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スキマ時間のタスク処理【書評】1日15分でうまくいく「できる人」の時間活用術 箱田 忠昭

「時間がない」というのは恥ずかしい言葉だ。仕事のできる人ほど「忙しい」と言わないというのは、よく知られていることだ。仕事に追いまくられないカギは、とにかくタスクをコントロールすることだ。大きな仕事も15分刻みのタスクにすれば、確実に片付いていく。

1日に15分の力

一日のうちに、できるスキマ時間。15分をコツコツ活用しただけで、1年に直すと91時間以上(1年=15分×365日=91時間)を余分に得ることができる。さらに、この計算を進めると、1日15分を4回取り分けるだけでなんと365時間のプラスになる。1日8時間労働であれば、 45日分の労働時間が、まるまる儲かった計算になる。

必ず成功したいのなら、「1日15分ずつ」を、毎日欠かさず続けること。これで成果が出ないほうがおかしい。

1日15分を行う定期性さえあれば、語学の勉強でも仕事でも趣味でもなんでも極められる。もちろん、15分の力が最大限に活かされるのは、目標をひとつに絞っている場合だ。なんのために、その15分を活用するかを、改めて明確化してみよう。

「目標」を明確化する

なぜ、持続できないのでしょう? ・・・ ほんとうの理由は1つです。それは、「目標」がきちんと見えていないということです。 ・・・「目標」があり、そこへ近づいていく喜びがあって、 初めて、「持続」は可能になるのです。(P14-15)

箱田氏が言うように、ゴール(目標)が不明確なマラソンは拷問だ。ゴールが明確だから、少しずつでも進んでいることが分かり、徐々に達成感を得ることができるのだ。

私の場合、障害になるのは「あれもこれもやりたい」という気持ち。やりたいことをたくさんやり続けているうちに、ゴールから遠くにそれていっているような気がする。第二領域を書き出していて、このことに気づけた。

目標を定めるだけではなく、適切な目標になっているかを考えることも大切だ。

願望ではなく目標を持つ

「副業で月30万稼ぎたい」とか「英語が話せるようになれたら」とか、こういう戯言は、目標ではなく、「願望」という。それは、まるで「将来は寝ながらハワイで過ごせたら」みたいな、荒唐無稽な妄想と同義なのだ。本当に目標を「目標」にするためには必要なことがある。

それがこれ。

「目標」を構成している3つの大切な要素。

* 期限がある。
* 具体的
* 見える化

この3要素を満たして初めて、「願望」を「目標」にすることができます。(P59)

私の場合、とくに弱いのは「具体的」であること。今まで、タスクノート(時間管理用ノート)には毎回目標を書いていたけど、どちらかというと「願望」に近いものだったと反省。

これからは期限と具体的を意識して、プロジェクトを「タスク」まで落としこんでみよう。どのくらいまで、細分化するかというと、15分単位でできるタスクにまで落としこむわけだ。

これをざ~~と並べることができれば、あとはどんどんこなすだけ。ここまで小さく仕事をちぎっていないので、なかなか手がつかないのだ。わかっているようで、なかなかできていないことだったので、この本を読んで発奮した。

「下準備」でコマ切れ時間は有効活用できる

もちろん、一瞬ボ~っとするその隙間を活用するために大事なのは、事前に作業(タスク)を準備しておき、いざっていうときにすぐに仕事できる状況を作っておくこと。私が学生時代に読み込んでいて、今でも鮮明に覚えているマンガがある。

このマンガで味平が、調理合戦みたいな勝負の最中に、キャベツの切り方を工夫するシーンがある。一般的にはキャベツをどんどん一玉ずつ切るんだけど、味平はまず、全部むいて、切りやすくグループ分けしてから、一気にぐゎ~~~とキャベツを切っていくんだ。この漫画を通して「下準備」の大切さを学びました(笑)

例えて言うなら、私もコンテンツ作成作業を、キャベツ一玉を切るような作業(プロジェクト)として考えていた。

なかなかまとめて時間がとれないと(一時間無いと・・・みたいな)仕事に取り掛かれず、少ししか時間が無いから、ブログを見たり、Twitterを見たり、時を過ごしてしまっていたけれど、ちゃんと仕事が「タスク」、とりわけ15分でできるくらいの「タスク」になっていれば、あいた時間でどんどん仕事を進めていけるこ都に気づいたのだ。この気づきは大きい。

私はタスク管理ノートを作り、プロジェクトを15分刻みの「タスク」にしておくようにしている。この作業がけっこう面倒だけど。そうしておくと、空いた時間でほとんどの仕事が終わっていくということに気づいたのだ。

正確な「時間感覚」を身につける

このノウハウを実現するためには、作業を「タスク」(15分で終わる仕事)に分割する技術が必要だ。そして、そのためには、自分が、どれくらいのスピードで「タスク」を片付けているのかを知ることが必要。面倒だけど、最初は時間を計測しながら、仕事をこなして、自分の処理能力を知らなければならない。

ストップウォッチ片手にお仕事。最近は、toggle(時間計測ツール)ですべてのタスクの時間を計っているので、15分で行えるタスクを少しずつ増やしていき、確実に目標に近づけるようにしていきたい。

時間があるときには積極的にタスクを片付けに行くが、これが、なかなかゲーム感覚で楽しい。こなす喜びっ!

しかし、まあ、これくらいシビアに仕事をする人ってのはめったにいないわけで、だからこそ、こういう面で成功すれば飛び抜けて成果を出せる人になれるのかもしれない。

もっと早くこういうことに気がついていたら、人生がどれほど成功に近づいていただろうか?と考えるけど、今、気づけたのだから、ここから前を向いて、時間管理のプロを目指して頑張ってみよう。

ほんと、時間を使うってのは、命そのものをどう使うかってこと。この苦しいくらい直球な正論に胸を突かれている。ちなみにこの本、行間は広く、文字は大きく、15分で読める!

#15分タスク #仕事術 #書評 #読書感想文 #スキマ時間

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq