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家で聴くための音楽

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2020年5月の記事一覧

家で聴くための音楽、その15:The Free Design『Cosmic Peekaboo』

家で聴くための音楽、その15:The Free Design『Cosmic Peekaboo』

洗練されたコーラス、ピースフルな雰囲気
 家にいることが増えてきた人に、家で聴くとよい感じではないかしら、と感じる音楽を紹介していく連載。

 第15回はThe Free Designの『Cosmic Peekaboo』(2001)。

 ソフトロックと呼ばれているジャンルがある。1960年代半ばから1970年代前半にかけて生み出された、美しいメロディーやコーラス、流麗なアレンジを持つポピュラー音

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家で聴くための音楽、その14:Wunder『Wunder』

家で聴くための音楽、その14:Wunder『Wunder』

夢見るようにノスタルジック 家にいることが増えてきた人に、家で聴くとよい感じではないかしら、と感じる音楽を紹介していく連載。

 第14回はWunderの『Wunder』(1998)。

 ここ1ヵ月ぐらい、在宅での業務が当たり前になってきた人も多いかと思う。仕事中の息抜きを、かなり意識的にやらないと、のっぺりと仕事を続けることになってしまいやすいのではないか。

 外になかなか出られないので、寄

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家で聴くための音楽、その13:Pablo Juárez 『Sumergido』

家で聴くための音楽、その13:Pablo Juárez 『Sumergido』

フォルクローレとジャズの魅惑的な融合 家にいることが増えてきた人に、家で聴くとよい感じではないかしら、と感じる音楽を紹介していく連載。

 第13回はPablo Juárez の『Sumergido』(2012)。

 ほんとうは、このところ、気候がめまぐるしく変わるので、落ち着いたジャズでも紹介しようかと思っていた。しかし、そうなると候補を絞り込むのがなかなか大変だ。なにしろ、無数にある。それだ

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家で聴くための音楽、その12:バッハ 『ブランデンブルク協奏曲』

家で聴くための音楽、その12:バッハ 『ブランデンブルク協奏曲』

バッハ、普遍性と独自性を持っていた人 家にいることが増えてきた人に、家で聴くとよい感じではないかしら、と感じる音楽を紹介していく連載。

 第12回はJ.S.バッハの『ブランデンブルク協奏曲』。

 バッハを知らない人はいないと思う。いない、は言いすぎだとしても、相当に少ないのではないか。

 たとえ、バッハが何の曲を書いたか知らなかったとしても、『平均律クラヴィーア曲集』の第1巻のハ長調の前奏曲

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家で聴くための音楽、その11:Jóhann Jóhannsson
 『Copenhagen Dreams』

家で聴くための音楽、その11:Jóhann Jóhannsson 『Copenhagen Dreams』

静謐でモダンな都市のサウンドトラック 家にいることが増えてきた人に、家で聴くとよい感じではないかしら、と感じる音楽を紹介していく連載。

 第11回はJóhann Jóhannsson『Copenhagen Dreams』(2012)。

 この連載では、比較的、穏やかで、オーガニックな(便利なようで、しかし、いまいち曖昧な形容詞だとは思っている)音楽を紹介してきた。

 今回は、もうすこし、モダ

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家で聴くための音楽、その10:Joe Barbieri
 『Maison Maravilha』

家で聴くための音楽、その10:Joe Barbieri 『Maison Maravilha』

上質なイタリア映画のように優美
 家にいることが増えてきた人に、家で聴くとよい感じではないかしら、と感じる音楽を紹介していく連載。

 第10回はJoe Barbieri『Maison Maravilha』(2008)。

 なんとも、さびしいゴールデンウィークといったところ。外出も帰省もむずかしく、気のおけない友人と会って話すのもむずかしい。気持ちもこわばっていきそうだ。比較的、温暖な気候だとい

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