身体

どうでもいいと思った瞬間破壊される
身体は私を見捨てる
身体は我が身を守る為に
痛みつけるのは許さないと反撃する
「ワタシヲ大事ニシテ」と泣いてる声が私の胃に響く
この激痛は君からの哀しいお話

ひとりぼっちの小さな私を
生き延ばしてくれたのも君の胃袋でした
か弱い君を酷使してきてごめんなさい
丈夫ではない君は
本当は丈夫ではなかった私を
よく知っていたのでしょう
無理をしてでも成し遂げることを止められない
破壊的な日常に
いつも休息を与えてくれるのは君でした
今日は痛み止めの注射をしたので
ゆったり休んでください

生身の君はとてもとてもちっちゃいのに
24時間動き続けてくれて
私を生かさせてくれる為に毎日大活躍です
毎日が大喝采ものの大活躍です
勲章ものの英雄です
もちろん感謝状は無限枚です
あの怒濤のような荒れ狂う時代を
共に生き抜いてくてれてありがとう
忘れずに君をいたわってゆきます