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仕事の「やらされ感」がつらい時。つまらない仕事に刺激を与える方法。

仕事は人生の中でも相当の部分を占めるものだ。仕事が楽しくないと人生が楽しくないともいえる。誰にとっても「やらされ感」のある仕事はつまらないものだ。しかし、このことは、ADHDにとっては、特に深刻だ。ADHDは「この仕事はつまらない」→「つまらない仕事をやらされている(やらされ感)」→「脳の働きがストップ(ミス連発・無気力)」というように動くのだ。

仕事がつまらなくても頑張っている「普通」の人から見ると、ADHDは甘えん坊もいいところだけれども、事実だからしょうがない。無理してやろうとすると、能率は驚くほど低くなる。でも、自分の好きな仕事ばかりできるわけじゃないよね。どうすれば、やらされている感を減らし、自ら仕事をやりたくなるのかってところを考えてみたい。

「やらされ感」のある仕事はストレス

ADHDに限らず「やらされ感」のある仕事が好きな人はいない。どんな仕事でも、たとえ好きな仕事だったとしても「やらされ感」を抱いた瞬間に、それはストレス源になるのだ。このことを裏付ける面白い実験がある。

「ネズミが輪の中で、自分からクルクル走り回っている時には一日8キロを走っても体には何の異常も起きないと言われています。それを人間が輪を回してやると、ネズミはいやおうなしに走らざるを得ません。いってみれば、受け身的な労働です。この場合、2キロ走ったころ、ネズミは高血圧の状態になると言われています。」

「本人が自ら走りたいと思って走っている時には、そのことは特にストレスとはなりませんが、本人が望まずに走らされると、少しの仕事もストレスとなるわけです。」(P99)

どんなに好きなことでも、それを命じられたり、ノルマを課せられたりするとすぐにストレスになってしまうのだ。これは、人間だけではなく、生物の常だと理解するとよいだろう。そこで、どんな仕事も「やらされ感」を抱かないようにする必要がある。

仕事の「やらされ感」をなくす

もちろん会社や上司を変えることはできない。仕事を「やらされている」と感じるたびに、転職することはできないだろう。だいたい、仕事ってのは「やらされるもの」だ。好きなときに、好きなことだけやるなら、それは「趣味」だ。そこで、肝心なのは自分の考え方・見方だ。

どうすれば「やらされ感」を抱かずに仕事ができるのかということだ。このための、一つの方法は「自分の目標」を持つことだ。仕事の場合は、納期が決まっていたり、ノルマが決まっていたり、外部から押し付けられる目標があるはずだ。それがストレスになる。しかし、その中でも、自分で目標を決めるとどうなるだろうか。

・納期より3日早く仕上げる(自分ルール)
・パワポを駆使して唸らせるデザインに仕上げる
・タイマーで時間を計りながらタイムアタックする

どんな小さな目標でもよいのだけれど、自分で決めた目標に熱中すること。私のおすすめは、時間を計測することだ。タイムアタックは、どんな仕事でも、だいたい楽しくできる方法だ。

ずっと昔、新聞配達バイトをしていたことがあった。単調極まりない仕事だが、ルートを改善しながら、できるだけの時間短縮を意識すると面白くなる。だんだん、それがゲームに感じてくるのだ。細かいこと言えば、自転車を停める位置とか、新聞の抜き取り方とか、身のこなし一つで時間を短縮できるようになっていくのだ。

今は、文書を読んだり、書いたり、デスクワークが主な仕事だけれど、toggleを使ってすべてのタスクを計測することで、時間を短縮する喜びを感じるようになっている。これだけでも仕事の「やらされ感」は減る。

どうせなら仕事は楽しいほうがいい

1日8時間を仕事ですごすなら、できれば、少しでもその時間を楽しみたい。ワクワクする時、人の脳の中ではドーパミンが放出されるのだ。「面白い」「楽しい」「やりたい」と自分で思えれば、こっちのものだ。どんな仕事でもたいてい、自分で工夫して、楽しくできる余地があるものだ。

いま、仕事のやらされ感で、苦しんでいる人には、いわずと知れた本だけど「仕事は楽しいかね」をおすすめしたい。マンガ本もあるので。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq