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【詩】くらいむ

Cry Moon.

月夜を見上げて慟哭する人狼
その輝きは本心を曝け出して
醜い己を映す水面にまた叫ぶ

暗い 夢。

眼を閉じた漆黒の闇の中で
脳髄が儚き思いを映し出す
刹那に瞬く己の麗しい理想

喰らい 無。

五月雨の後に咲く紫陽花も
梅雨を終えれば陽に灼かれ
長い時を経て謳う夏の蝉も
七日後には再び大地に還り
命は始まった時から食われ
終焉のひと時は絶対的な無

Crime.

貴重な酸素を吸い尽くしては
不要な二酸化炭素を返還する
生きることはこの星に対し罪
ならば生きて贖いを積み上げ
神サマからの赦しを期待しよう

冥い幽玄に堕ちようと
眩い夢幻へと昇ろうと

今はどんなに苦しくても生きて罪を償うのみである。


沼のど真ん中絶不調。
何書いても駄作しか遺せません。
折角思い描いた煌びやかな彼らの青春を
穢しては申し訳ないから暫く筆を置きます。


I'm 「Crime」.

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