見出し画像

好きバレするくらいがちょうど良い、漫画グッズのすゝめ

いくつになってもやめられないものがある。それは、漫画グッズを集めることだ。

漫画グッズとは漫画作品のタイトルやキャラクターなどのイラストが描かれたグッズのことを指し、「アニメイト」に足を踏み入れたことをきっかけに、それらの収集にズブズブとのめり込んでいった方も多いのではないだろうか。(私はそうでした)

最近では、漫画展などの開催もさかんになったため、ミュージアムグッズとして販売されたり、またアパレルブランドとコラボするケースも珍しくない。......つまり、漫画グッズの供給がえぐい。

アクリルスタンドにキーホルダー、缶バッジ、トートバッグにクリアファイルなど、膨大なアイテムが発売される今、私が最近漫画グッズを購入する上で、大切にしているポイントがある。

それは、さりげないデザインであること。もっと詳しくいうと「え?!もしかしてそれ〇〇〇のグッズ?!」と、うっかり好きなのがバレてしまう.......いわゆる“好きバレする”くらいのデザイン。

もちろん漫画作品のタイトルやキャラクターがドドンとプリントされたアイテムだって好きだ、大好きだ。だが、年齢を重ねていくに従って「TPOをわきまえる」なんて言葉が脳裏にちらついてしまい、せっかく購入しても使用せずにそのまま保存していくことが増えた。

「私はせっかく購入したならガッツリ使いたいんだ!持ち歩きたいんだ!」というわけで。今の私にとっては“好きバレする”くらいのデザインというのが重要なポイントなのだ。

そんなことを念頭に置きながら漫画グッズを購入し始めて2〜3年が経った。せっかくなので、今回は私の数ある“好きバレする”漫画グッズの中でも特にお気に入りかつ、愛用しているものを紹介していく。すべてオンラインでも販売中なのでぜひチェックしてみてほしい。

『鋼の錬金術師』横型ノート

画像1

まずはこちら。人生のベスト漫画を教えて!と言われたら、開口一番にあげる作品『鋼の錬金術師』の横型ノートだ。

パソコンの手前に置いてもスッキリ納まるサイズで、中身は方眼ノートとなっており、一日のタイムスケジュールも記入できる。

画像4

使い勝手の良さはもちろんだが、このアイテムの何が素晴らしいかって、キャラクターを一切登場させずに『鋼の錬金術師』を表現しているところだ。

画像3

ブリックス山にリオール、カーティス精肉店......。表紙は、『鋼の錬金術師』読者なら思わず反応してしまう、作中に登場する場所やランドマークをモチーフにしたトラベルステッカー風デザインとなっている。

もちろん、エドワード(↑右)とアルフォンス(↑左)がどどんっと描かれているアイテムも大好きだし、家にたくさん保管してあるが、会社などオープンな場所で使うならこれくらいのデザインがちょうど良い。

なんなら、このデザインで「えっ、それハガレンですか!?」なんて気付いてくれたのなら、私はその人と力強くハイタッチをしたい。

*レッドはもう完売のようです

『ダンダダン』Tee 妖怪&幽霊ver.

画像4

お次はこちら。「少年ジャンプ+」が誇る怪作『ダンダダン』のTシャツ。

ちなみに『ダンダダン』がどんな漫画かと言うと。妖怪・ターボババアにイツモツを奪われ呪われてしまった主人公と、方や超能力に目覚めたヒロインが、幽霊、都市伝説、宇宙人、UMAなど、この世のありとあらゆる怪異に立ち向かうバトル漫画で、オカルティックラブコメディなんていうと聞こえは良いが、ファッションアイテムにするような作品じゃない、絶対。

そんな『ダンダダン』だが、なんとアパレルブランド「PROPELLER(プロペラ)」とコラボレーションし、Tシャツやパーカー、靴下などのファッションアイテムが絶賛販売中だ。

ありがたいことに、Tシャツをご提供いただいたものの「ほんとに大丈夫か......」と思いながら着てみたら、これがとても良かった。なんてったって、フロントデザインがこれ!

画像5

よく見ると小洒落たフォントで“DDDN”と作品名がアルファベット表記で印字されており、いやフツーーーーーに漫画とか関係なくアパレルブランドのTシャツだな??!

フロントは普段使いできるデザインだが、背中にはしっかりとターボババア、アクロバティックサラサラなど、作中に登場する妖怪たちがどどんと。

画像6

クラTみたいなゴワゴワした素材ではなく、肌触りのよりさらっとした質感がとても良かった。

『ブルーピリオド』描く手アクリルキーホルダー

画像7

3つ目にご紹介するのは、東京・天王洲の寺田倉庫G1にて初の大型展覧会が開催中の『ブルーピリオド』のグッズ。その名も「描く手アクリルキーホルダー」。

作中に登場するキャラクターたちの“手”を表現したアクリルキーホルダーとなっており、べっ甲カラーは桑名マキ(左)、カラフルなレインボーカラーは鮎川龍二(右)デザインだ。しかもこの手は作者・山口つばさ先生の書き下ろし!

『ブルーピリオド』とは、美術初心者である男子高校生・八虎が、美術室で出会った一枚の絵をきっかけに、美しくも厳しいアートの世界に身を投じていく物語だ。作り手の苦しみ、葛藤、悦びが鮮烈に描かれている本作だが、もがき苦しみながらも絶えず何かを生み出そうとする、各キャラクターたちの“手”はとても美しく思わず目に留まる。

画像8

一見すると漫画グッズとは思えないデザイン性の高さはもちろんだが、なんと言っても『ブルーピリオド』を象徴する“手”をグッズにしたところがお気に入りポイントだ。

『ゲゲゲの鬼太郎』Hey,KITARO てぬぐい

画像9

国民的、いや世界的に有名な妖怪といえば『ゲゲゲの鬼太郎』。最後にご紹介するのは、現在六本木ヒルズで開催中の「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」で購入したてぬぐい。

画像10

「え!鬼太郎が指揮者になってる......!」と、このアイテムを見つけた時に私自身が驚き、何よりもときめいたので購入したアイテムだ。

「濱文様(hamamonyo)」というてぬぐいブランドとのコラボアイテムで、横浜伝統の型染め手法である捺染で染め上げた、色あざやかな発色と多彩な柄が特徴だ。私が育った土地である横浜の伝統と、世界的に有名な妖怪とのコラボレーション!持っているだけで何かに守られているような気持ちになる。

誰もがわかるような国民的キャラクターのアイテムでも、このてぬぐいのように小ぶりな柄なら、さりげなさとミュージアムグッズ感が出て持ち歩きしやすい。

好きな漫画のキャラクターや物語を感じるグッズを持ち歩いていると、なんとなくそのキャラクターたちの強さを手にしたような、あるいは守られているような気がする。私にとっては漫画グッズはお守りみたいなものなのかもしれない。

お気に入りの漫画グッズたちを紹介して、そんなことを思った。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?