弱者は弱いか
過去に一度だけ書籍化経験がある私ですが、その小説の章名のひとつに「弱者は弱いか」と付けたのが数年前…。
そこにしたためた事と、全く同じ事を書きますと
社会から虐げられているのは、はたして弱者なのかと言いたいのです。
こいつ急に何言い出してるんだというわけですが、昨今のセクハラ問題に対してのボヤキです。
女性は弱者か、男性は強者か。
記者は弱者か、政治家は強者か。
弱者ならば守られるべきで、そこに差別があるならフォローが必要でしょう。弱者が弱者と呼ばれないよう、社会は取り組むべきでしょう。
ただ、考えてほしい。
強者を差別してはいないかと。
強い立場にある人間は、常に道徳的で倫理的である事を求められる。それを破ろうものなら糾弾の的です。これって本当にフェアな社会でしょうか。
医者は患者に殺される
教師は生徒に殺される
政治家は国民に殺される
他人事ながら憤る自分がいたり、いなかったりな今日このごろ。
そして結局、一番嫌いな結末に。
セクハラで糾弾されていた政治家が辞任するや、メディアは掌を返しつつあります。
実は女性記者の方が悪いのでは?と。
対象が「政治家」という強者から「女に騙されて職を失ったおじさん」という弱者に転落した途端、矛先が変わりました。
…
弱者を生み出しているのは誰なのか。
本当に弱者が弱いのか。
理不尽という言葉は、誰を守る言葉なのか。
よくよく考えさせられるニュースです。
…と、私は強者じゃないので
何の責任もありませんから、ここで威勢良く吠えられるわけです。一般人バンザイです。
ボックルさん「応援されるとガゼンやる気が出るのだ。あとタケルの献立に肉が入るのだ。頼むのだ」