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本当にやりたいことは苦労しないと見つからない。それでも探し続けるべき、と思う理由。

みなさん、はじめまして、月額定額制のパーソナルキャリア支援サービスmentorsを運営するLife Will Changeの代表の小宇佐敬と申します。

キャリアに悩んでいる方、現状から一歩を踏み出したいと思っている方、何かを変えたいと思っている方へ向けて、少しでも参考になるようなキャリアに関する情報を発信していきたいと思います。

今回は「キャリアを通じて、やりたい仕事」について語っていきたいと思います。

キャリア相談を受けさせて頂く中で、「自分のやりたいことが分からない」、「どういった方向性に進みたいかわからない」、「色々がむしゃらにやってきたけど、なんか違う気がする」といった相談を非常に多く受けます。今回はこのトピックについて、私なりの見解を纏めたいと思います。

やりたい事が分からない。は至って普通の現象。焦る必要は無い。でも放置していると爆発することがある

まず、「やりたい事が分からない」というのは至って普通のことです。何も焦る必要はないのではないかと思います。

日本の教育では、そもそも幼少期から将来のキャリアについて問いかける機会が少なく、あるとすれば一斉に始まる大学生時代の就職活動の時期。

しかも、期間としては約1年ほど。殆どの学生が業務経験も無く、業界知識もない中で、半ば強制的に自己分析をします。

そこで(場合によっては無理矢理に)絞り出した自分のやりたいことの方向性と、企業を結びつけるストーリーを作ります。

当然ですが、“業務経験もなければ、業界知識もなく、自分のキャリアと真剣に向き合うのがほぼ初めて”という状況で、100%自分に合ったキャリアを掘り当てるということは、非常に確率が低いと個人的に思います。

その様な状況で進んだファーストキャリアで、「あれ、これはやりたい事とはなんか違う」と感じることは極自然なこと。むしろそう感じる方が多いのは当たり前だと思います。

又、やりたい事問題が非常に厄介なのは、仕事で成果を出している、もしくは認められている人であっても、感じることです。

そして更に厄介なのは、この「違和感」を放置し続けていると、特にミドルを過ぎたタイミングで唐突に「自分って何やってきたんだっけ?」、「このままで良いんだっけ?」という不安感が爆発してしまうケースがあることです。

これは俗に言うミッドライフクライシスに該当する現象です。キャリアを変えようにも家族の問題や実力の問題、給与の問題があり、どうすることも出来ない状況に陥ってしまい、でも何かを変えなきゃいけない、というスパイラルにはまってしまいます。


仮説を立てたら、あとはやってみなはれ ≒ キャリアはストリートファイト

私が好きな言葉に「キャリアはストリートファイト」とうい言葉があります。

これは文字通りなのですが、キャリアは実際にその場に出向き、戦ってみないと見えてこない、という趣旨の言葉です。

自分の頭の中でのイメージや、既にそのキャリアを歩んでいる人と話をしながら、なんとなくでもいいので自分の進みたい方向性を見定めたら、あとは実際に飛び込んでみないと自分に合っているかは分からないことが多いと思います。

結局キャリアはPDCAの連続で微修正を繰り返していくしかないのかもしれません。

よくmentorsのユーザー様にも
「やりたいことは天から降ってこないので、考えることも重要である一方、同時に行動すること(そのキャリアを歩んでいる人に話を聞く、副業してみる)が重要」という風にアドバイスさせて頂きます。

やはり、
百聞は一見に如かず<百見は一考に如かず<百考は一行に如かず
という法則がキャリアでも当てはまるのではないのでしょうか?


やりたい事は意外と短いスパンで変わる。それでも気にしない

もう一つ重要なことがが、やりたい事は意外と短いスパンで変わる。ということです。

特に20代~30代は様々な仕事や知識に触れ、視野が広がり、仕事に対する価値観もどんどん変化していきます。

数年前にやりたいと思えていたことが、最近はあまり興味がわかない、というケースはよくあることだと思います。

そうした時に重要なのは、「自分はこれがやりたかったはずなのに」ということにまあり固執しないことではないかと思います。

その仕事をやってみたからこそ、その経験を積んだからこそ、新しい自分の価値観や視点が生まれたのだと思います。その感覚を尊重し、次に進んでいくべきではないでしょうか?


徹底的に悩み、考え、進む。最後は辿り着くはず

いろいろ語って参りましたが、結局キャリアは「徹底的に悩み、考え、進む」の繰り返しです。

そんなこと言っても先が見えない、辛いという方も多いと思います。自分自身もそういった感情を何度となくキャリアの節目で抱いてきました。

そんな時、私自身も励みにしてきた夏目漱石(私の個人主義より抜粋)の言葉が以下です。

ああ、ここに私の進むべき道があった。ようやく掘り当てた。こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事が出来るのでしょう。

容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首をもたげてくるのではありませんか。

すでにその域に達している方も多数のうちにはあるかも知れませんが、もし途中で霧か靄のために懊悩していられる方があるならば、どんな犠牲をはらっても、ああ、ここだという掘り当てるところまで行ったらよろしかろうと思うのです。

必ずしも国家のためばかりだからというのではありません。またあなた方のご家族のために申し上げるのでもありません。

貴方がた自身の幸福のために、それが絶対に必要じゃないかと思うから申し上げるのです。

もし私の通ったような道を通り過ぎた後なら致し方もないが、もしどこかにこだわりがあるなら、それを踏潰すまで進まなければ駄目ですよ。もっとも進んだってどう進んでよいかわからないのだから、何かにぶつかるところまで行くより外に仕方がないのです。

要は、何かにぶつかるまでとことん進め。そして必ずそれは見つかるはず。
ということです。

ちなみに夏目漱石は、自分自身も迷いに迷い(平均寿命が40前半の大正時代に)30歳過ぎまで進むべき道が見えなかった、辛かった、とこの発言の前後でも語っています。

偉人でさえも迷いに迷っていたのです。

そうした中でも重要なことは、その悩みや迷いから目を背けず、向き合い、悩みながらも前に進むことなのではないでしょうか?

あくまで個人的な見解ですが、仮に時間がある程度かかったとしても、その姿勢を貫いていけば、自分のやりたいことにきっと辿りつけると思います。

さて、今回は「本当にやりたいこと」について書かせて頂きました。
今後も少しでも皆さんのお役に立つような情報をご提供していければと思います。

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