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光と彼方

孤独なら、側に居て
何もかも失って凍る日は
鉄橋で見上げた、あの空に
輝く明かりを探すから

見つかってしまう前に、叫び壊れれば
頬を伝う最後の光...


宵闇に招かれた楽園は
時が沈めた、月夜を望むのか
薄氷に染まる明けに、羽休める鳥よ
零れた声も雲間に荒れば...

教えてよ、愛の意味

苦しみが募る世界に堕ちて
誰も居ない、この街で
風音だけが響いても、僕は
調べを見失ってまうから

ほんの少し、輝くだけでも
折れ曲がってしまう羽を抱えて
残響は止まず、夜明け前に
凍った夜闇よいやみを溶かせ...


花々が出てし月虹げっこう
見蕩れる精霊は、何故に生きるのか
消えずに、灯る光が欲しい


届かない距離で、側に居て
何も言わずに抱き締めていて
ただ、僕は返すから...

愛のうた

この痛みと生きる為に
朝焼けに照らされた街が
死に絶えて、響かない声と
雪熔ゆきどけを待ち侘びてる

手が届かなくても、構わない
崩れ落ちて、見上げた空へと…
飛び去っていく旅鳥は
最後に残した光…

明け空に羽ばたく、最後の光...

Ps.ヘル

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