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【星野源は私のヒーロー?】#6 -キタウラ

はじめに『誠に申しわ県内外』

友達の親と自分の親がLINEやメールで『うちの息子、娘がお世話になりました〜』なんてやり取りをしているのを見た事が、私はあるのだが、大変お世話になっていた友達の母親がLINEに慣れておらず、誤字を訂正する為に『誠に申しわ県内外』というオモロ誤字を送ってきていた事を未だに忘れられない。

そして、noteの納期を大幅に送れて今日、アップしてしまった事を読者の皆様並びに、チームメンバーに謝罪したい。

『誠に申しわ県内外』

初めまして!そうでない方も改めまして!日常をウルトラーでスーパーにすべくお送りしている妄想カルチャーラジオ(podcast)『ULTRA SUPER RADIO』こと『ウルスパ!』のパーソナリティの1人、キタウラです! ひとつよしなに。

星野源の話『私の大好きな人』

私は『星野源』が大好きである。

俳優の新垣結衣さんとの結婚を発表してから約1週間程が経っているが、メディアではその話題を見ない日は未だない。ウルトラスーパースター夫婦という訳だ。

『星野源』についての記事はメディアでライターや評論家達がこぞって挙げているので、私個人が、星野源との出会いから、何に感銘を受けて、何に影響を受けて、何で大好きなのかを実にプライベートに書いていきたいと思う。

続き①『星野源との出会い』

私が『星野源』に出会ったのは当時、中学2年生?だったと思うが2013年である。

まぁ『中二病』なんて言葉が流行るくらいだ、如何に中学二年生という思春期時代が精神的コアに影響を与えているかと思うとゾッとしてしまう。

その当時の私といえば、絵に描いたようなオタクである。アニメ、音楽、小説、漫画に耽溺し、俗に言う不良や共学という学校生活を満喫し、部活に熱心に打ち込む少年少女をニヒルな目線で蔑んでいた。生憎、閉塞的なコミュニティの中だけではあるが、趣味や馬鹿な遊びで共鳴した友人らとは、私なりに楽しく思春期を過ごしていた。

当時から音楽や漫画などと言ったポップカルチャーに傾倒していた自分が『星野源』と出会うのは最早必然だったのかも知れない。

当時のディグ活動はYouTubeが根端を担っており、日々『良さそうな音楽』『新作アニメの情報』を朝、登校する前に親のiPadで見ていた時にこの動画と出会った。

ああああぁぁあああぁああ堪らない。
ノスタルジーが凄まじい。大好き。最高。

そうこの『ギャグ』という曲で私は星野源と出会った。

当時の私が好きな要素が超特盛で詰め込まれているMVにこの時、ぶち抜かれてしまった。

これを見た時は漫画も沢山買っていて、常に書店で新作や面白そうな漫画を探しているときに、気になって堪らなかった『聖⭐︎おにいさん』の生活のふとしたシュールな感じとか日常コメディ感とかに、邦ロックとかのキャッチーでポップなリフとかが好きな頃だったので、この曲のポップな曲調とアニメ絵が刺さり過ぎて、もう中毒の様にあれから毎日見ていた。

何より、このエンドクレジットのシュールなユーモアみたいなところも自分のツボに合いすぎて何度も繰り返し見てしまい、そっから『星野源』にも興味が湧いてきた、という訳である。

続き②『私に歌ってくれてると感じた時に音楽は魔法になる?』

そう、何故そこまでこの曲が自分にとって大事になったかというと『私に歌ってくれてる歌』だったからだ。

は?とか言われそうだが、そういう時ないですかね?

その瞬間の視聴体験というのは音楽の最高な醍醐味のひとつだと思っている。

どうか、何故『私に歌ってくれていたのか』を説明させて欲しい、頼む。お願いします。

以下、星野源『ギャグ』の歌詞

紙を重ねて 指を重ねて
物語は動き出す
ギャグの隙間に 本当の事を
祈るみたいに隠して

インクが瞳に染みた
涙では流れぬもの

今を捲って 命動き出す
見えない四角の間飛び越えて

馬鹿みたいだろ ただ笑うだろう
目の前を嘘と知って
誰かが作る 偽の心を
腹の底から信じて

インクが紙に滲んだ
涙では流れぬもの

今を捲って 命動き出す
見えない四角の間飛び越えて
フィルム飛び越えて

救われた記憶も 聞いたことのない声も
胸の中に響く また逢えるように
重ねた時を綴じよう

今を捲って 命動き出す
見えない四角の間飛び越えて

紙を捲って 君が動き出す
見えない自分の殻を飛び越えて
弱さ飛び越えて
紙を重ねて 指を重ねて
物語は動き出す
ギャグの隙間に 本当の事を
祈るみたいに隠して

まずこの最初の一節は、漫画、アニメと言った『物語』な大好きな自分が、ある意味日常という物語(学校生活)の中で、部活に精一杯打ち込んでいる訳でもなく、恋愛に夢中になっている訳でもなく、パッとしない生活の中で唯一、仲の良い友人らと馬鹿な事をしてゲラゲラ笑っている事に幸せを感じていたけど、どうしても周りの輝きと比べると自信を持って『幸せ』な事だと胸を張って言えなかった。

そのモヤモヤ感がきっと自分にとっての『ギャグに託した隠れた祈り』だったのだと今になって強く思う。

インクが瞳に染みた
涙では流れぬもの

今を捲って 命動き出す
見えない四角の間飛び越えて

そして続くこの1番のサビ。
そう言ったなんとも言えないモヤモヤ感がインクの様に染み出し、何だか涙が出てしまう様な気持ちになってしまった事も当時はあった。

でもそんなモラトリアムやネガティブな考えから自信を持って踏み出したい気持ちを肯定して歌ってくれているこのサビは本当に勇気を貰った。

馬鹿みたいだろ ただ笑うだろう
目の前を嘘と知って
誰かが作る 偽の心を
腹の底から信じて

この2番のAメロは今でも刺さりまくる。

アニメや漫画や映画とかファンタジーが大好きでそれを空想とか妄想として嘲笑してくるであろう、現実主義者の皆様に中指を立て続け、大好きなお笑いも、アニメの物語も、創りものだと疑わずに信じ切って今もなお生きている節がある私。

紙を捲って 君が動き出す
見えない自分の殻を飛び越えて
弱さ飛び越えて

そして最後のサビである。

それが創りものだとか虚像だとか夢物語と知りつつも、信じ続けているのは現実と向き合うのが苦しいから、それは自分が『弱い』からである。それを最後に認めて乗り越えて行こうという肯定的なメッセージに今、この記事を書きながらも涙を堪えてしまう。

長々と途中、キリがないかもと思いましたが、書かせて頂きました。現実と向き合いたくが無いが為に、お笑いやファンタジーに身を任せていた弱い自分を向き合わせつつも、勇気をくれた自分にとってとても大切な曲です。

音楽は魔法?という常套句がありますが、私は魔法とまでは言い切れませんが、誰かの心を救い行動まで変えて、人生までも変えてしまうパワーを持ち合わせている事は私は知っています。

たかが音楽、されど音楽。ですね。

続き③『かっこ悪いを我慢する』

もっと端的に話せれば良かったのだが、どうしても個人的に1から全てを話したい、欲求が我慢できずに、出会い編のみだけでここまで書いてきてしまった。

まぁでも、いつも自虐的な記事を思わず書いてしまうのだが、今回は好きな事だけを書く事ができたので、そこは個人的に良かったとしたい。

最近、本業の仕事が忙しかったり、podcastやnoteといったこの『MEME SERVICE』に関係する作業が立て込んでいたりして『私はこんなに大変だけど頑張ってるよ!誰か分かって!』というメッセージを大いに含んだ愚痴的な『かっこ悪い』noteを途中まで書いていたのだが、『星野源』のとある記事を見かけてから、全て消して、このnoteを今書き直している状態である。

ここで書いてあったのは、リスナーから『自分に自信がなく、どうしたら自信が持てるか』と言ったメールに関して星野源がラジオで言った言葉だそう。

何より私がこの記事を読んでハッとしたのが『かっこ悪い、これは恥ずかしいって事を頑張って“やらない』という言葉だ。

かっこよくなる為にはかっこよくなる為の事をするって当たり前の事ばかり考えてしまうが、自分でかっこ悪い事、恥ずかしい事と分かっていてもしてしまう事って確かにある気がする。

それは自虐して自分の弱さを隠す事だったり、愚痴を吐いて誰かに褒めてもらいたい認めてもらいたいという感情がある事を孕みながらSNSで投稿する事だったり、分かりやすいところでいえばそんなところが自分に当てはまる気がする。

まぁ少なからずSNSでネガティブな投稿をする事で自己暗示的に自分の心が楽になる事もあるらしいので一概に良くないとは言い切れないが。

この言葉も耳が痛い話ではあるがハッとさせられた。

かっこいい人の事を突っ込んで揚げ足を取って笑いを取る人、それを仕事にしてる人。
ラジオにもいるし、テレビにもいるし。それが普通だと思ってそれが自分の心を救ってくれたりする人だったりするから、それがいいものだと思って、俺もそれやっていいんだって思っちゃうじゃない。
でも、それは大間違いで、あの人は仕事でやってるわけで、そういう人ってそういう人であればあるほど、素で会うと凄くいい人なんですよ。そういう芸人さんとかタレントさんって。凄く礼儀正しくて。あれは仕事でやってるんだって。

うわあこれまた、完全に私の事では、とほほ…

ふとラジオや普段の会話とかでも笑いの為!と思って思わず言わなくていい事や過剰に弄ってしまう節がある。その点について友人やリスナーからご指摘頂く事があり、治そうとは思うものの、きっと無意識の中で、大好きな芸人のラジオとか、憧れてるお笑い芸人とかも、いじり倒したりしてるし、別に治す必要はないかっと思ってしまっているのだと気づいた。

この記事を読み、“仕事”ある意味ファンタジーで行われているという『笑い』に気づけていなかった事を自分の『少年性』と照らし合わせると、奇しくも納得が行ってしまった。

今回もまた『星野源』に自分の成長を促して貰ってしまったのだ、こりゃますます憧れてしまう。

私もガッキーと結婚がしたいので『かっこ悪い事を我慢する』をこれから胸に抱きながら頑張りたい。

とても私的な内容になってしまいましたが、今週も読んで頂き本当に有難う御座います。
またnoteでお会いしましょう!!

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