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子供とのコミュニケーション。「会話」だけでなく…

子供とのコミュニケーション。

子供の成長に欠かせない要素であるのは明白だ。
コミュニケーション不足やネグレクトのような状態になると脳の発達を阻害したり愛着障害といった問題を抱えることもわかっている。そんな中、子供とのコミュニケーションで最初に思いつくのが子供と「話」をすることだろう。そんな「話」について書いてみたい。

〈会話〉

話にも色々ありその一つが「会話」だ。会話は「2人、もしくは複数人で話をすること」とされており、日常的な世間話やその日の出来事などを話すことも含まれるだろう。これは、意識せずとも行われていることが多く、家庭内での会話はほとんどこれにあたるのではないだろうか。些細なことなどを話しているとその場が和むこともあるし家庭内では欠かせない話になるだろう。

〈会話ではなく…〉

しかし、子供同士で喧嘩をしたり癇癪を起こしたりすると日常的な「会話」ではうまく収拾がつかないことも多い。本質的な問題が解決していないからだ。そこにモノなどでつって子供の機嫌を戻したとしても、次にも同じようなことが起こると同じような方法になってしまい、子供だけで解決することができなくなってしまう。

そういった時は「会話」ではなく「対話」が必要になるのではないだろうか。「対話」とは、「2人の人間が向き合って話す」ということだ。日常的な「会話」よりもより相手に向き合って話すということが含まれている。何か問題があった時には、すぐに事をおさめようとして安易な方法になりがちだが、少し時間を作り子供と丁寧に「対話」をする必要がある。

「対話」をしようとするときに必要なのは、相手の表出しているものの「意味」を理解しようと努めること。ほんの些細な出来事(例えば、子供の大事にしているおもちゃの一部分が曲がっていた等)において、親にとっては「そんなことで…」と思うだろうが、子供にとっては一大事だ。まるで人生の終わりのような感情になることもあるだろう。そんな子供の心情に対して「そんなことで泣かないの!」と言われると子供はさらに混乱してしまう。これはいわゆる「価値観」の相違に他ならない。

※価値観に関しては以前の記事を。


「価値観」を容易く否定された子供の心は乱れやすく、親との信頼関係にもヒビが入りかねない。子供とうまくコミュニケーションを取ろうと思えば「会話」だけでなく「対話」が必要になり、「対話」には「意味」の理解と「価値観」の受容が必要になるのだろう。

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