見出し画像

塗り薬が効かない?変えるべき?

________________________
病院でもらった塗り薬が効かないの。
お薬は効くんだけど、やめるとすぐにまた酷くなる。
塗ってるのにだんだん酷くなってる気がする。

これって、病院か薬を変えるべき?
________________________

頻繁に聞くお話しなのですが、実はお薬を正しく使えていないだけのことが多かったり。
よくある原因BEST3を挙げてみます。
心当たりがあったら一度試してみてください。

1.塗る量が足りない

病院からもらった薬、なんとなく薄〜く塗ってませんか?
ステロイド、あまり使いたくないし…とか。
お薬は少なすぎると効かないんです。かといって多すぎても効きません。
お料理の調味料が必要十分な量を入れないと美味しくならないのと同じです。

じゃあ、適量って?となりますが、一般的には
適量=1FTU(チップフィンガーユニット)を大人の手のひら2枚分に塗る
です。
あ、でもこんな小難しい名前は覚えなくていいです。

FTUとは大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量で、チューブタイプ軟膏やクリームでは、1FTU=約0.5gになります。
(5gチューブでは0.2g程度、10gチューブでは0.3g程度となり、1FTU=約0.5gになるのは25~50gチューブの場合)
これを、大人の手のひら(指は含まない)2枚分に塗布すると「適量」です
ちなみに、ローションタイプの塗り薬だと1円玉大のローション量が1FTUになります。
お薬や症状によってこの適量は異なる場合があるので、説明書や病院薬局の指示を優先してくださいね。

2.薬を止めるのが早すぎる

薬を塗ったら良くなった!さあ、止めよう。
お薬をやめたらすぐ再発するケースの最大の原因です。

湿疹などの場合、表面に出ているのは炎症のごく一部。
本体は皮膚の下にあると思ってください。
肌の表面の炎症だけ抑えて、薬を止めるということは
庭に生えた雑草の地上にある葉っぱだけを刈り取って、根っこは放置ということです。
すぐ湿疹が再発するのがわかるかと思います。

再発しないよう、きちんと完治させるには、表面の炎症が治っても皮膚下の炎症が治るまで薬をしっかりと続けるのがコツです。
とは言っても、素人には皮膚下の炎症が治っているのか、いつまで塗ればいいのかなんてわかりません。
そこはもう素直に病院でプロに聞きましょう。

保湿剤については、乾燥肌を治すのではなく、乾燥しないように予防する。
つまり、良い状態をキープするために使うのが最大の目的だと思ってください。
状態が良い時ほどしっかりと塗っていただくと、嘘みたいに状態が改善するかと思います。

3.塗るタイミングがずれている

特に保湿剤の場合、お風呂上がりに塗る方が多いです。
それ、正解です。
でも、大正解があるんです。

お風呂上がり直後。
もう、体を拭き切る前に塗っちゃってもOKな気持ちで塗ってください。
保湿剤は身体の水分や油分を封じ込めるタイプのものが多いです。
お風呂上がりは乾燥肌の赤ちゃんもお肌がぷりっぷりですよね(可愛い)
でも、1秒毎に着々と水分が蒸発して行っちゃいます。
それを1秒でも早く封じ込めてあげてください。

これだけで、保湿効果が劇的に改善するケースも多々あります。


どれも簡単なことなので、ぜひ一度試して見てください。
それでも改善しない場合、その時はぜひ病院に行ってご相談なさってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?