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マイクロソフトとスタンダードチャータード銀行が戦略提携、「クラウド・ファースト・バンク」へ

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

13回目の『戦略をアップデートする』でも取り上げましたが、今日のテーマも、マイクロソフトのクラウドです。

マイクロソフトは、2020年8月11日付けプレスリリースで、「Standard Chartered Bank partners with Microsoft to become a cloud-first bank(スタンダードチャータード銀行がマイクロソフトとの提携でクラウド・ファースト・バンクへ)」と発表しました。

スタンダードチャータード銀行は、ロンドンを本拠に世界60ヶ国・地域に拠点を持つ銀行グループです。香港では、香港ドル発券銀行の一つです。

プレスリリースによると、スタンダードチャータード銀行は、「Microsoft Azure」をクラウドプラットフォームとして、コアバンキングやトレーディングシステム、さらにバーチャルバンキング、リアルタイム決済、オープンバンキング/Banking as a Service(BAAS)などのアプリケーションを2025年までにすべてクラウドベースに移行し、デジタルトランスフォーメーションを加速させ、顧客に新しいバンキングエクスペリエンスを提供するとしています。

まさに「クラウド・ファースト・バンク」への変革。わたしは、9回目の『戦略をアップデートする』で「AWS×HSBC」「AWS×DBS」のトピックで銀行のデジタルトランスフォーメーションに言及、そこでのカギの一つを勘定系/基幹システムのクラウドへの移行と述べました。この流れはますます不可逆なものとなっていくでしょう。

田中道昭

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