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フェイスブック、オキュラスのVRサービスでマルチユーザー・アカウント設定とアプリ共有を可能に

note記事『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』では、フェイスブックのVRを取り上げたいと思います。

フェイスブックは、2021年2月18日、ニュースルームに「Share Your Oculus Quest(あなたのオキュラス・クエストを共有する)」という記事をアップしました。

オキュラス(Oculus)は、フェイスブックが2014年に約20億ドルで買収した、VRヘッドセットの開発・製造・販売を手掛ける企業です。VR/ARは、「フェイスブック」「インスタグラム」「メッセンジャー」「ワッツアップ」とともにフェイスブックが戦略的に重点をおく5つの基幹サービスのうちの1つとなっています。「オキュラス・クエスト(Oculus Quest)」とは、ヘッドセットを装着して仮想空間を自由に動き回って体を使ったゲームやソーシャルエクスペリエンスが提供されるVRサービスです。(動画参照)

記事によると、実験的にではあるものの、オキュラス・クエストのサービスへマルチユーザー・アカウントの設定とアプリの共有という2つの機能が追加されたとしています。

マルチユーザー・アカウントの設定とアプリの共有が可能となれば、ユーザーは複数のアカウントから1つのヘッドセットへログインでき、またユーザーが購入したオキュラスのVRアプリをそれら複数のアカウントで共有することができます。オキュラスは、最終的には、すべてのオキュラス・クエストのユーザーに対してマルチユーザー・アカウント設定とアプリ共有を有効にするとしています。

VRヘッドセットというデバイスに縛られることなく、アカウントを持っていればVR/ARのサービスを受けられるということで、オキュラスはVR/ARサービスをより一層B2C寄りに位置付けてきているとも考えられるでしょう。

田中道昭

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