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【外国籍・タトゥーのある人が日本で生きること】皆同じでないと働けない社会

ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(全体をまとめ、違いを評価すること)が注目される中、企業は注目されるために言葉だけを取り入れて、実際に人の固定観念は変わっていないと感じることがあります。

発信することで、誰かの意識が変わるかもしれないと願いを込めて、書き始めます。

悪い人だけを見て、外国人だから、OO人だから、をやめてください。

外国籍で日本で真面目に頑張っている人を見ていて、どうしても皆さんに分かって欲しいことがあります。ルールやマナーを守らない一部の人だけを見て、みんながそうだと決めつけないでください。

私は日本人ですが、彼らの中で生活していると、気づくことや知らないことで溢れていました。何もできない、変わらない社会が辛いです。

とても真面目で、人に優しく、欲がなく、毎日毎晩働き、親や兄弟に仕送りし、日本にきちんと税金を納めています。そんなに働くことは、私には出来ません。すごく尊敬しています。でも正社員になれません。

言葉がうまくない場合は、真っ先に首にされます。コロナで、正社員でない場合は、日本人でも解雇されますが、外国籍だと正社員になれている人がまず少ないのです。

家族や親のために学校を辞めて、若くして日本へ来て働きに来ている人もいます。明るいので、気にしていないようで、自分自身と戦っています。

タトゥー・刺青=暴力団関係、反社会ではないです。

外国籍の人に多い、タトゥーについて、日本の対応に思うことがあります。
彼らは自分の信念を体に刻んでいるのです。
刺青に対する日本の背景や今の状況を知っていたとしても、偏見の目でみられたり、生活にここまで影響が出ることは知らない外国人もいます。

そして日本ほど、抵抗がなく、個性を象徴するものでもあります。
今、タトゥーや刺青がない人に対して、やめといたらと言うことは出来ますが、消せばと言うことは、入れることよりも激しい痛みと傷、体にも負担があり、簡単ではないのです。

そして信念を刻んだものを消すことは、心にも悪いです。
複雑な背景を抱える人ほど、自分の信念が大事になります。その信念で、悪い誘惑にも負けず、まっすぐ生きることが出来る人もいるのです。でも時々人間だから見失います。それを文字や絵にして消えないようにしているのです。

日本語が堪能で、他にも能力があるのに、どれだけ頑張ってたくさん資格をとって、誠実で一生懸命働いても、刺青があることで、仕事が見つかりません。
能力は評価されても、タトゥーでダメだと言われます。

私がタトゥーのある外国籍の方と一緒に仕事探しに付いていっても、

「刺青があったら面接すら無理だね」「能力があっても刺青がね・・・」

こんな言葉で帰されます。

温泉や、プール、ジムなども入会禁止で、それを見ていて、能力のない私の肌と変わってあげたいとすら思うくらいです。

自分でしたことだからと、おっしゃっても、優しく真面目に頑張っている人へのチャンスがない社会は見ていて苦しいです。

個性を大事に、多様性を受け入れる社会へ、違いが気にならない社会になるように、

どうか変わってください。同じ思いの人が、苦しんで日本から出て行く前に。

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