見出し画像

ストレングスファインダー®の結果をべた褒めしてみた / 実行力編

ストレングスファインダー®の4つの領域である、戦略的思考力編人間関係構築力編影響力編に続き、最後の「実行力領域」の資質です。縁の下の力持ち、つまり、インフラとも言える存在ですね。いないと困る……!!

ただ、実行力系の資質は「アローンソルジャー」と呼ばれるほど、誰かがやらなくても1人でがんばっちゃううえ、世間からは「できて当然」という目で見られがち。「なんで自分ばっかりやってるんだろう」と思うこともあるかもしれません。

あなたは敬意を払うに値すべき才能を持っています。どうか自分を労る時間を見つけてください。そして、この記事が心の安らぎになりますように。
おつかれさまやで。

回復志向 - トラブルシューターの才能

問題を「解決すること」が大好きな〈回復志向〉は、その実、課題解決力に優れています。あの手この手で直そうとするので、医学的モデルのイメージがぴったり。「癒やす」よりは「治す」なんですよね。

必然的に問題そのものに飛び込んでいくためネガティブに思われがちですが、本質は対象の本来の能力を取り戻したいという欲求。だから、壊れていてもあきらめないあなたの姿に勇気をもらえるし、突然トラブルが起きても率先して動いてくれる行動力には脱帽です。

何か困った事があっても頼れる存在感は、まるで有能な町医者のよう。あなたが「もう大丈夫!」って言ってくれたら、それはもうお墨付きをもらったようなものだから。

〈回復志向〉のメンテナンス、頼りにしてます!フォロー(・∀・)アリガトウ!!

慎重さ - リスク予測と回避の才能

英語だと「Deliberative」。天秤にかける、審議する、慎重に熟考するといった才能の塊です。つまり、何がどうリスクになるのかを察知してあらかじめ準備しておける天才なんですね。他の人が気づかないことに気づけるのは、〈慎重さ〉のあなただから。

注意深く、性急な判断が嫌いなので行動が遅いと思われがちですが、一度成功しまえば驚くほどスピーディー。どこかに必ず盲点があるはずと疑ってかかるため、結果的に見通しが良くなるんです。結果を出したいからこそ、あらかじめ問題点を気にしておくべきですもんね。

大きな失敗をしなくて済むのは〈慎重さ〉のおかげです。安全ブレーキのあなたがいてくれるから、安心して目的地に向かうことができます。

〈慎重さ〉のリスクヘッジ、頼りにしてます!カクニン(・∀・)タスカルヨ!!

達成欲 - スタミナの才能

熱心で根気強く、勤勉で努力家。自らを多忙の中におき、桁外れの体力と気力を持っている才能です。そしていつでも全力疾走。寝るのももったいないって思ってませんか?ショートスリーパーが多いそうですよ。

ゴールまで到達したと思いきや、すぐに次の目的地を見つけてガンガン進んでいくんですよね。常人の3倍は働いているはずなんですが「全然平気!」とか言っちゃうスタミナはどこから来るのか……スゴイな。

休めと言って休める資質ではないので、たまにはサクサク終わるような、生産的で軽いタスクをこなして、リフレッシュしてくださいね。皿洗いとか掃除とか。無理に止まらなくても大丈夫ですよ。

〈達成欲〉の完遂っぷり、頼りにしてます!キョウモ(・∀・)ガンバッタネ!!

責任感 - 有限実行の才能

英語では「Responsibility」で、本質は「反応」。元々は人間関係構築力の領域でもあったため、相手の期待に応えたいという思いがとても強いです。頼んだことはやってくれるし、なんだかんだで世話焼いてくれるし、あなたに甘えてしまっている人はかなり多いはず(笑)

やると決めたら退路を断つ「決断」の才能でもあるので、迷うことなく集中できるんですね。だから〈責任感〉の資質は、絶対的な信頼性そのもの。これは間違いなく、強みになります。だって、背中を預けられるんですから。

反面、相手の期待感を過度に見積もって、自分の首を締めてしまうこともあるかもしれません。それをしょうがないと思っていたらもったいない!相手の「言葉」があなたの原動力となりゴールとなるので、自ら期待感をすり合わせにいきましょう。それが、あなたの刃を研ぐことになりますよ。

〈責任感〉のコミットメント、頼りにしてます!アトハ(・∀・)マカセタ!!

公平性 - 規範づくりの才能

英語では「Consistency」。その本質は、一貫した矛盾のなさ。個より全体の利益を優先しつつも、それぞれの事情を汲み取って継続的に実現可能なルールに落とし込むのが得意なので、組織を前進させる方針づくりで〈公平性〉の右に出る者はいません。

自分も含め、一部が不当な利益を得ることに対して我慢ならないし、かといって自分を犠牲にすることもありません。他者との付き合い方にも一定の基準を持っているので、権威や見た目で判断することもないでしょう。それだけ、他人を妬まないし僻むこともほとんどありません。カッコイイな!

既存のルールを正すのも得意ですよね。誰かのためのルールではなく、目標達成のルールであるべきだ、と。手段より本来の目的に目を向けて足固めをしてくれるので、組織の成長には欠かせない貴重な人財です。

〈公平性〉の安定感、頼りにしてます!ミンナデ(・∀・)デキルヨ!!

アレンジ - 効率化して生産性を最大化する才能

「アレをやっている間にコレをやっておけば終わった頃にソレができるから……」と、たくさんの物事を同時進行できる「ながら」仕事の天才です。このマルチタスクっぷりは、常人にはできません。

人や知識、スキルや時間など、すべてのリソースを把握して管理できるマネジメントの才能でもあります。スムーズな段取りをしてくれるうえ、もし途中で何かあってもすぐに再構成してくれるから、進行を止めることがありません。サイコーの裏方です!

〈アレンジ〉はとても頼もしい才能なのですが、もしうまく活かせていないと感じていたら、リソースを把握できていない可能性があります。ジャグリングで扱うのがボールなのかナイフなのか風船なのかティーカップなのか、見極められなければうまくいかないのと同じなんです。他の資質と組み合わせて、ダイナミックに活かせるといいですねー!

〈アレンジ〉の采配、頼りにしてます!オモウゾンブン(・∀・)ヤッチャッテー!!

目標志向 - 一点集中の才能

ロックオンした獲物(ゴール)は絶対に逃さない才能です。「Focus」と言われるだけあって、具体的な達成目標に狙いを定めるとスイッチが入り、優先順位を決めて脇目もふらずに猛進しますね。天性のディレクターです。

短期的・長期的なゴールのどちらに長けているかは他の資質とも関わるようですが、自動化の処理をプログラムするような才能なので、これができる日本人は1割程度しかいないんです。

プログラムの実行を阻害するような集中しにくい環境だったり、そもそもゴールのイメージや具体的なタスクが想定できていないと、スイッチが入りにくいのも特徴。アルゴリズムを把握して〈目標志向〉を最大限に活かした時に何が起こるのか……考えただけでゾクゾクしますね。

〈目標志向〉の集中力、頼りにしてます!ゾーンニ(・∀・)ハイッチャオウ!!

信念 - 普遍的な利他の才能

本質は「人を信じる力」、つまり「愛」と言えるでしょう。貢献の理念を持ち、人としての正しさから絶対にブレない「利他の精神」を持つ才能です。日本では4%程度しかいない、非常に稀有な存在なんですよ。

普段はほとんど表に出ない才能ですが、外部刺激によって衝動的にスイッチが入っちゃうんですよね。轢かれそうになっている子どもを助けようと飛び出してしまうようなものなので、傷ついて苦労したこともあるかもしれません。でも、それを後悔しないところが、あなたのスゴイところなんです。

不正に対して怒りを押さえられないこともあるかもしれません。それで他者と衝突したこともあったかもしれません。私はあなたの情熱が、人としての正しさから湧き上がっていることを知っています。

本来のあなたは、相手の信条を大切に性善説で生きることができる人です。「相手が自分を偽ってまでやらなければならなかったこと」に光を当てられる人なんです。それって素晴らしいことじゃないですか……!

〈信念〉の良心、頼りにしてます!アナタガイテクレテ(・∀・)ヨカッタ!!

規律性 - 秩序と習慣化の才能

TOP5に持っている日本人は4%程度しかいないレアな〈規律性〉の真骨頂は「ルーティーン」です。他の人が「継続は力なり!」とか鼓舞してがんばっているにも関わらず、あなたはむしろ継続しないと落ち着かないというんですから、才能以外のナニモノでもありません。スゴイ。

一番ムダのないマイルールを持っているので、一見すると他の人にはわからない方法で、時間も空間も整理整頓されているんですよね。そこには必ず高い生産性が担保されているなんて、本当に素晴らしい!

自己一貫性の才能なので自分に向けて使われることが多いですが、限られたリソースを効率よく管理して秩序をもたらすことが本質なので、他の才能とも組み合わせて、ムリ・ムダ・ムラのない習慣を編み出すことができます。

〈規律性〉の計画性、頼りにしてます!アナタノルール(・∀・)オシエテ!!

実行力の資質と交流分析

人間関係構築力の資質と交流分析で紹介した「ドライバー」という考え方。実行力の資質が高めだと「1. 完璧であれ」「2. 一生懸命やれ」「4. 強くあれ」が出やすいのではないでしょうか。

実行力系の資質が高いとひとりで抱え込んでしまうことが多いうえ、本人も周りも「やるのが当然」と考えてしまうので、マネジメントと客観的なフォローが欠かせません。本来は感謝されるべき、縁の下の力持ちなんです。

だから適切なマネジメントもフィードバックもフォローもないと、ドライバーになってしまう、つまり資質が短所として現れてしまいます。前に進み続けるので、いろんなところで空回りしてしまうんですね。

たとえば「2. 一生懸命やれ(Try hard)」のドライバーそのものとも言える〈達成欲〉は、ゴールが明確でないと成果を出せずにもがき続けてしまうことがあります。登るべき山の道を見失ったら何日も徹夜してでも必死に山頂を目指そうとしてしまうようなものですから、さすがに疲弊しますよ。

戦略的思考力系の資質が高い人にしてみれば、「山道で迷ったときにどうすればいいかなんて、ちょっと考えればわかるだろ?」と思うかもしれませんが、思考と行動は別なんです。実行力系の才能はゴールに向かって前進することに長けた才能です。だからしっかり準備することが大切で、進む道を定めてガンガン進んでいくんです。

ストレングスファインダー® が自分だけでなく仲間の資質を共有したほうが良いのは、マネジメントの有無で才能を生かすことも殺すこともできてしまうからなんですよね。戦略部隊が前線に立ったら死ぬし、実行部隊が戦略に口を出したらイイコトないんです。

TOP5の資質が偏っているということは、とてもポジショニングしやすいんですよね。逆に、資質をバランス良く持っている場合は、自分のできないことに気づきにくいかもしれません。どちらにしても、トレーニングすれば本来の自分の可能性を磨けるという点では同じです。

だからこそ、組織内でストレングスファインダー® の結果を共有して、適材適所しながらマネジメントしてほしいなと強く願う次第です。特に、経営層や上司の立場にある人は、部下の強みを把握してほしいし、下の立場にいる人は、上をうまく転がしてほしいなと。

ドラッカーも言ってるじゃないですか。人の強みを活かすことがマネジメントだと。

才能を認めることは、その人の存在を無条件に肯定すること。才能を発揮できるような環境になれば、余計な承認欲求行動も出にくくなるうえ、生き生きと取り組んで成果を出す組織になります。

どう活かしたらいいのかわからないようなら、いつでもお話を伺います。まずはあなたのストレングス、聞かせてください。