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30歳、既婚、子供なし これからどうする?

大山田浩子さんの「穴」を読んだ。
結婚して、会社を辞めて、旦那の田舎の実家の隣に暮らすという30代女性の話。

私の話ではないか?と興味津々で読み始めた。
私は逆に田舎から都会へ出ていくのだが
田舎出身なので田舎を知っているこそわかりみが深かったので冒頭で少し触れようと思う。

田舎の閉鎖感

自然に囲まれ、一見のびのび暮らせると思うかもしれないが、
他人にどう思われるかを無意識に意識して暮らしているので疲れる。
おかげで今でもすごく他人の目が気になって仕方ない。

近所が顔見知りというのも、良いのか悪いのか。
都会は、隣に誰が住んでいるか知らないなんて言うとビックリされるが、
常に話しかけられるのは監視されているようで息苦しい。

車がないとどこへも行けない。
小説にも車に乗れない女性の描写があったがまさにそれだ。
車がないと、生活範囲が限られてしまう。
学生時代は、親に頼らないとどこへも行けないという現実がもどかしかった。(自転車で移動すればいい話)

義母の義母は顔が似ている。

血がつながっていないのに、似ているわけがないのだが
うちの祖母と祖母の義母は顔がそっくり。
それは、その土地に染まっている証拠のような描写があり、ぞわぞわした。

田舎を批判したいわけではないのだが
今は、住みたくない!!今後変わるかもしれないけど。

そして本題はコレ

30歳、既婚、子供なし これからどうする?

主人公と全く同じ考えで焦った。
ほんとうにどうしたらいいか分からない。

今から正社員は厳しい気がするし
子供ができるかもしれないし
扶養に内で稼ぐのも物足りないし

ないようであるような微妙な選択肢の中から
タイムリミットを感じながら
あっという間の毎日の中で、選択をしないといけない。

自分の人生なのにどうしたらいいか分からない状態。

結論、この本に答えはない。

因みにこの本は、人生の教科書でもなんでもなく
すごく不気味なホラー。
じめじめした雰囲気がずっと続く。
タイトルの穴は比喩かと思ったけど
ほんとうに穴に落ちるのです。

なので、個人的に女性のキャリアについての結論を出してみる。

専門職で働くことが大事、もしくは専門知識を身に着けること

分かり切ったことだけどこれ以外ありますかね。
私は、どう頑張っても、バリキャリにはなれなかったです。
正しくは、なりたかったけどなれなかった。(自虐)

どこでも、どんな雇用形態でもとりあえず働けたらいいなぁと
この歳になって思うのです。
あとは、職種より業界の経験が物を言うような気がしますね。

話が通じるかどうかって結構重要です。
潰しがきく業界を新卒のときに選ぶことはめちゃくちゃ大事ですね。(遠い目)

最悪の事態を想定すること

夫の転勤を機に会社を辞めて、その後離婚したらどうなるのか。
100%夫に頼らず、自分でも稼ぐ方法を模索する。
だいたいどれくらい生活費がかかっているか把握しておく、資産形成するなどは大変大事ですね。

結局、国や企業もどうにかしてほしい!
年齢の高い人が優遇される仕組みはやはりおかしい。
育休産休短すぎる。
給料が低すぎる。
人生の夏休みを気軽に取らせてほしい。
税金が高すぎて休む暇がない。

最後投げやりになってしまいましたが・・・。
前回の転職では、間を開けずに転職したので
今回は、人生の夏休みを取ろうと思います。
綺麗な景色でも見ながら考えよう。

そして結局なるようになる!!



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