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ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~【マンガ紹介】

死んだらやり直せる機会をもらったよくあるやつです。

こんにちは 漫画紹介が久しぶりすぎてどう書いていたのかほぼ忘れてしまった メルカです。

今回紹介するマンガ「ティアムーン帝国物語」は記憶を持ったまま10歳近くの自分に記憶だけ戻るといったよくあるシンプルなスタートですが、とても面白いマンガだと思ったのでnoteに書いてみることにしました。

女性 主人公ですが、恋愛一辺倒の話でもないので男性目線でも楽しく読める内容かと思います。

漫画:杜乃ミズ
原作:餅月望
キャラクター原案:Gilse

       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


しょっぱな後悔しかない人生で幕を閉じることになってしまった帝国王女ミーア(20歳)が断頭台にて処刑される場面から始まります。

なぜこうなったのか最後まで詳細が分からないまま処刑される運命となったミーア…。
彼女は自分本位な性格だったため民衆も王国貴族も処刑に大賛成するその理由が理解できていませんでした…。

そして気が付きます。

どうみても10代前半の自分。
姫だった自分は帝国の革命軍により17歳で捕らえられ 20歳で処刑されたはず…?
疑問に思っている彼女は悪夢だった?と思いましたがベッドの脇にある日記があることに気が付きます。

そこには血濡れの呪詛(自分で書いた日記)が置かれていました。
ここだけやたらホラー…

そこにはこれまでの人生の汚点が未来の自分の手によって詳細に書かれていました。
やっぱり夢じゃなくてこれから起きることなの?

気分が優れなくともこの時の自分の生活は進んでいきます。
料理が運ばれてきました。
昔から嫌いだった黄月トマトのシチュー(要はトマトたっぷりの野菜シチュー)が目の前に鎮座しています。

これ嫌いだったわー…と思い出して一度は退けようとするも口うるさい料理長に遮られ食べることに…。
すると
(こういうところが嫌いでこいつ(料理長)をクビにして…パクッ…う、うまー!)みたいな感じになります。

ミーアが17歳で投獄されてから処刑される前の数年間の食事は悲惨なものでした。
古いトマトと固いパン…。
そんな食事事情がほんの少し前まで繰り広げられていたので、この時の食事のありがたみとその美味しさに気づいてしまったのです。
…彼女が嫌いなトマトシチューを頻繁に出すこの料理長をクビにするという現実にあった未来が消え失せました。

        ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

お茶の時間に甘いものを食べるターン。
ケーキが運ばれてきます。
ケーキどころか甘い物を食べることさえ最後に食べたのはどれだけ昔のことなのか…ってあぁ!

…ドジっ子メイドにより無事終了。
しかも本日はたまたま予備のケーキがありませんでした。
後悔に次ぐ後悔からの転生のおかげかすぐ怒る気性が大分やわらいでいたミーアでしたがさすがにキレました。

顔を上げた彼女を見てミーアはハッ!と思い出します。

…ミーアが20歳で処刑されるまで幾度となく面会に来てお世話を焼いてくれた唯一のメイドアンヌでした。

週に数回も給料も出ないのに牢獄に通って話し相手になってくれていた屋敷の元メイドです。
彼女は容量も良くないし、わがままミーアによく怒られていました。
従来のお人好しな気質により獄中のミーアを放っておけなくて彼女が処刑される当日まで通ってくれていたミーアの最後の心の拠り所よりどころだったのです。


断頭台で処刑される直前


8年前のアンヌが目の前にいました。

ミーアにとってこれ以上大切な人はいません。
投獄される前は家にいた使えないメイドだったアンヌを専属メイドに抜擢します。

ここからアンヌにってミーアは放っておけない可哀想な方から大事な主君に変化していくことになります。

………

……

未来の日記と記憶を頼りにミーアが人生をやり直す物語。
それがティアムーン帝国物語です。

       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ここまでが第1話です。
いかがだったでしょうか。

陰謀やミーアの過去(未来)の行動の積み重ねにより断頭台での処刑という流れになってしまいました。

帝国はいくつもの問題を抱えています。
帝国の財政破綻…疫病…飢饉…民衆の反乱…革命…
なぜ帝国の皇女であるミーアが捕まり処刑されることになったのか…。

何にせよミーアの一番の目的はただ一つだけです。

断頭台ギロチンで処刑される運命の回避です。

でもお世辞にも政治や経済において自分の頭だけでなんとかできるような器量はありません。

第2話以降は仲間集めや帝国が孕んでいる問題点にアプローチしていくことになります。
疫病が流行るならその根源や原因は…?
頭の固い自分勝手な貴族を動かすには…?

そもそも後悔から心変わりしたとはいえ元々のミーアの気質は自分本位です。改心したとは言い切れませんし、何が悪かったのかを見直す気はあっても理解ができていません。
相談できる人もいませんでしたしね。

5話からは学園編がスタートして反乱や革命に関わる人物なども登場します。


傍若無人だったミーアの過去(未来にあったこと)や転生したミーアの行動の変化による環境変化も見どころです。
前世の知識や経験から行動自体が大きく変わることで周囲の扱いや前世では気づけなかったことも知ることとなっていきます。

彼女が未来の運命を変えようとするのは善意からではなく処刑の回避の恐怖が原動力の源となっています。
それでも最悪の未来を知っているだけにそれを回避しようとする行動は本来のミーアにはないもので、それにより心を動かされる人(勘違いして深読みする人)がいっぱい出てきます。
というよりも勘違いから良い方に解釈して良い結果に繋がることで大体の話が展開されていきます。

前世では絶対に言わなかったセリフ

ご都合主義と言えばその通りなのですが、逆に考えればヤキモキしたりドキドキしすぎずに安心して読むことが出来るストーリーとも言えます。

もし興味が出たらとりあえず1話を読んでみてくださいな。


余談にはなりますが、このnoteを書こうと思ったきっかけの回も載せておこうと思います。
5巻まで読んだ中で自分が一番好きな話です。

コミックス3巻の第13話です。
最初からまっさらな状態で読んでみたい…つまりネタバレが嫌な人は引き返してください…!
そしてもし3巻を読んだならまた読みに来てください!






………

……

この回はミーアが処刑されて転生する前のお話。
とある農業が盛んな小国の王女ラーニャがパーティから未来のアンヌとの回想に繋げてまたラーニャのエピソードに戻る流れるように綺麗な現在と回想を織り交ぜたお話です。
ラーニャ部分のネタバレは控えておきます。
本編の王国都市の飢饉問題を自然に挟んだとてもよくまとまっている良いストーリーです♪


ミーアは地下牢で壁のヒビを延々 数えるくらい暇していました。

暇すぎたミーアの元にアンヌが来てくれました。
…それにしてもアンヌがこんなに頻繁に牢獄に入る許可…しかも服装も自由な感じで入る許可を誰が出してくれていたんでしょうね。

アンヌはマフラーを巻いていました。
どうやら誕生日で家族がプレゼントしてくれたみたいです。
…ちなみにミーアの家族は既に処刑されています。

実はミーアの誕生日もアンヌの7日前でした。
お姫様時代は盛大に祝われていたミーアも投獄されてからは誰も祝う人がいなくて寂しいものです。

寂しそうなミーアを見てアンヌは3日後にある物を持ってきてくれました。

クッキーです。
…実は帝国は大飢饉で食べ物の確保が非常に難しい状況でした。
なんと小麦一袋でお城が買えてしまうほどインフレ(物価上昇)してしまっています。
甘味なんて中々 手に入りません。

この時のアンヌの家庭事情も決して良い状況ではありませんでした。
それでもなんとか工面してくれたんです。

あの時のクッキーの味を思い出したミーア

……

なぜ転生してアンヌを見た瞬間 自分の専属メイドにすることにしたのか納得しかないですよね。


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今回はこんなところでノシ

メルカ


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