競争心は必要ですか?
皆さんは「競争心」ってどう思いますか?
ここでの「競争心」とは、人には負けたくないから、がんばってなんとかしてやろうという心の持ちようです。
私は「競争心」については、なくてもいいかな?なんて思っちゃっていたのです。
昨日は、娘の空手の大会でした。
朝の8時から17時までという長丁場です。
市の大きい体育館での大会、他の道場からも多数出場でした。
私は観覧席でずっと応援していました。昨日は、私達の観覧している後の席に、娘の空手の先生が座られていました。
生徒たちは、自分の試合が終わると、先生に試合結果を報告しに行きます。
娘も報告をしに行くと、「今日の試合はどうでしたか?」って聞いてくれて、娘は自分で思ったことを先生に伝えていました。
一通り娘の言葉を聞いてくれて、最後に先生は娘が勝つために必要だったことを教えてくれたのです。
それは、娘には「競争心」が足りないということ、なので勝利が掴めないと言うんです。
「なんとしても勝ってやろう」という闘争心が必要だって言ってくださったんです。
これには、思い当たる節がありです。
娘はなんでもそうですが、口癖が
「人は人、私は私」なので、全てにおいて、まったく競争心がないのです。
私も、よく考えると同じ事を考えていたのです。
私の場合、母親から、子供の頃に、他人と比較されて、「こういう人になりなさい、何故あなたはできないの?」って言われ続けてきました。
その言葉で、「そのような人になってやろう!」っていう、気持ちが私に芽生えれば良かったのですが、逆に「どうせ私はその人のようにはなれないからいいや」って思ってしまいました。
昨日、空手の先生から、娘に「競争心」が足りないと指摘されたけれど、
娘に少し「競争心」が生まれた日にもなりました。
娘の組手の初戦の試合相手は、娘が通う小学校の同級生でした。
彼女は幼い頃から自分の意思で空手道場に通っていて、将来の夢は「空手の先生」と言っていました。
彼女と娘は3年前、同じクラス、そして娘は他の道場で空手を始めました。
そして3年前の空手の大会、鮮やかな「上段一本蹴り」で一本をとり、優勝した彼女の勇姿を今でも覚えています。
彼女は、毎年、大会で「優勝」をおさめる子なのです。
昨日、早めに大会会場に着き、大会会場の開門を待っていたら、彼女が挨拶しに私達のところに来てくれたんです。
娘はとてもうれしそうでした、娘は恥ずかしがり屋で、自分から挨拶とかできない子なんです。
そして、試合が始まり、自分の試合でない時は練習エリアで練習していました。そこでまた、彼女に会って、試合前に1度、「手合わせ」してもらったようです。
娘は、「ぜんぜん、勝負にならなかった、手加減してもらった」って言ってました。
試合が始まる直前まで、娘は一人で対戦相手を思い描きながら練習している姿を遠くから確認することができました。
そして、試合が始まりました、予想通り、娘は初戦敗退です。
相手の子は試合でも、手加減してくれたのではないか?って私は思ってしまったんです。
対戦相手の彼女、3年前の「上段一本蹴り」のような技はなくて、有効2本の判定、試合時間を最後まで使っての勝利でした。
旦那は「娘はよくやった、相手の動きをよく見て、受けて、相手の子が技をだせなくしていた、そして自分からも攻撃をしていて、今日はよく動いていた」って私に言ってきたんです。
娘自身もその事は感じていたようで、今日は「動けた」と試合が終わって先生に報告していました。
そして、すぐに練習場にもどり、同じ道場の男子たちと「組手」の練習をしていました。
その様子を見ていた私は試合から、そして先生の助言から何かを掴みとってくれたのではないかなって思いました。
私も、その後、見ていた試合、そして後ろの席に座っていた、先生の試合ごとの解説を聞きながら、たくさんの学びをいただけました。
攻撃も同じ方法一辺倒ではだめ、相手の動きを見て、その都度、その都度に技を変化して出す必要性。
自分を表現することの大切さ、その表現いかんによっては、審判員の心をも動かし、判定に影響を及ぼすことがあること、それは、物を書くこと、絵を書くということと一緒
恐れることなく立ち向かっていくことの大切さ、逃げ腰になってしまっては絶対に負けてしまうということ
他にもいろいろと心に響くお言葉を頂いています。
先生、御年74才、その道一筋の方のお言葉はただただ、うなずくばかりでした。
これは、空手の世界だけの話で、実際、他の社会でやってしまっては、問題が生じてしまうかもしれません。
今までの人生で最初から「勝負」ということには逃げて来たことが多かった私には「競争」することも決して悪いことではなくて、むしろ、自分が成長するためには必要なことではないかなって今は思います。
たくさんの気づきのある1日となりました、空手に出会えたこと感謝です。
空手で大好きな言葉
「正面に礼
お互いに礼」
これは、空手の練習、試合時に、終わりと始まりに必ずやる作法です。
私もいつも、一緒にやっています。
昨日は、大人数で一斉に行う「礼」をしました。
「同じ方向に向かい頭を下げる」
大人数の、同じお真っ白の空手衣を着た、同じ志の仲間が、同じ気持ちになれる一瞬です。
今日は、月曜日ですね、私は昨日は1日、娘の空手の試合でとても、いろいろなことを学べた1日となりました。
今日も、これから、初めてお会いする人がいます。
今からとてもワクワクしています、私とその人って考えが同じ部分と違う部分を持っている人、私とは違う部分をたくさん聞かせてもらいたいって思っています。
皆さんも、何か新たな発見がある1日となりますように!
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