プロジェクトの”もやもや、ふわふわ”を整理して解決するためにイイ感じのMVPを設計する時の5つのポイント
Adobe XDのレビュー企画が始まったので投稿します。(そのうち書こうと考えていたので丁度よいタイミング)
プロジェクトデザイナーの定義
私はプロジェクトデザイナーを名乗っており、提供する価値・存在意義を定義すると
1)もやもや、ふわふわ、滞っているプロジェクトの大切なことは何か?を聴き
2)いらない物を捨てたり、新たな視点・価値を加えたりして、
3)ビジネスモデルや顧客が使うプロトタイプのイメージを描き、
4)プロジェクトに必要なタスクもざっくり整理して、
5)プロジェクト推進の後押しを行う。
で、上記(3)の「顧客が使うプロトタイプのイメージを描き、」の部分でAdobe XD を使うことがあります。スマートフォンでのWEBサービスやアプリが多いですね。
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なぜAdobe XDを使う?7つの個人的な理由
① プロトタイプ作成ツールとして使っていた「Fireworks」からの移行先として選んだ。
② Adobe製品には馴染みがある。
(所属企業では企業版のAdobe CCを利用)
③ 制限があるが無料スタータープランがある。
④ プロトタイプが共有しやすい。
⑤ 機能がシンプル
・大袈裟な機能は無い方がありがたい。
⑥ 動作が軽い
・自宅のマシンは非力だけど、私が作るレベルならまだサクサク動く。
※MacBook Air 11-inch, Early 2014、メモリ4G / SSD128G
⑦ UIキッドがある
どうAdobe XDを使う?
「プロトタイプのイメージを描き・・・。」は何?
私は、最小限の機能まで絞ったリーンスタートアップのMVP(Minimum Viable Product)の設計をよくやります。最小限とはなにか?コアな部分は何か?という部分で「もやもや、ふわふわ」を解消していきます。
MVP(Minimum Viable Product)
限られた時間、予算、リソースの中で無駄なコストを掛けずに、顧客に価値を提供できる最小限の製品を作り、事業の仮説検証を行うという手法
この最小限の機能の場合は、こんなUIではないか?という簡単なプロトタイプまたは主要ページのイメージをAdobe XDでサクッと作ります。UIキッドが色々とあるので、UIデザイナーでなくても、そこそこ具現化されたものが短時間で作れるのは良いですよね。
では、どこに注意しているのか?
イイ感じのプロトタイプを作る時の5つのポイント
① ワイヤーフレームではありません。
・ワイヤーフレームは「もやもや、ふわふわ」が残ります。
・ワイヤーフレームはステークホルダーやプロジェクトメンバーに考える余地・余白が多いからです。
② 演出的な部分は入れません。作り込みません。
・個人の趣味的な志向が多く反映されます。
・よって議論が無駄に拡散しやすいです。
・そのため論点ブレてしまう事が多いからです。
③ UI設計、ボタンの大きさやナビの位置などは、ユーザーが使えるレベルまで、作り込みます。
・基本は既存サービスのUIトレースです。新規性の高いUIは議論が拡散してしまうので作りません。(演出的な部分と同じ)
・「既存サービスのUI」=「学習コストの低いUI」です。
④ テキスト・文言は本番を想定して作り込みます。(時間はかけない)
・80点のコピーを目指します。(50点くらいかも)
・「ああああ」とかは入れません。
・ユーザー名を入れる場所がある場合は、ステークホルダーの名前などを入れたります。対象ユーザーではない場合は著名人などを入れたります。
⑤ 写真は良いものを選びます。作り込みます。(時間はかけない)
・pinterestやgoogle画像検索などで探します。
作り込むけど、作り込まない、そのバランスが大事
・余計な部分を作りすぎると、そこに目が行きます。
・でも作らなすぎると「もやもや、ふわふわ」が解消されません。
・ワイヤーフレームは考える余地・余白が多いので「もやもや、ふわふわ状態のプロジェクトの問題解決には不向きです。
プロジェクトデザイナーが作るデザインは”もやもや、ふわふわ”部分の解決にプロジェクトメンバーが集中できるようにデザインする。
「最小限の機能の場合はこうではないか?」
「もっとも大事なUXはこれではないか?」
「その場合はKPIはこれではないか?」
そのツールとして、サクッと使えるAdobe XDを私は重宝しています。
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プロジェクトデザイナーについてはこちら
2018.9.1追記
Adobe XD で見出し画像を作ってみました。
旧見出し画像はこちら、iPad PRO + Apple pencil で記事を書く時の思考中のものをベースに作成。(落書き)
アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。