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音楽と共に生きる-Raining

多くの人が人生の励みにしている曲を持っているだろ。この曲に生かされてる。そんな曲が。

私にとってそれがCoccoの『Raining』だ。

普段あまり邦楽を聴かない。
だけど、この曲は大切にしたい1曲。


この曲と出会ったのは、割と最近なのかな。
いつまでを最近と言うのか分からないけれど。

『式日』という映画の主題歌だった。

何回も何回も『式日』を見ていたはずなのに、
なんだか分からないけれど、
ある日、この曲が痛いくらい私の心に刺さった。
初めて聴いたわけではないのに。


曲調はとても明るく、なんだか清々しくも感じる。
それなのに、、
どこか切なくて哀しくて。
美しさの中に秘められた悲痛な思い。

それは とても 晴れた日で
未来なんて いらないと想ってた
私は無力で
言葉を選べずに
帰り道のにおいだけ
優しかった
生きていける
そんな気がしていた

教室で誰かが笑ってた

それは とても
晴れた日で

曲のタイトルは『Raining』なのに、“晴れた日”なんだよ。

私の記憶との繋がり。

あの日、私の中は雨だった。
だけど、外の世界は晴れていたの。
途方もない哀しみの中で消えたくて、未来なんていらないと思ってた。

自分の思っていることや感じていることを上手く言葉で表現できなかった。
そんな時、私は自分の無力さを知った。

だけど、そんな日でも外の世界は気持ち良いくらい晴れていて、陽だまりの匂いがした。
私を優しく包み込むような、そんな匂いだった。

教室で誰かが笑ってた。
なんだかよく分からないけれど、とてつもない恐怖。そして疎外感。
自分だけが違う世界にいるような、そんな気がしていた。
この時、自分は外側の人間なんだと感じた。

そんな日でも世界は皮肉にも晴れていた。

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