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ベテランマーケターがおすすめするマーケティング必読書厳選5冊

マーケティング関連の仕事をして、かれこれ13年を超えました。その中でこれまでマーケティングの関連書籍も読んでそれなりに勉強もしてきましたので、マーケティング本についてまとめたいと思います。

この記事では、「絶対読んでおいた方が良い必読書として5冊だけに絞って紹介するとしたらどれか」という視点で選んだ書籍をご紹介します!

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1. ジェイエイブラハム「ハイパワー・マーケティング」

「ハイパワー・マーケティング」は、今も「マーケターのバイブル」として読み継がれている伝説の書です。本書では、マーケティングの小手先のテクニックではなく、普遍的なマーケティングの考え方が整理されています。紹介されている理論の一つは卓越論。クライアントのニーズを自分のニーズよりも常に優先させる力のことです。この考え方は、ビジネスにおいても、人間関係においても、とても本質的なものだと思います。

2. フィリップ・コトラー「マーケティング4.0」

「マーケティング4.0」は、マーケティングの神様、フィリップ・コトラーの名著です。「5A」というスマホ時代の新しいカスタマージャーニーを提唱しています。認知(aware)、訴求(appeal)、調査(ask)、行動(act)、推奨(advocate)の5つの段階に分けられたカスタマージャーニーでは、オンラインとオフライン両方で顧客は商品やサービスをよく「調査」し、購入した顧客は満足すると次に「推薦」を行うことで、さらに新たな顧客を生む流れを指します。この書籍は、現代における顧客の行動モデルを理解する上で非常に役立ちます。

3. ダン・アリエリー「予想通りに不合理」

これはマーケティングではなく行動経済学の本ですが、消費者のインサイトを理解する上でとてもおすすめなので入れさせてください。
「予想通りに不合理」は、行動経済学ブームの立役者、ダン・アリエリー教授の著書です。本書では、人が合理的で最善の行動をとっていると予測する伝統的な経済学の考え方に対して疑問を投げかけます。実際の私たちは不合理であり、そしてその不合理は「予想どおり」であることが多いのです。本書ではビジネスに生かせる不合理な行動について、具体例を交えて解説しています。本書を読むことで、私たちがなぜ不合理な行動をとるのかを理解し、ビジネスにおいてそれをどのように利用すればよいのかを学ぶことができます。

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4. 楠木健「ストーリーとしての競争戦略」

「ストーリーとしての競争戦略」は、一橋大学の楠木健教授の有名書籍。多くの事例を基に「ストーリー」という観点から、究極の競争優位をもたらす論理を解明しています。その本質は、「違いをつくって、つなげる」ことだと楠木教授は言います。違いというのは、競合他社に対する「違い」のことですが、個別の違いをバラバラに打ち出すだけでは戦略になりません。その事業の特徴や強みを踏まえて、「違い」を一つのストーリーとして組み立てることで初めて、競争優位が生まれるということがよく理解できます。

5. バイロン・シャープ「ブランディングの科学」

「ブランディングの科学」は、南オーストラリア大学の教授であるバイロン・シャープ教授が執筆した書籍です。本書では、「ライトユーザーよりもヘビーユーザーを重視すべき」「顧客はセグメントされるべき」「商品は差別化が最も重要」といった従来のマーケティングの常識を否定し、それを明確に数字と理論で証明しています。特にブランドの浸透率と各顧客の購入頻度には正の関係があるとする「ダブルジョパディの法則」など、マーケターには目から鱗の理論が紹介されています。常にセオリーを疑い、クリティカルシンキングをすることを求められるマーケターにはとてもおすすめできます。

以上、ベテランマーケターがおすすめする5冊の書籍をご紹介しました。それぞれが異なる視点から、マーケティングについて深く掘り下げています。もしまだ読んでいないものがあればぜひ一読してみてください。

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