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未来へのご奉公

今日は亡くなった夫の月命日。
半年が経過した。

長く、手間もかかり、何かと心を揺さぶられることが多い手続き系も終わりが見えてきた。

そんな今日、最後のお仕事(?)として、彼の名義で2箇所に寄付をした。

夫も私も医療に関わる仕事をしていたからか、彼が若くして病気になったり、私の父等が亡くなったりでリアリティーがあったからか、彼とは亡くなった後にどうしたいか、という話をよくしていた。

そして、聞いていたのが身体の寄附、暖かい海への散骨と研究費の寄附。

別に改まって頼まれたとかではないが、会話の中で何となく自然に「そうだよね」と、彼がお世話になっていた会社関係の財団や、その他の日本の医療研究先への寄付について合意していた。

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彼が亡くなったことで、それらがリアリティーをもってやってきた。
一連の手続きが何となく終わり、寄附先も決めて、書類等を準備し、そんなことをしていたら、ちょうど今日の6ヶ月目の月命日が近くなり、今日寄附をしようと決めていた。

ネットで振り込むので味気ないなと思いながら手続きを進め、
金額や振込先口座番号を何度も確認し、
拘りをもって振り込み人を彼の名前にして。

今後の医療に役立ててもらうんだよー
あなたが頑張って働いてきたもの、還元できると良いねー
ホントに振り込むよー

なんて思いながら、彼の写真を見ながら手続きを進めた。

そんなことをしていたら、何かスイッチが入ってしまい
めっちゃ号泣したwww

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何度も書いているが、彼は本当に多くの人にお世話になった。
長い期間、本当にお世話になった。
特に最後の数年は、感謝してもしきれないくらい、多くの人に助けられて生活してきた。

彼はヒマで、自分を持て余しているようなところもあったし、
仕事できると思っているのに、ずっと家でリハビリだったり、
いつか仕事したいと思っている時間もあった。

彼が支えられながらも頑張って生きて稼いできたお金を、最後にこうして、将来の医療、社会に向けて貢献できることは、きっと彼も喜んでいるのではないだろうか。

社会へのご奉公とでも言うのか。彼からのお礼とでも言うのか。

基礎研究、その他は何年もの長い年月がかかる。
そんな遠い将来に、彼が微力ながらも貢献できるのはとても嬉しいかも。

振り込みが終わった時、ただのボタンをプチって押すだけではあったが、大きな荷が下りた気がしたし、彼が終わりではなく、形を変えて未来の社会に貢献している姿になったことが嬉しかった。
そして、おつかれさん、と言ってくれている気がした。




これでやっと、全部やるべきことは終わったよ。
あとは、散骨だけど、それは待っててね。
よかったね。お役に立ててもらおうね。

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