アルコールがなくてもいけるやん
外食したのはいつが最後だったか。
今年に入ってからは、外食をしていない。
最後の記憶は、確か去年の12月30日だ。
年末年始の旅行へ行く前に娘が暮らす東京のマンションへ寄った時だ。
東京タワー近くのレストランで娘と一緒に食べたきりだ。
この1年、懇親会もなかったし、もちろん来月の忘年会もない。
「ねぇねぇ、ご飯行かない?」
っていうのも言いづらい世の中になってしまった気がする。
だからと言ってコロナ前には人間関係の断捨離しまくったので、誘う友達はいないのだけどね。
お誘いなんか皆無だし。
もともと1人でご飯を食べたり飲みに行ったりすることは抵抗なかったし、おひとり様サービス的なものが好きでコロナ前はよく行っていた。
この閉塞感のある毎日。
1人での外食をも躊躇う。
家では高齢の両親と3人で食事をする。
会話もあまりない。
会話をしたとしても、当たり障りのないもの。
近所の人や親戚の話か、飼っている犬の話ぐらいだ。
自分自身の事を喋ろうもんなら、母は全て否定をするかdisった物言いでバカにしたように笑うので、下手なこと言い出せない。
料理も如何にもな年寄り食なので、ガッツリコテコテのハンバーグや揚げ物なんかはほとんど口に入ることは無いのである。
だからたまに私は、無性に体に悪そうな高カロリーな外食がしたくなるのだ(笑)
ほんとにこの1年、マクドナルドのテイクアウトぐらいしか食べてない(;'∀')
*
そんな私だったが、1年弱ぶりに会社の同僚4人で念願の会食をした。
もう私を含め同僚たちは限界だったんだ。
日増しに忙しくなる仕事に、使えない上司に、面倒な客……、それに私の場合は、両親との暗い食卓を囲むことにもストレスが溜まっていた。
同僚の1人が個室のあるレストランを予約してくれて、そこで3時間にもわたり話に花を咲かせた。
コロナ第3波の中で心配ではあったが。
すっげー楽しかったのだ。
嬉しくて楽しくて時間の経つのも忘れた。
こんなに楽しかった会食は何年ぶりなんだろう。
飲み物はノンアルコールだったのにも関わらず、シラフで十分面白かった。(今回はコロナ禍なのでアルコールは自粛してみた。)
昔は、さほど行きたいとも思わない飲み会に参加して、アルコールを水みたいにがぶがぶ飲んで、面白くもないのにバカ騒ぎして、二次会三次会になだれ込み、挙句の果てに頭痛起こして、 お財布の中身を軽くして……なにやってんのと自己嫌悪に陥ったりした。
あの頃とは違う。
人に嫌われたくないがために無理に自分抑えて付き合っていた私とは違う。
1年弱ぶりの会食だからそう思うのか。
なんにしろ、良かった。
こういうことにお金を使うべきだったんだ、今まで。
これからは、健全にお金を使っていこう。交際費。