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「スペイン・ハプスブルク家との婚姻」ピーテル・パウル・ルーベンス【ルーヴル美術館の名品150選】97

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

*ピーテル・パウル・ルーベンス作 連作「マリー・ド・メディシスの生涯」、1622-1625年、北方絵画部門、リシュリュー翼 ©2011 Matt Biddulph (CC BY-SA2.0)

【名品88から101】はルーヴル美術館の至宝、ルーベンスの最高傑作。
全24枚の大型絵画からなる一大作品。
前の場面はマリー・ド・メディシス最大の政策、スペインとの婚姻についての神々の協議。
続いては、婚姻政策に基づく王女交換の場面。

「スペイン・ハプスブルク家との婚姻」1622-1625年、INV1782、3.84×2.95m、北方絵画部門、リシュリュー翼

子供たちをスペインのハプスブルク家と縁組みさせる。
左の子が娘。
後のスペイン国王フェリペ4世に嫁ぐ。
右のスペイン王女が、息子ルイ13世の王妃となる。
両側に二つの国の擬人像。
右がフランスです。

◆王女の交換◆

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