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紡いでいく、うた。

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つたないうたを紡いでいます
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#エッセイ

幾つもの傷跡を抱えて

わたしには幾つもの傷跡がある
初めて付けた右腕の十字架
自暴自棄になって付けた両腕の縞縞模様
誰にも見られぬ様にこっそり付けた足の甲の哀色

これら ぜんぶ 自分で付けた傷跡
これからも消えずに 背負っていく鎖
でも 消えないからこそ
今に繋がっている、生きている、在る事が出来ている

そして

下腹部に作られた 大きな縦の慈しむべき傷跡
2度も 同じ所を 同じ様に 切り刻まれ
その腹の中から わ

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これでいい

幸せな方だと思う。
結婚して、子どもも授かって。

ただ、自分自身の病気が邪魔して
たまに何もかも見失ってしまうだけで。

未だ、抜け出せないでいるのは
私が弱いせいだとか
そんなもん 置いておいて

外出したら、自分が分からなくなるとか
自分という意識を無くさないと
身体を保っていられないとか

なんなんだろうね

解離症状とか なんやかんや あるみたいだけど
だからなに? って
薬飲んで 無か

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いきるこころ

生きることを 諦めていない
そもそも 死ぬ病気になんて
かかったことない
だから
身体が動く限り 心臓が鳴る限り
このいのちを 辞めることは叶わない

それでも 何故でしょう

「生きる事がつらい」と
「死んだ方が楽だ」と

みんなから 笑われるような想いで
わたしは 世界を漂っているのです

生きてるからには
元気でいたいです
痛いとか 苦しいとか
そんなもの 要らないです
ただ 楽しくて 嬉し

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歩んで行こう

歩んで行こう

 何もかも 嫌いに なった

 投げ出してしまいたくなった

 そんな 日々を 漫然と過ごしていた

 生きるって、どんなものだっけ 辛くても泣いてはいけないと、愚痴を溢してはいけないと、そんな生き方でないといけないのだったっけ。

 わたしは たまに 赤子のように 泣いている ひとの居ない、静かな部屋で。声を駄々漏らして。爪で皮膚を引っ掻いてしまいそうになるくらいに、泣いている。

 泣いたあと

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