見出し画像

教室が黒ずくめになる日

メイちゃんさ、教室でこんなピンク色が見れるのも今のうちやで、あと数年後には黒ずくめやから

これは、私の友達ゆかちゃんが5年前に言って来た言葉です。

この「ゆかちゃん」はアメリカで知りあいになった日本人のお友達なのですが、大阪で生まれ育っています。

とても「」もあって、最初に会ったのが、15年前、ゆかちゃんは私より数年先に渡米していて、ちょうど1歳になる、息子さんがいて、仲良くなって息子さんの1歳のお誕生日会にも参加しています。

一緒にアメリカ生活を楽しく過ごしていたところ、先にゆかちゃんは日本に帰国になってしまいました。

日本に戻っても、ゆかちゃんは、旦那さんの仕事で東京住まい、私は神奈川県で暮らしていて、数回、東京で会ったりもしていました。

娘が幼稚園年長の時にアメリカの以前暮らしていたアメリカの場所にで再び生活することになり、2年後になんとゆかちゃんも旦那さんの仕事でアメリカに再び住むことになったんです。

ゆかちゃんの次男君と家の娘が同級生でして、週1回の日本人学校が娘と同じクラス、その時に授業参観をしていて、ゆかちゃんが私に言ってきたのが、「数年後は教室は黒ずくめになる」という話しでした。

ゆかちゃんの長男君、私が1歳の誕生日を祝った子が小学校5年生になってまして、小学校5年生になると、皆、女子も黒い服を好むようになり、ピンク色の服を着る子はいなくなると言ってました。

当時、うちの娘もピンクや紫色のヒラヒラドレスなどが大好きな時期でした。ゆかちゃんの数年後、黒い服を好むようになるは、皆が皆そうなるわけではないと思っていたのです。

実際、今、娘の好きな服の色は「黒か青」そして、キャラものの服は好まずに無地を好む女子になっています。そして授業参観に行くのですが、確かに昨年辺りから、黒が多いです、女子もかなりジャージ率も高くなったりもしてます。

私の住む町、娘はあと数ヶ月で中学生なのですが、学校へ行くのもジャージ、そして休日のおでかけもそのスタイルの子が多くなるようです。

ジャージは黒ではなくてブルーです。

ゆかちゃんは、飾らない人なんです。ずっと大阪弁で話していて一緒にいて、気をつかわないのです。

アメリカの生活って「気を使う部分」も多かったです。

良くも悪くも、日本人の方ってお上品な方が多くて、自分とは生活スタイルが合わないなという人が多かったです。

その逆で、日本では付き合えなかった人、家に呼んでもらって、おもてなしをしてもらい、学ばせてもらった部分も多いです。

ゆかちゃんは、上手く切替が出来る人、私の前では「お笑い系」でも他の人の前ではそれなりに振る舞える人です。

面白い話もたくさんです、ゆかちゃんの日本での住まい、同級生には国会議員さんのご子息なんかもいらして、あの人はテレビのままやでとか教えてもらったりして楽しかったです。

ゆかちゃんらしいなと思ったのが、授業参観には趣味のテニスの後が多いからジャージでいつも出席していたとか、何より面白かったのが、絵本の読みきかせを率先してやっていたのですが、担任の先生に許可を得て、東京都内の小学校で大阪弁に変えて絵本を読んだところ、かなり好評だったと言う話。

私もそんな絵本の読み聞かせ、聞いてみたかったです。

「大阪弁のネイティブスピーカー」だからって言ってましたけれど。

ゆかちゃんの作り出した言葉です。

そして、「メイちゃんやったらおもろいから、大阪でも暮らしていけるで」って言ってもらったことが、大阪好きの私としてはうれしい言葉となっています。

そんな面白い話を思い出す月曜日の朝、今日は娘の小学校最後の授業参観日、「教室は黒ずくめ」となっているでしょうか、確かめてきたいと思います。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?