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充実の休日の過ごし方 ― 『1日外出録ハンチョウ』

この本には、充実した休み方のアイデアが溢れています……!

しかも、読んでて楽しい!


メンタリスト 彩 -sai-(@psychicsorcerer)です。

今回は久しぶりに、本を単独で紹介する記事になります。(しかも、マンガの紹介は初ですね。)

今回紹介するのはこちら。

『1日外出録ハンチョウ』
(原作:萩原天晴・漫画:上原求、新井和也・協力:福本伸行)

です。

現在も連載中のマンガで、単行本が12巻まで出ています。


この作品は、福本伸行の『賭博破戒録カイジ』のスピンオフ作品です。

こちらの作品には、多重債務者が働かされる地下労働施設が出てくるのですが……

そこで敵として登場した大槻班長が、『1日外出録ハンチョウ』では主人公になっています。


『1日外出録ハンチョウ』がどういう漫画か、第1巻の裏表紙の文章を引用しますね。

地の獄‥!底の底‥!帝愛地下労働施設‥!
劣悪な環境である地下にいながら
「1日外出券」を使い、
地上で贅(ぜい)の限りを尽くす男がいた‥!

その名は大槻‥!E班・班長にして、
1日を楽しみ尽くす匠‥!
飲んで食って大満喫‥!のたり楽しむ大槻を描く、
『カイジ』の飯テロ・スピンオフ第1巻‥!


この引用でもわかる通り、『1日外出録ハンチョウ』はキャッチコピーが、

「カイジの飯テロスピンオフ作品」

で、連載当初はそのキャッチコピー通り、

地下で強制労働をする大槻班長が、外出できる貴重な1日に飯を食い楽しむ

1話完結型のストーリーでした。

ですので、特に第1巻はほぼ食べ物ネタですね。

例えば……

・貴重な外出の機会にも関わらず、あえて立ち食いそば屋を楽しむ回
・学生時代に通った中華料理屋に大人になり再度訪ねる回
・地下労働施設での食べ物の物販のために、商品開発に試行錯誤する回

等々が第1巻の内容です。


この「飯テロ」感は連載が進むにつれて、少し薄れてきます。

例えば、第2巻では「大人たちがどう海を楽しむか」をメインとした回があります。

そこで大槻班長は、仲間に、海に来たんだから「少年スイッチ」を入れなきゃと語り、

常々思うが‥‥
逆なんだみんな‥!

大人になるべき社会では‥‥
子供じみたわがままを言い
‥‥‥‥‥‥‥‥

遊ぶべき所で‥‥
変に大人ぶる‥!

と、海では少年の気持ちになり欲望を解放させろと言います。

その後の巻でも、温泉施設でどう過ごすか、ホテル泊でどうしても寝られない時にどうするか等々、色んな楽しみを見せてくれます。


海のくだりで伝わったかもしれませんが、この作品の魅力って、

大人が休日をどう楽しみ尽くすか

にあるんですよ。

このマンガで描かれているのは、

普段、強制労働させられている主人公が、日常を離れて、せっかくの休みを充実させる様子

です。

そこで、お金をたくさんかけることなく、小さなアイデアやライフハックみたいなものを使って、楽しい休日を過ごす様が、とても参考になるんです。

また、主人公とはいえ元は敵キャラですから、小悪人な側面が作品中に散りばめられているのも、かえって親近感が湧きます。


あるあるネタもあり、毎回角度を変えてくるので、ギャグマンガとしても相当に面白いですよ。

オススメの話をいくつか選んで、また一つずつの記事で取り上げたいぐらいのもあります(笑)

初めてこの本を読んだ時には、

今一番アツいライフハックマンガ

と個人的に感じていましたが、その印象はいまだにそのままです。

今回の記事を読んで、気になった方は是非読んでみてください!

マンガ紹介の記事は初でしたが、今後も面白いマンガがあれば紹介していきます。

また別記事でお会いしましょう!


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