面倒な人間関係は宝
対面コミュニケーションが自分を育ててくれる
現代のインターネットの普及は目ざましく、もう人々の日常生活のデフォルトになっていますね。
私の幼い頃にはそれがなかったので、その差がすごくわかります。
おかげで、私のような普通の人間でも、様々な情報が手に入るようになりました。それは本当に奇跡としか言いようがありません。
しかし一方で、誰でも情報が手に入ることで、今度は自分で正しい情報を選別しなければならないという事にもなってきました。
それはそれで大変ですけど、情報が全く入ってこない事を思えば断然ましです。
情報が簡単に手に入ることで、リアル人間関係の煩わしさは減った
私がインターネットを始めたのは30代後半だったと思います。その時同時にパソコンを使い始めましたので、パソコンもできなかったんです。
最初は人差し指でアルファベットを一つ一つ探しながらキーボードを叩いていました(笑)。
そんな感じでしたので、その頃はまだ文字は手で書いたほうが早かったんです。ですので手書き推奨派でした(笑)。
そして頑張って練習すると肩はガチガチに凝り、目はかすんで涙がボロボロ出てきて疲れてしまい、挫折ばかりしていました。
そして結局は手で書いてしまって、しばらくは全く上達しませんでした。
あれから気が付けば早15年ほど経ち、今では手書きより早く文章が書けたり、新しい情報を手に入れることができています。
また同時に、時代の流れと共にLINEやSNSなどが人々のコミュニケーションのデフォルトとなっていきました。
その様な環境の中で、個人的にはプライベートでは人と会う事はかなり減ってきたように思います。
ネットだと対面の煩わしさは減ったが、何となく何かが物足りない
私のように対面コミュニケーションが苦手な人間にとって、インターネットは神です(笑)。
人に直接会わなくても、わからない事を知ったり、新しい情報を得たりすることができるのですもの。
もし仮に、インターネットがない時代に対面でそれを得ようとしたら、お金や時間が足りず、今ほど沢山は得られなかっただろうと思います。
そして多くが人を介さなければならない事で、お礼をしたり、頭を下げなければならなかっただろうし、「教えてやった」と言うマウントを相当受けなければならなかったと思います。
そういった訳で、こちらが頭を下げる確率がかなり減ったというのが、私にとっては一番ありがたいことでした(笑)。
人間関係は非言語的コミュニケーションが圧倒的
情報に関してはほぼネット内で完結してしまう程、人を介さなくなってきたように思います。
ところが人間の欲求というのは、ネットで全部満たされることはないんですね。
ああ、人間ってなんと面倒な生き物なんでしょう.…。
インターネットがなかった頃、アナログネットワークでは良い人もいる反面、お節介な人、マウントする人、悪口を言う人、それらが日常に沢山あふれていました。しかしそれしか手段はないため、避けることはできませんでした。
そして私は、それらを常に真正面から受け止めてしまう、HSP気質でしたし、今でも半分はそうです。
そしてそんな周囲の人の影響をまともに受けて、人の心配ごとばかり受けてしまい、いつも自分を大切にすることを忘れてしまっていました。
しかし現代でインターネットが普及し、アナログな人間関係は減少し楽になった反面、実はそれは対面での相手の表情や、皮膚の感じ、体温や声、良いこと、嫌なことなどを直接感じ、吸収し、処理し、学ぶ事も出来なくなったという事であり、五感を鈍らせるものでもあったのです。
面倒な人間関係を重ねるという事は、人間を理解する高度なスキルを積み、奥深い人間に成長させてもらえることでもあったんですね。
ですのでインターネットの普及で、日常で傷つくこともなく人間関係が楽になったという事は、それは同時に自分が育てられることも減ったという事でもあるのです。
だから人と関わることは避けられない
そういった訳で、そんなことを毎日ツラツラと思っていると、面倒な人間関係は、実は自分思考や肉体を鍛えてくれる筋トレみたいなものだったと気づかされます。
過去の私はそれらを背負っているような気がしていて、自己憐憫の気持ちが強かったかもしれません。
しかし実はそれは、自分を鍛えてくれ、強めてくれ、育ててくれるものであり、決して自分をいじめるものではなかったのです。
色々な人に自分を育ててもらっているから、人に感謝できる人間になろう
ですので面倒な人間関係がリアルで起きた時、それは宝であり、自分を育ててくれるものだと感謝して生きていけたらと思います。
また自分を強くさせてくれてるんだと。強くさせてくれてありがとうと。
当たり前のことかもしれませんが、こうやってアウトプットをさせていただくことで、改めて心の整理をさせていただきました。
今日の私の記事を読んで何か気づきを得られた方が一人でもいて下さったら、とても幸せです。
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