【詩】死ぬということ
なんで死にたい時には
誰にも知らせず
そっと死んでゆくのだろう
ごめんねって気持ちはあるけど
理由も言わずに
黙って死んでゆくのだろう
この世界で生きてく気はないから
別の世界へ旅立つと決めて
ひとりで死んでゆくのだろう
そこに何があるのだろう
死んだ先に何があるのだろう
何かがあると思いたいのは
まだ生きてく希望もあるから
死にたいひとには
関係ないことだから
何かがあるなんて
思わないくらい
あるとしたら
そこにはおわりがあるだけ
おわりという文字も透明で
誰にも見えない
死んだ先のことより
「死ぬ」ということに
意味があるのです
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