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no.1_モンブランの衝撃

2012年9月

いつもはあんまり雑誌を買わないんだけど、本屋で並んでいるこの雑誌を見てとてつもなく、それはもう本当に瞬間的に心を持っていかれました。

美しきモンブランの頂へ

そもそも社会人になって10年ちょいの間、仕事をそりゃ邁進、邁進でやってて、運動らしいこともせず過ごしてきてビール飲んでFC東京を応援して、気づいたらなんとなく生活してた。そんなところにまるで「おいで」、いや「ヒョンと登って来れますか」、いやいやそんなんじゃないな、まるで美しい無音の衝撃波というか、そんな感情を一瞬にしてこの雑誌の表紙で感じて気づいたらもう買ってそのまま帰路についてしまってた。

これはもうモンブランに行かないといけない。登山のとの字も知らないけど、登るのに何が必要なんだとか、モンブランがそもそも何メートルなのかとか、何メートルだときついのかとか、どこの国にあんのかとか、そんなことは全く本当に全く知らないけど、この衝撃を伝えないといけなくなり、というか収まりきらず、友達のつっしーに伝えることにした。

「つっしー」は一緒に仕事をしていた仲間で同い年の男子。今はもう会社は変わったんだけど、同じ会社の時は研修でも共に徹夜し、どデカい開発プロジェクトでもほぼ2人でこなした親友だ。非常に頭がいいのだけど、どうしようもなくアホなので、どんな話でも対応できるレンジの幅広さは日本有数だと思う。

2012年9月21日 神保町。どこだったけな、たぶんブラッセルズ神田だったかな。つっしーと会ってまず一杯。「モンブランに行きたいんだけど、どう?この雑誌で衝撃受けたのよ。見てよ、美しすぎるよ。登ろうぜ。」

「うーんそうだな、行くか。」

いや、やっぱり頭いいな、しかもしっかりアホな感じかもな、だってどうやっていくんだよとか、登山したことあんのかよ、とかカネあんのかよとか、そういう野暮ったいことは何にもなくて、がっちりあっさり行くで同調しちゃう。「実は俺ワンゲル部だったんだよ」というつっしーのこれまたキイテナイヨの衝撃告白で、がっつり盛り上がり、この日に2人で「人形町山岳部」を創部。ま、2人だから廃部もすぐかもな、と言いつつね。

つっしー「まあまずは丹沢からにするか。」ということで、来月の10月に丹沢に2人で行くことに。丹沢? ん、さてそれはどこなんでしたっけ? で、登山って何がいるんでしたっけ??と思いながら、美しきモンブランの頂を人形町山岳部が目指すことになった夜でした。(つづく)

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