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フェイスブックの環境問題への取組み

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

『戦略をアップデートする』では、これまで数回にわたって環境問題を取り上げてきました(アマゾン第1回第37回、アップル第12回、マイクロソフト第22回第39回)。今回のテーマは、フェイスブックによる環境問題への取組みです。

フェイスブックは、2020年9月14日付けで、ニュースルームに「Stepping Up the Fight Against Climate Change(気候変動に対する取組みを強化する)」という記事をアップしました。

記事では、フェイスブックのグローバル・オペレーションは今年中に100%再生可能エネルギーになること、人々をUNEPWMOなどの科学に基づく情報と結びつける「Climate Science Information Center on Facebook(気象学情報センター)」をまずはフランス、ドイツ、イギリス、アメリカで(他国へも展開予定)立ち上げること、今年フェイスブック自身は温室効果ガス排出75%削減目標を超えて正味ゼロ排出量を達成すること、2030年までにサプライヤーや従業員の通勤や出張などを含むバリューチェーン全体で温室効果ガス排出のネットゼロを目指すことが紹介されています。(動画参照)

フェイスブックは、新型コロナウイルスの感染拡大に際して「新型コロナウイルス感染症情報センター」を立ち上げて、人々をWHOや各国の衛生行政当局などの科学に基づく情報と結びつける役割を果たしてきています。今回の「気象学情報センター」の立ち上げは、そこで培った知見をSNS事業の強みと融合させた取組みと言えるでしょう。

主要なテクノロジー企業は、ますます、自社だけでなくサプライチェーン全体で、そして事業の根幹で環境問題へ取組むようになってきています。

田中道昭

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