【詩】New order.
新たな世界へ手を伸ばす
霧霞の境地のその先へと
歪曲したレールを見ながらふと思う
この先へ続くレールは何処だろうと
敷かれたまま決められたまま
流されていくのは性に合わぬ
長いものに無心で巻かれていれば
曲線を進むことなど容易いだろう
私欲を捨てて生きるも良いが
それじゃあちょいと退屈だぜ
つまらんのは嫌いだからね
僕には未来が見えません。
暗い部屋に射し込む月灯
夜光がこころを狂わせる
瞬きをするまでの所要時間は四十一分
瞳を閉じている間に特急列車が駆ける
オレンジ色とピンク色だった気がする
未来は見るものじゃないな
きっと訪れるものであって
多分自分で掴むものなんだ
暇を持て余すなら歩を進めよう
負の渦に飲み込まれるその前に
知識はとても頼れる武器である
見知らぬ世界への海図を読む為
米粒のひとつも残さずかき集め
拾った全てを身につけて翳して
黒く眩い未来を泳ごうではないか。
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