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リングフィットアドベンチャー体験記

リングフィットアドベンチャーとは、2019年10月18日に任天堂より発売されたNintendo Switch用のゲームソフトである。

わたしは、慢性的に首や背中に痛みがあり、それを解消する方法を探していた。数回マッサージにも行ったのだが、その日に若干痛みが緩和されるぐらいで、根本的な解決にはなりそうになかった。ヨガかジムにどちらに通うべきか、そう考えていたとき、このソフトの存在を知った。

思い切って、Switch本体とソフトを買った。ジムに行けば、月に1万円、年間12万円かかると思えば、ソフトと本体セットの42,000円は安いものだと考えることにした。(これぐらいの額でも、わたしにとっては清水の舞台から飛び降りるような決意が必要だった)

2020年の年末に少しだけプレイして、すぐにやらなくなってしまった。仕事で苛立っているのに、元気に運動などできない! というような気分だった。

そして、月日が経ち、失業することが決まり、精神的な安定を保つため、体を動かし始めた。2021年の後半から、2022年の頭までは、かなり頻繁にプレイしていた。

今年(2022年)の1月5日にやっと全ワールド(面)をクリアした。半年ぐらいかかった。

わたしの活動記録
総活動時間 20時間35分16秒
総消費カロリー 3093.40kcal
総走行距離 77.93km
リング押しこみ 11,484回

食事のカロリー計算をされている方は、消費カロリーの少なさに驚いたかもしれない。ちなみに成人女性の1日の摂取カロリーは、2,000kcalだ。

正直に言うと、このソフトだけでダイエットするのは難しい。運動負荷を最大にして、1日2時間ぐらいやれば効果はあるかもしれない。で、このプレイ時間というのも、運動している時間だけがカウントされるので、ゲームを起動して、説明を受けている時間や、ステージを選んだり、スムージーを作ったり、買い物したりしている時間は合算されない。わたしの場合、プレイ終了後、運動時間が15分と表示されていた場合、実際にゲームをしていた時間はその倍の30分だった。

痩せるのは難しいけれど、補って余りあるメリットがある。

はじめのうちは、プレイしただけで、全身筋肉痛。それだけ、日常の動作では動かさない筋肉がたくさんあるのだろう。慣れてくると、苦もなく、できるようになるから、あら不思議。体を動かすことで、自分の身体に興味を持てるようになる。体の動かし方、ストレッチのやり方を学ぶことができる。

「Ring fit Adventure」の「Ring」は、輪っかを指す。これで、腕や上半身を鍛えることができる。腕のトレーニングは本当にきつい。なぜなら、普段、ほとんど動かしていないからだと思う。

このゲームをやってから、首や背中の痛みからは、かなり解放された。パソコンの作業ばかりの人、ずっとスマホを見ていて、上半身を動かしていない人には、おすすめしたい。もちろん、腕立て伏せや懸垂なんかができる人は要らないと思う。

何より、体を動かすことへの抵抗感がなくなったことが最大の収穫である。ウォーキングもしているのだが、そのときの初動が以前よりは早くなったような気がする。

集合住宅で騒音が心配、という方は「サイレントモード」を選択すれば問題なし。膝を動かすだけで、ランニングとして認めてもらえる。

すべてのステージをクリアしたわけではないので、今、最初から、ちびちびやり直している。ミニゲームの「パラシュート」なんかは、今も全然できない。そして、バジルのレシピが一つもないので、素材だけ大量に所持している。ここもなんとかクリアしたい。

体を動かすのは、健康のためなのだが、極端なメンタルの落ち込みを防ぐのに効果的だと思う。運動が習慣づいている人は、そのメリットを享受できているのだと思うと、うらやましい。レインコートを買い、雨の日も雪の日も、歩けるようにしたほうがいいのかな、などと考えたりもする。それぐらい運動は、メンタルヘルスにとって大事なものなのだと、ようやくわかってきた。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!