僕がどれだけブラコンかという話
兄の誕生日だった。生きていれば54だった。
僕らは母親が違う。そのせいで兄の立場は本当に複雑だったし僕の母親という人はなんの罪もない兄に憎悪を向けられる人だった。子供ながらに母親の言葉に何度となく傷付いたが僕らは仲が良かった。兄が僕を嫌わずにいてくれたことは僕が真っ直ぐ歩めた理由の一つであった。僕は兄のことが本当に今でも大好きだ。
彼女と結婚をしたときもショックだったが他の誰でもなく兄だったから一生告白はしないと決めたくらいには祝福をした。だからこそ死ぬなんてあんまりだ。こん