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夫婦の多様化を許容できる社会の作り方

おはようございます!
共同店主の佐々木です。 


前回の投稿では、夫婦の在り方や子育ての役割分担が多様化する一方で、その速度に社会の変化が追い付かないことにより、個人や夫婦として選択したいと思っている生き方を選択できない夫婦が増えるのではないかと書きました。

さらに、そのような社会は望ましくないと思っているので、その改善方法を書きますと書いてしまいました。

かなり前の記事なので、忘れた方は過去の記事「育休中に考えた幸せについて」をご一読くださいm(_ _)m
 

ではどうやって改善していくのか。

 

一つ目は、社会の変化のスピードが上がるような働きかけをすることです。

ここで社会と言ってるものは、それぞれ個人が所属する何らかのつながりや団体のことで、職場や地域などと考えていただきたいです。

その中で特に、職場については、私自身が所属しているファザーリング・ジャパンというNPO法人で、「イクボス」という概念を提唱し、それに賛同する企業や「イクボス宣言」をする管理職を増やすという方法で、働きかけをしています。

「イクボス」は「育児」と「ボス(上司)」を掛け合わせた造語で、狭義には子育て世代の部下に理解のある上司のことですが、そこからさらに意味が拡大し、子育てに限らず多様な考えを持つ部下を理解することで、チームとしても成果を出すことができる上司を指すようになってきました。

これからの生産人口の大幅な減少に対応するためには、一人当たりの生産性の向上が不可欠です。そういった観点からも、今後「イクボス」の存在はさらに重要になりますので、今後も「イクボス」のマインドを持った企業や管理職が増えるような取り組みをしていきたいと思います。

 

二つ目は、個人がそれぞれの選択をしても良いと思えるような拠りどころとなる、別の小さなつながりや所属(社会)を身近に作ることです。

これは、今年4月に共同店主として立ち上げた当コミュニティが、その役割を担えるようにしたいと考えています。

育休を当たり前のように半年~1年取得したパパ、主夫として家族を支えるパパ、残業や飲み会には一切興味のないパパ、そんなパパ達が、それが当たり前だと自信を持ちながら、パパという役割をおもいっきり楽しむコミュニティを形成する。

そうすることで、パパ達が本来したい選択をするための拠り所になったり、後押しをしたりできるようになればいいと思います。

 

よく考えれば、このように同様の考え方の人間が集まりコミュニティを作ることは、現状と、理想的だと思える社会に乖離がある場合の対処法としては、一般的なものです。

さらに、そういった流れが大きくなることで、一つ目に挙げたような、社会のスピードアップに直接的に作用することもできるようになります。小さな団体の規模が、身近な社会に影響を与える規模に拡大するということです。

ただ、そのような流れが成立するためには、やはり、人を動かせるだけの熱量と行動量が必要になると思いますし、それは簡単ではないと思います。

 

 

二つの方法は、同時に進めることで、より効果が大きくなると思います。

企業の中に、少しずつでも「イクボス」のマインドを持つ管理職が増えることで、会社全体としては理解がまだまだでも、少しずつ多様な選択ができる部下が増える。そういった人たちが、好事例となり、地域で小さなコミュニティの中心となりながら、同じような考えをもつ人の後押しをすることで裾野が拡がる。そうやって徐々に増える、多様な生き方を選択した人が、自身の経験からイクボス的なマインドを既に持った状態で管理職になる。その部下が・・・。

 

 

この文章を、10年後、20年後に見た時、「あ~、あの時あんな理想語ってたな~」と思うのか、「あの時から動いていたから、今がある」と思えるのか、どっちにしろ、いい思い出にはなると思うので、日々頑張ろうと思います。

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