メロウ野郎

主にミニベロ(14/16/18/20/27㌅)で、主に東北各地、たまに国内や外国を旅し…

メロウ野郎

主にミニベロ(14/16/18/20/27㌅)で、主に東北各地、たまに国内や外国を旅したり、あるいは「旅」そのものに思いを馳せたりする話。ひとりだったり、妻氏とふたりだったり。 山形の街と宮城蔵王の森の二股居住。

マガジン

  • 夢で鳴ってた音楽

    別アカウントでやってた音楽記事と、今後の音楽記事のアーカイヴ。

  • やまがた里みちサイクリング

    低山あり、高山あり、森や盆地、温泉、味のある町や村、それらを縫って流れる何本もの川。じつは山形県は東北のドイツと呼ぶべきサイクリング天国なのだ。ふだんゆるい感じで走っている田園ライドのかずかずを。

  • ふくしま里みちサイクリング

    福島はいいぞおじさん「会津はいいぞ。阿武隈山地もいいぞ。たまに浜通りもいいぞ」

  • A day in the life

    クラウドの写真アルバムから「◯◯年の今ごろここにおったで」と出された旅の日々の断章。タイトルはサージェントペパーズ。

  • いわて里みちサイクリング

    のどかな里山風景の南部、ディープな山と渓谷の北部、そして最近海外でも人気の盛岡。ちょっと遠いけど何度も行きたくなる岩手県。

最近の記事

山形の街の詩情を伝える写真サイト「山形の街並み」

山形の町には、なんともいえない詩情がある。 空襲で焼かれなかったので、古い建物が多く残っていたり、町割が昔のままだったりする。そのことに由来する前時代的ノスタルジアが漂うのはもとより、昭和末期から平成はじめ、わたしが学生時代を過ごした時期のこの町の空気の抒情感もまた変わらずに在る。あちこちの建物は建て替わって新しくなっても、それは変わらないのだ。 大学を出て以来、いろんな町に住んだし、仕事で東北中の町を訪れて滞在してきた。しかしこんな詩情タウンは他に無い。セイシュンの思い出が

    • 三春で昼休みを散歩する 2017. 5(福島)

      A day in the life 7(今回は自転車無し) 福島県の三春。滝桜で有名だ。梅、桜、桃の三つの春の花がいちどきに咲くので三春という。スリー・スプリングス、ドライ・フリューリングス、トロワ・プランタンだ(しつこい)。 この日は移動中の昼休みに立ち寄ったのだった。町を見渡す公園のベンチで弁当を広げた。 食後に散歩した。 目抜き通りである国道は拡張整備されて沿道の建物も新しいものが多いが、古く味のある建築も残っている。 さらに裏通りにもいい感じの建築がちらほら残っ

      • 岩手県岩手郡岩手町で岩手三昧ポタ 2006/2009 (KHS F20)

        (A day in the life 6) 岩手の中の岩手 岩手県岩手郡岩手町と言うと、岩手すぎて却って信用できない感じだが、そういう自治体がある。ちなみに宮城県宮城郡宮城町というのもあったが今は仙台市になってしまった。 岩手町は沼宮内を中心とする一帯だ。いわて沼宮内なる新幹線の駅もある。新幹線が停まるほどの用事もなさそうなねむたげな町だが、盛岡から八戸まで停まらないのもなんか不義理だし、途中の沼宮内と二戸に駅を作ってみた。そんな感じである。 その辺は、何があるかというと

        • 更埴とかあのあたりの千曲川ポタリング(長野 2007. 6:Giant MR4)

          ( A day in the life7 ) 年に1〜2回オシゴトで長野に行ってたころの話more. 山がちな長野県ではあるが川沿いは走りやすい。この時は更埴のホテルに泊まっていて、千曲川沿いのサイクリングロードを上山田温泉まで走りにいった。 途中の八幡という町にビジネスホテルがあった。 3階建てだが大浴場もあるからルートイン並みだ。 ビジホの既成概念を覆す外見に驚くが、だが待ってほしい。「商人宿」の英訳とすれば至極正確なのではないか。 ちなみに現在、2018年撮影の

        山形の街の詩情を伝える写真サイト「山形の街並み」

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        • 夢で鳴ってた音楽
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        記事

          長井市と南陽市(山形) e-bikeで廃村、廃寺、廃キャンプ場を巡る廃なポタ

          はじめに さきに長井周辺をポタリングした際に訪れた伊佐沢地区。 交差点にある標識には大石という集落が記されていた。 しかしGoogleマップで見ると大石という地名は見当たらない。付近には洞雲寺跡という謎の史跡が記されているのみだ。 不思議に思って手もとの昭文社県別マップルを見てみる。2010年版の古いやつだ。そこには上下ふたつの大石集落に加え、杢ノ沢、須刈田というGoogleマップに記載されていない集落名も書かれている。洞雲寺も「跡」が付いていない。当時は現住の集落だった

          長井市と南陽市(山形) e-bikeで廃村、廃寺、廃キャンプ場を巡る廃なポタ

          岩手県で右往左往、盛岡〜軽米〜釜石2009. 5 (A day in the life 5 )

          (A day in the life 5) 今回も自転車は無し、あと2泊3日の話だからDaysですけど、まあ堪忍してけろ。 仕事旅に明け暮れていたころ、5月にやたら岩手県にいたという話は前に書いた。 この年のこの時など、金曜まで岩手県内で仕事して、週末挟んで月曜はまた岩手県という日程だった。こういう場合日曜の夜はホテルに前泊する。 となると土日に仙台に帰る意味がわからない。待つ人がいるわけでもなかった。 であるからこの時は、土日も岩手県に潜伏して消息不明のヒトになってしま

          岩手県で右往左往、盛岡〜軽米〜釜石2009. 5 (A day in the life 5 )

          世界のエクストリーム運輸Youtubeチャンネル 「ありえない道 (Les Routes de l'impossible」

          諸君、わたしは辺境が大好きだ。 アジアで、アフリカで、東欧で、いつかはやばい国のやばい道を走ってやばい町を訪ねる旅をしてみたいと思いつつ幾星霜、しかしいつの間にか齢を重ね、そのような無茶をする気力も度胸も衰えてしまった。 そんなわたしが最近ハマっているフランスのYoutubeチャンネルがこれである。英語字幕付(無いのもある)。 現在シーズン12まである(→プレイリスト)。 たぶん同コンテンツの英語版。こちらは米国のチャンネルBest Documentaryの中のリスト。

          世界のエクストリーム運輸Youtubeチャンネル 「ありえない道 (Les Routes de l'impossible」

          春のちょいポタ その8 川崎町をいま一度見直す(宮城)

          はじめに 宮城県柴田郡川崎町。 西は山形県、東は仙台市太白区に接する広大な山林(蔵王の御釜も、蔵王町のように思えるが実は川崎領だ)、それらに囲まれた真ん中辺の小さな盆地から成る。フィンランドのパン、カルヤランピーラッカに似ているといつも思う。ちなみに真ん中の部分はグラタンぽく見えるがただの米(粥)で見た目ほどおいしくない。 上り山形道をクルマで走るとその盆地を俯瞰できる。その地形を見るたび線路を敷いて鉄道模型を走らせたいと思う。ということは自転車で走るのにも向いた地形だ。

          春のちょいポタ その8 川崎町をいま一度見直す(宮城)

          登米と米谷ポタ、そして仙北鉄道のこと(宮城)2014.5 ブロンプトン

          (A day in the life 4 ) どこまでも田んぼまた田んぼの宮城県北。 あまり大きな町はなくて、築館、瀬峰、佐沼、米谷(まいや)、登米(とよま)といった小規模の町が散在する。名前からして米どころぽい。 それらをつないで1968年まで走っていた軽便鉄道が仙北鉄道だ。もちろん米の輸送にも大きな役割を果たし、国鉄瀬峰駅まで米を運んでいた。 この日はその廃線跡を雑に辿るポタリングだった。 線路跡はあらかた車道に吸収されてしまったが、一部は短い区間ながら自転車歩行者専

          登米と米谷ポタ、そして仙北鉄道のこと(宮城)2014.5 ブロンプトン

          岩手・大迫から宇瀬水牧野サイクリング 2009.5 KHS F20

          (A day in the life 3) 旅仕事の時代、毎年5月は半分近くを岩手県で過ごしていた。だいたいは盛岡に滞在して、仕事はあらかた昼で終わりだったので午後は近郷の野山にサイクリングに出かけたものだ。 この日出かけたのは、花巻の西の山中にある旧大迫町だった。 付近は葡萄畑と牧場が広がる高原であり、ちょっとヨーロピアンな風景だ。地元産「エーデルワイン」ブランドの製造元でもある。 ここから西に登っていくと広大な牧場が広がる一帯、宇瀬水牧野がある。そこまで行って周回す

          岩手・大迫から宇瀬水牧野サイクリング 2009.5 KHS F20

          春のちょっとポタシリーズ7 長井と最上川とレトロ駅舎と(山形)

          はじめに 山形置賜、最上川のほとりにある長井は好きな町のひとつだ。その周辺の田園風景も自転車向きで、これまで何度も訪れてはポタっている。 しかしこれまではついつい市街の西側に偏ってしまうきらいがあった。そこでたまには最上川の東側の一帯を探索してバランスをとろうと思い立ったのである。 その辺りを走るのは初めてではないが、前回走ってからはもう何年も経っている。ずいぶん久しぶりな気がする。 大まかなルートは、川沿いの道をたどって南から東へ走り、東側の伊佐沢地区を北上してループを

          春のちょっとポタシリーズ7 長井と最上川とレトロ駅舎と(山形)

          春のちょっとポタシリーズ6: 十文字からマイナー旧街道をつないで走る (秋田県)

          はじめに Googleマップで秋田県を見てみると、片田舎の細い道路にマイナーな旧街道の名がやたら細かくクレジットされていることに気付く。 Googleの中に旧街道マニアでもいるのだろうか、他県はどうかと見れば山形などは羽州街道などのおもなものしか記載がない。なぜ秋田だけやたら詳細なのか謎だ。 どうあれ元々、どこの地域も、大名行列が行き来するような主要街道のほかに、脇街道としてそのようなマイナーな道が多く存在して人と物のネットワークを形成していたのだろう。 近代になりその多

          春のちょっとポタシリーズ6: 十文字からマイナー旧街道をつないで走る (秋田県)

          奥只見から信州 2010.5 (A day in the life 2)

          (今回は自転車は登場しません) 仕事旅に明け暮れていたころ、いちばん西の仕事先が長野県だった。だいたい年に一度訪れた。 仙台からだと高速道で栃木から群馬を経由した方がラクで早かったのだが、あえて会津か新潟から山中をぶち抜く酔狂なルートを好んだ。途中で一泊したりもした。あんなすごい山奥はわが国にもなかなかない。 この時の往路は国道290号線で村松〜栃尾〜長岡と新潟県の深部を貫いて走ったのだった。 途中の加茂市のスキー場に、かつて五泉と加茂を結んで走っていた蒲原鉄道の保存車両が

          奥只見から信州 2010.5 (A day in the life 2)

          Twitter投稿拾遺2024春 (ロイさんの旅、火野さんのe-bike、山形ポタリングクラブ 他)

          ロイさんの旅 都内在住のミニベロer ロイさんご夫妻、紀伊半島一週間の旅。 ポタリングに限らず、街歩き、乗り鉄、乗りバス、アミューズメントパークまで幅広く身軽に、ブロンプトンの旅はかくあらまほしという内容で素敵である。 こころ旅の火野さん最終兵器 齢75にしてe-bike デビューの愛車はトマジーニ!。ていうか電アシ作ってんのか!と驚いて検索したところこの記事しかない。 ハンドメイドで本邦未発売。前任チャリ夫のデローザもそうだけど、NHKにヤバい好きものがいて火野さんに

          Twitter投稿拾遺2024春 (ロイさんの旅、火野さんのe-bike、山形ポタリングクラブ 他)

          ツイッタ投稿拾遺2024 その1

          ロードバイクで地域おこしは困難だ 新しいブロバッグ 小洒落たバッグやウェアを作っているブランド。 いい色いろいろなフロントバッグは15㍑。 石田ゆうすけ氏の選ぶ一泊二日自転車旅 BePalの記事。こっちだと酒田〜村上とか、奥入瀬とか。 秋田県南の旧街道に気づく。 横手盆地には旧羽州街道から分岐するマイナー街道があまたあったことを改めて知る。いい雰囲気だったこの豊川集落も羽州街道六郷宿から岐れて南部領に向かう生保内街道の町だった。 右に見える食堂も、入らなかったけ

          ツイッタ投稿拾遺2024 その1

          閖上ポタ 2016.5 (A day in the life 1)

          (クラウドの写真アルバムから「◯◯年の今ごろここにおったで」と出された旅の日々の断章を綴るシリーズをはじめました。タイトルはサージェントペパーズ。) 震災前、2007年ぐらいまで仙台の中心部に住んでいた。 しかしあの街は道路がえげつなくて、自宅からクルマを気にせず走れるルートといえば、名取川沿いに閖上、さらに貞山堀サイクリングロードというルコースぐらいだった。とくに冬は東北で走れる唯一のエリアだったのでたびたび愛用した。 震災でもっとも大きな被害を受けた町のひとつとして有

          閖上ポタ 2016.5 (A day in the life 1)