単身赴任だった夫と再び暮らすという事
我が家は子ども達が小さいときに3年半、夫が単身赴任をしていました。
単身赴任の時のことはすでにシリーズで書いているのですが、今回は別の視点から「単身赴任を終えて再び夫と暮らすこと」について書こうと思います。
シリーズは28話あります。単身赴任にした理由やエピソードを書いています。
イラストは「みんなのフォトギャラリー」から使わせていただいています。ありがとうございます。
時々は可愛いけれど毎日は大変
夫が単身赴任をしていた時は、次男が3歳、長男が5歳になる年でした。
言うまでもなく一番かわいくて一番大変な時です。
夫が不在の期間は私1人で子育てをやり切りましたが、それが「良い育児だった」とは言えません。
ただ必死で目の前のことを全力でやる。疲れた時は惰性になってしまう。しわ寄せは子ども達にいってしまう。の繰り返しでした。
実母は仕事をしていて、少し離れた市外に住んでいて簡単には頼ることは出来ませんでした。
夫の家族はさらに離れた県外に住んでいて、当時の義父母は、義母の実母と敷地内同居をしていて長期間家を空けられない状況でした。
多くの日常が文字通りの完全なるワンオペ育児でした。
夫は基本的に仕事よりも子ども達優先、家事も出来る人なので、帰ってきたときは大変楽でした。
でもいなくなった時の落差は大きいです。
それでも3年を過ぎるとそれが日常になります。
少しずつ自分自身の子育てや家事に必要なスキルを上げ、無理せず子ども達と笑顔で過ごせる工夫を積み重ねて過ごしていました。
そして、ぎりぎり未就園児だった次男が小学校に上がるタイミングで夫は東京赴任が決まり、家族の元に戻ってくることになりました。
夫は毎月のように帰ってきているとはいえ、毎日子どもと接している訳ではありません。
親として夫に自分と同じ目線に立ってもらいたいと当時の私は思っていました。
時間をかけて
その後、私の中で夫の子どもに対する対応が気になってしまうことがたくさんありました。
つい口を出してしまうこともたくさんありました。
一緒に暮らしている状態が日常になると、私と夫の子どもの接し方は一緒でなくてもいいと思えるようになりました。
そう思えることが多くなったのはつい最近のことなのですが。
夫は空白の時間を埋めるように、子ども達と向き合い続けています。
自分たちに甘く、時折私よりも厳しく接するお父さんのことが子ども達は大好きです。
私一人の考えで育児をしていた時から、夫の考えが加わり、その変化を受け入れるまで時間がかかりました。
子どもの様子を見ながらフォローしたり、夫と話し合ったりと今でも試行錯誤の連続です。
子どもが大きくなると
子ども達がそれぞれ中学生、高校生となった今現在は私、夫、長男、次男それぞれの価値観が確立してきていて、お互いすり合わせながら暮らしています。
子ども達には私の考えを伝えますが、基本強要はしないよう心がけています。ついつい言い過ぎてしまうこともあるのですが、落ち着いた頃に謝ります。
何より子どもの気持ちを聞くことを大事にしています。
長男は割となんでも話してくれますが、次男は自分の気持ちを言うことが得意では無いので少しずつ聞いています。
夫は子ども達とのテニスでの関わりが長いので、今後上手く子離れしていけるのか少し心配です。
巣立ちは親もすべきなのだなと書いていて思います。子育てが終わった後の生活を徐々に考えていかなければなりません。
そしてもう一つ言うと、単身赴任が終わると家族みんなが一緒に暮らしている安心感はありますが、普段の生活はそんなに変わらないです。むしろ離れている方が気遣いあえたり、相手に期待し過ぎない良さがあったりします。
一緒に暮らし続けていくには誰か1人が頑張るのではなく、家族みんなが協力してくれることが大切だなと思います。
家族が変わらずにいい関係を築くのは、日々コツコツと信頼関係を積み重ねていくこと、変化に対応すること、距離感を間違えないことだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?