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やりたいか やれるのか

ビビった。

納品して1ヶ月経たないうちに
不具合が起こったため、中途で入社された
技術の方と一緒に現地に赴き、急遽対応した。
案件担当の技術は別現場のため対応できず。
切り替えを見ていたとはいえ、非常に心細かった。

私が実際に手を動かすのは、さすがに恐ろしすぎるので、基本はお客さま対応、技術の人への現状&作業内容の説明。ほんの少し触ったけど。

想定外の事態も起こらず、作業は呆気ないほどスムーズに終わった。本当によかった。
引き続き、他案件も進行中である。

その他に、今かなり重要な問題がある。
来期から、製作&工事部署が、私たちの部署の仕事は勿論、他部署の仕事は「もうやらない!」らしい。

理由は「自分たち部署の仕事で、もう精一杯なのに、他部署を手伝ってる暇ないだろう。」という声が出てきているらしい。
納得というか、どう見ても正論だ。

しかーし!
私たちの部署は自分たちで現場工事や設計、製造管理を行えるノウハウを持った人が1人〜2人しかいないのである。
外注に頼むにしても、指示を出せる人間、作業や製造に入ってもらう前段階:設計や仕様を考えれる人間がほぼいないのである。

「来期からどうするんだ…!仕事持ってきても、やれない?もはや事業を継続できないのでは?」という疑念はある。
それよりも、いきなり「図面を書け」「設計しろ」「現場に行って作業してこい」などの無茶振りが私に降ってくるかもしれない可能性がゼロではなくなってきたことが恐ろしいと思った。

上司にそれとなーく必要な知識を聞いてみた。

•CADが書ける
•電気の知識
•回路設計
•板金
•現場での工事
•プログラミング(ソフトを書く)

上司や周りも、私があまりにも知識が足りないことを知ってるので、振られはしないと思いたい。

でも今回の案件たちだって、製作部署のチーフで百戦錬磨とはいえど、その方と2人きりの現場だったり、中途の技術を連れて行ったり…。OJTという名のぶっつけ本番だった。

まだ、修行期間として誰か教えてくれたり、過程を明示してくれたり、気にかけてくれる人がいたらいいが、今の職場において、私を「育ててくれた人」は誰もいない。これからも多分、いない。
誰が何と言おうとこれは事実だ。
仮に製作部署に修行に行きたいと願ったとしても、前提知識が無さすぎて迷惑になるし、仕事にならない。

今までずっとヤバいことは分かっていたが、
新卒で今の会社、しかも似たような業界にいる先輩•同級生•後輩もいないのでレベルがわからなかった。比較材料がないと思っていた。

が「ヤバさのレベル判断をしなければ」という焦りと、「突如歯が立たない仕事を振られたらどうしよう」という恐ろしさが、高専トップ卒業という優秀な従兄弟の存在を思い出させた。
なんで今まで、気づかなかったんだ?

従兄弟は某大手メーカーでSEをやっている。
私とは業種•職種•企業規模も違うが、大雑把にまとめると、製品単品売りもしつつ、それらを使ってシステム設計&施工も行う。
「やってること」は一緒なのである。

彼に相談という体で、愚痴&皮肉&批判が入りまくりの現状を聞いてもらった。

細かいところを省いた、総評は以下の通り。

•綱渡りであることは間違いない
•素養も興味も特にない人が「やらなきゃ」という必要に迫れてのモチベーションで、設計とか技術的なこともやっていくのはなかなかキツいのでは?
•よくやってるよ、聞く限りだと、どんな仕事でもやっていけそうじゃない?

従兄弟も4年目になり、周りが見えてきて色々思うことはあるらしい。
「今は経験や技術を積めるだけ積んで、高年収なところにヘッドハンティングされないかなぁー。」という目論見がなんなーくあるらしい。

私も当初は「搾り取れるだけ、搾り取らなきゃ。」と思っていたが、搾り取るのにもスキルが必要だし、日々の対応に追われ、もはや搾り取る時間や体力もない。

無理なのでは?

しかし、この会社にいるならば「できること」が多いほうが単純にカッコいいし、いずれ、そうならざるを得ない…だろう。

理解とか身につけるとかはもう一旦置いておいて

やりたいか
やれるか
分かるか
分かる気配はあるか

を見極めるために、とりあえず触れてみることにしようと思った。
初心者向けの本を読むくらいしかできないが、業務内容に興味ない+さらに自分の時間まで侵食されるのは絶対嫌 だったので、全く何もしてこなかった今までなのだ。

新卒四年目にしては、もう経験が積めたし、
私は基本エラーがなく、ちゃんと使えればいいっていう程度しか(それが1番大事だが)熱はないので、さっさと辞めればいいのだ。

踏ん切りがつかないのは

•基本的なモラル&品の良さを持ってる方が多い社風で余計なストレスが少ない。
•辞める決定打がない。
•次にやりたいことがない。

と色々あるが、やりたいと思う気持ちが1ミリもないのか、どう考えても適性がなく、やれないのか、ちゃんと見極めないまま辞めるのは後悔が残るからだ。

次やりたいことも探しつつだが。

私のこと知ってる人、私って何が向いてそうですか?
って聞いてみたいが、実際やる生身の人間は私なのである。

今まで人生「傷つかない安全な道」+「全くやりたくないことではない」という「ベター」を選んできた。
でも、全部を懸けてみた「ベスト」ではない。
本当に欲しいものに対して、目指して、全力を出して、ダメだった時や苦労する時を想像すると、めーちゃ嫌だった。

やれなきゃ、無駄になる。
やれそうにないなら、やらない。
同スペックの代替品を探す方向性で生きてきた。

でも、どーせどのみち同スペックの代替品でも使用感は一緒なのだ。辛いことはどこにいてもあるし、起こる。

そしたら、1番欲しいもので味わうほうがまだいい。欲しいものが何なのかも、最早わからないな。でも、方向性はふんわり見える。ふんわりだが。

私はプライドが高いので、自分が「できない人」にならない場所がいいと無意識で思っているだろう。そう「やれる人」に見られたいのだ。
なのに怠惰で、損得勘定激しいので「やりたいことだけど、やれないこと」を「やりたくて、やれること」に変えるほどガッツはない。

だから「やれるか」に固執してきたし、
確定された未来が見えてから、歩き出すコスい部分は、大きくは変えれないと思う。

でもこれからは「やりたいか」とのバランスも見ていきたい。
「やらなきゃいけないんでしょ?」ではなく。

完璧なものが実るまで待たなくてもいいし、
種だけでも撒いてみようではないか。
芽が出るのか、育っても枯らしてしまうのか、
ある程度育っても実がなるまでは待てないのか。
そもそも撒いただけで、いや撒く前の種子を選んで購入しただけで、もっと前のお店で種子を見てるだけで、いつでも、どんな理由でも、終わりを決めていいのかもしれない。

実るほうが良しとされるし、実らせるつもりがないなら、植えたり、棚を撒くのも、意味がない&勿体無いと思ってきたが、実りが全てではない。
のかもしれんね。


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