7月10日 乳がん告知となりました。医師からは「ホルモン陽性、進行度はゆっくりのようで良かった」と言われました。後から知ったのですが、生検と術後の病理検査結果が異なる場合もあるようです。従って術前での診断は仮と考えた方が良いのかもしれません。
医師から「手術は僕で良いですか?手術できる大きな病院の空きが7/26にあるのでそこで良いですか?翌月以降になると混み合う可能性があります。部分切除でいけるので術前MRI検査を受けてください」などの説明・日程確認がありました。告知当日に約2週間後の手術が決まり、非常に早く進んだケースだと思います。主治医となった先生の言動に併せて看護師の方々が迅速に検査・手術を行う病院に電話連絡をしてくださいました。
(3割負担医療費 7,100円)
【術前MRI検査】
2019年7月11日 治療方針決定のため造影乳房MRIを受けました。造影剤による副作用の説明は怖かったですが、トラブルなく受けることができました。大きさ的にはステージⅠ期の見立てです。
(3割負担医療費 10,130円)
【術前検査】
2019年7月17日 クリニックより紹介状を受け取りました。
(3割負担医療費 1,100円)
同日 手術を受ける大きな病院で術前検査を受けました。尿/血液/肺活量/X線等。
(3割負担医療費 8,070円)
【手術前の仕事の整理】
私はインストラクターとして主宰スタジオの他にホットヨガスタジオでもレッスンを担当しています。スケジュールに穴は空けられないので入院期間は代行してくださる先生を見つけ、スタジオ側からお客様に通知してもらわなければいけません。同業の方はお分かりでしょうが、この「期日が迫った代行者様探し」は大変な労力です。慌てて11本のレッスン分、担当してくださる先生方を探しました。多くのご協力をいただくことができ感謝に尽きません。
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