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英検、TEAP、IELTS… 明治大学の入試で活用するには?|英語4技能資格・検定試験の活用方法|2024/3/8更新

【2024/3/8追記】
2025年度入試の情報を反映しました。国際日本学部・学部別入試の変更点にご注意ください。詳細は『2025年度新課程入試情報(PDF)』に掲載しています。

こんにちは、明治大学入学センターです。

「英検を使った入試について知りたい!」
「GTECのスコアを持っているけど、入試で使えるのかな?」
「調べてみたけど、ややこしくてよく分からない!」

そんなあなたのために、今回は「英語4技能資格・検定試験」を活用する入試制度について解説します。

多くのメリットはありますが、制度は少し複雑です。
できるだけ分かりやすく解説するので、参考にしてくださいね。

【注意】
この記事では一般選抜における英語4技能資格・検定試験の利用方法について解説します。総合型選抜にも英検などのスコアを課しているものがありますが、そちらについては、それぞれの募集要項をご確認ください。


そもそも「英語4技能」って何?

英語の「読む」「聞く」「書く」「話す」という4つの力を測定する検定試験や資格のことを指します。

明治大学の一般選抜で利用できるのは、次の資格・検定試験です。

実用英語技能検定(英検)【従来型・S-CBT・S-Interview】
TEAP【4技能パターンに限る】※TEAP CBTは不可
TOEFL iBT ※Home Edition、My Best Scoresは不可
IELTS【アカデミック・モジュールに限る】 ※IELTS Indicatorは不可
TOEIC L&R & TOEIC S&W ※IPテストは不可
GTEC【CBTタイプに限る】
ケンブリッジ英語検定 ※Linguaskillは不可

ただし、受験する学部や入試の種類によって、スコア基準、活用方法などが異なるので要注意です。

該当する入試(一般選抜)はこちら!

明治大学の一般選抜は、全部で3種類です。

  • 学部別入学試験

  • 全学部統一入学試験

  • 大学入学共通テスト利用入学試験(前期/後期日程)

この中で、学部別入試と全学部統一入試において、英語4技能試験を利用する方式を導入している学部があります。

<学部別入試>
商・経営・国際日本の3学部で導入

<全学部統一入試>
農・経営・国際日本・総合数理の4学部で導入

他の学部・入試方式では、英語4技能試験を活用した入試方式はありません。

一般選抜で英語4技能試験を活用できるのは、学部別入試で3学部、全学部統一入試で4学部です。

誤解のないように補足しておきますが、これらの学部には英語4技能試験を活用する方式「もある」という意味です。英語4技能試験が必須というわけではありません。英語4技能試験を利用しない入試方式も用意されています。

重要なポイントは、英語4技能試験のスコア基準や仕組みが、入試方式や学部によって異なっていることです。
図にすると以下のとおりです。順番に説明していきますね。


①:国際日本学部(学部別入試)

【2025年度新課程入試情報 9ページ】
2025年度入試(2025年4月入学者向け)
表に記載されているものであれば、どの資格・試験でもOK。
※スコアの有効期限等は「MEIJI UNIVERSITY GUIDEBOOK 2025」(2024年5月末刊行予定)をご確認ください。

スコア基準を満たしている方のみ出願できます(出願資格)。

受験当日の「英語」試験が無くなり、「英語4技能試験活用方式」は「国語(配点150点)」のみ、「大学入学共通テスト併用型英語4技能試験活用方式」は「国語(配点150点)」と共通テストの「地理歴史(配点100点)」の2科目のみで合否判定を行います。

当日に向けた受験勉強、過去問研究などの負担が軽減されるメリットがあります。

なお、国際日本学部は、2025年度から入試制度を大きく変更します。学部別入試が2方式から4方式に増え、それぞれに募集定員が設定されています。
2025年度新課程入試情報(PDF)』を必ずご確認ください。

【2025年度新課程入試情報 4ページ】

②:経営学部(学部別入試)

【2025年度新課程入試情報 9ページ】
2025年度入試(2025年4月入学者向け)
表に記載されているものであれば、どの資格・試験でもOK。
※スコアの有効期限等は「MEIJI UNIVERSITY GUIDEBOOK 2025」(2024年5月末刊行予定)をご確認ください。

スコア基準を満たしている方のみ出願できます(出願資格)。

受験当日の「英語」試験が無くなり、「国語(配点100点)」と「世界史 or 日本史 or 政治経済 or 数学(配点100点)」の2科目のみを解答します。

ただし、4技能試験のスコアが高い場合は、20点または30点が追加で加点されます。
したがって(100点+100点+30点=)230点満点になります。

上記のスコア表では「ア」「イ」「ウ」の3段階で表記されています。
「ア」のスコアがあれば出願可能ですが、「イ」「ウ」の基準に達していれば加点され、とても有利になります。

【注意点】
Reading/Listening/Speaking/Writingの全てで、それぞれの基準を満たし、なおかつ「総合スコア」もクリアしなければなりません。
たとえば、英検で以下のスコアの場合は、Writingが基準(530)に達していないので、「出願資格無し」になります。

例)Reading=570 Listening=570
  Speaking=570 Writing=500
  総合スコア=2210

なお、英検の基準は「CSE2.0のスコア」なので、受験した級の合格・不合格は関係ありません。(経営学部の学部別入試のみ。)

受験当日に「英語」を受ける方式(3科目方式)とは別枠で募集定員を設定していますので、4技能試験活用方式の人同士での合否争いになります。

当日に向けた受験勉強、過去問研究などの負担が軽減されるメリットがあります。
また、4技能試験で高いスコアを持っている場合は、他の受験生と差をつけやすい仕組みになっています。

過去の入試結果を見る限り、必ずしも3科目方式よりも倍率が低くなるわけではありませんが、合格最低得点率は3科目方式よりも少し低くなっています。

③:商学部(学部別入試)


【2025年度新課程入試情報 9ページ】
2025年度入試(2025年4月入学者向け)
表に記載されているものであれば、どの資格・試験でもOK。
※スコアの有効期限等は「MEIJI UNIVERSITY GUIDEBOOK 2025」(2024年5月末刊行予定)をご確認ください。

スコア基準を満たしている方のみ出願できます(出願資格)。

当日の「英語」試験が免除されないことが特徴です。
3科目方式の受験生と全く同じ問題を解くのですが、配点に傾斜を加えるシステムです。

<3科目方式(学部別方式)>
① 英語(配点150点)
② 国語(配点100点)
③ 世界史 or 日本史 or 地理 or 政治経済 or 数学(配点100点)
  ↓ ↓
 計350点満点
※(英語の比率)= 150点/350点 = 約42.9%

<英語4技能試験利用方式>
① 英語(配点300点)
② 国語(配点150点)
③ 世界史 or 日本史 or 地理 or 政治経済 or 数学(配点100点)
  ↓ ↓
 計550点満点
※(英語の比率)= 300点/550点 = 約54.5%

(解答する試験問題はどちらの方式でも同じ。)

上記のとおり、英語4技能方式では、全体に占める「英語」の得点割合が大きくなっています。
したがって、英語の筆記試験でしっかり得点を取れる方にとっては、他の受験生に差をつけやすくなるというメリットがあります。

募集人員が非常に少ないため、過去の入試結果を見ても、倍率は高くなりがちです。
ただ、近年の商学部は全体的に高倍率です。3科目方式(学部別方式)と4技能方式を併願することで合格する可能性が高まるかもしれませんし、スコア基準も低めに設定されているので、「絶対に商学部の合格を勝ち取りたい!」という方には、使いやすい制度と言えるでしょう。

④~⑦:経営・国際日本・農・総合数理(全学部統一入試)

全学部統一入試では、4つの学部が英語4技能方式を設けています。
こちらは学部による違いはありませんので、まとめて解説します。

学部による制度の違いはありません。(全学部統一入試)

入試当日の「英語」の試験は免除されます。
付与される得点はスコアに応じて3段階(8割・9割・満点)に区分されます。
具体的なスコアは、こちらの表をご覧ください。

【2025年度新課程入試情報 10ページ】
2025年度入試(2025年4月入学者向け)
表に記載されているものであれば、どの資格・試験でもOK。
※スコアの有効期限等は「MEIJI UNIVERSITY GUIDEBOOK 2025」(2024年5月末刊行予定)をご確認ください。

試験問題は同じですが、学部によって配点比率が異なっています。
たとえば、農学部は英語の配点が100点ですが、国際日本学部は2倍して200点満点になっています。
したがって、8割や9割といっても、得点の数字そのものは学部によって異なっています。

当日の「英語」試験が免除され、スコアに応じて、8割・9割・満点のいずれかの得点が付与されます。

受験当日に「英語」を受ける方式(3科目方式・4科目方式)とは別枠で募集定員を設定していますので、4技能試験活用方式の人同士での合否争いになります。

当日に向けた受験勉強、過去問研究などの負担が軽減されるメリットがあります。また、4技能試験で高いスコアを持っている場合は、他の受験生と差をつけやすい仕組みになっています。

募集人員が少ないため、倍率は年によって大きく変動します。

スコア基準が3段階になっているので、自分の持っているスコアに合わせて出願することができます。
ご自身が取得している/取得を検討している試験について、活用できるかどうか調べてみましょう。

⚠古い試験結果は使えません

英語4技能方式には、いくつか手続上の注意事項があります。

① 入試に出願する時点から数えて、過去2年以内の結果が有効です。

たとえば、2025年2月の入試を受ける方の場合、(2年前の)2023年1月1日以降に受験したものが利用できます。2022年までに受験したものは、それがどれほど良いスコアであったとしても、入試に利用することはできません。

② 別々に受験したスコアを組み合わせることはできません。

入試に利用できるのは「1種類かつ1回」の受験結果です。Speakingのスコアが良かった回と、Listeningの結果が良かった回を2回分組み合わせて・・・といった申請はできません。

③ 出願締切日までにスコアの証明書類の提出(郵送)が必要です。

入試には出願締切日が設定されています。入試の種類によって異なりますが、1月中旬~下旬頃です。スコアを証明する書類は、その締切日までに必ず郵送して提出する必要があります。受験する日程によっては証明書類が間に合わない可能性もありますので、ギリギリになる場合は、試験を実施する団体に書類発行日を確認しておきましょう。


その他にも、出願手続き全般の説明や注意事項については、毎年11月にWeb上で公開される「一般選抜要項」を必ずご確認ください。


2025年に受験予定の方(新課程入試)は、こちら(PDF)をご覧ください。
2026年以降の入試情報については、2023年度中を目途に公表予定です。


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