第②回【枕詞大賞】《故事製語》部門

映画界のアカデミー賞が迫るこの時期に今年もやってきた【枕詞大賞】
去年の一年間で書き連ねたまくらの中から韻を踏んで文字を換えて意味を含ませた造語と言い回しを自画自賛して表彰するこの企画。
こちらは故事成語を文字って新しい意味を付与した《故事製語》部門
まずは第①回をおさらい。

👑【大賞】👑

急いては事を仕損じるが、急かずば仕事を損ずる
(急いては事を仕損じる)※元ネタ

⇒事を急いでも失敗するが、のんびり待っていても仕事を失う。のんびり様子ばかり見るのも考え物、という意味。

【銀賞】

肉を抱かせて骨を抜く
(肉を切らせて骨を断つ)
⇒女性が一夜過ごした男性をベタ惚れさせること。
同じ穴のドルジ
(同じ穴のムジナ)
⇒番付を上げた蒙古力士が不祥事によって角界引退を余儀なくされること。

【銅賞】

金が天下の回り物なら宝は天下の持ち回り物
(金は天下の回り物)
⇒金は自ずと天下をまわっていくが、宝は持ってる者同士の交換によって所有者から所有者へと持ちまわっていくこと。
取らぬ枕のカバー算用
(捕らぬ狸の皮算用)
⇒年始にぶち上げる【まくら✖ざぶとん】の大それた抱負と目標。
危機会
(ピンチの後にチャンスあり)
⇒〈機会=チャンス〉を得るべくわざと〈危機的な状況=ピンチ〉に自分を追い込んで、逆境を糧にすること。

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〈次点〉(順不同)

忍の首は忍者だが忍者殺りもまた忍者
(蛇の道は蛇・ミイラ取りがミイラになる)

⇒狡猾で抜け目がない忍者の暗殺は忍者にしかできないが、暗殺に派遣した忍者もまた狡猾で抜け目がなく雇い主が出し抜かれてしまうこと。
青侍の霹靂
(晴天の霹靂)
⇒サッカー日本代表の監督が電撃解任されること。
睡生夢死
(酔生夢死)
⇒まどろみながら夢を見るように生きていくこと。
一機呵成
(一気呵成)
⇒ひとつのチャンスを逃さずに攻め立てて活かしきること。
奇特権益〉・〈既匿権益
(既得権益)
  
〈奇特権益〉
⇒変わった特権を与えること。
〈既匿権益〉
⇒匿名の利点を存分に活かして行動すること。

阿呆の話読み
(阿呆の話食い)
⇒人の話を読むと、真偽を疑う前に盲目的に信じ込んでしまうこと。
韜晦先に立たず
(後悔先に立たず)
⇒行方をくらましてしまってもらえる仕事がもらえなくなること。
立て板に水を得た魚
(立て板に水+水を得た魚)
⇒黙っていたおしゃべりがみんなの前でしゃべるチャンスを得て意気揚々とまくし立てること。

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〈番外編〉

誰彼問わず金品を狙うのは三流泥棒
銭ゲバの黒い金を狙うのは二流泥棒
魂を宿した道具を狙うのが一流泥棒

えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!