この子の未来をFxxk upしないために
見出し画像

この子の未来をFxxk upしないために

好きなバーが閉店してしまった時「残念。あそこの雰囲気好きだったのにな」みたいに思い出の写真と投稿する人もいるけれど、大抵の場合そのお店が閉店してしまった原因は、そこに十分行かなかった一人一人にあるのです(もちろん今はコロナで勝手が違うけれど)。だから私は、他のバーにお金を落とすなら好きなバーに落としたいと思うし、出来る限り友人も連れて行きます。もしも閉店してしまったら、私の力不足だったとすら思うかも。

そんな風に日々の行動と未来はもちろん地続きで、正直なところ果たして「トイレの電気をこまめに消すことが地球を救う」かどうかは2つの行動の間に抽象度の差がありすぎてわからないけれど、ある程度コントロールできそうな未来に関してできることがある場合はやっておきたいと思うのです。

というのも、典型的すぎていささかこっぱずかしいなんですが、子供が産まれてからこの子が大きくなる頃の世界は・・・と考えると、いくつか私の代でなんとかしておきたい事柄が思い浮かんできます。このまま何もせずにFxxk up(めちゃくちゃに)されること、あるいはつまらない世界になることはできれば避けたい。日々いろんな選択をしながら生きている私たちの生活の積み上げが、1年後も10年後も50年後も形作るのです。

以下、あらゆる要素が絡む環境問題や社会問題に重み付けをするのは不可能とはいえ、私なりに実質または感情面にある程度のインパクトを出せそうなものを行動に移しました。意外と簡単なものからちょっとハードル高いかもしれないもの7つ。読んでいただいてこれは!というものがあればぜひご自身でもお試しいただければ嬉しいです。

1 まず、エネルギー。
電気の使用量を抑えるのももちろん大切だけれど、自由化された今は自宅の電源を太陽光や風力、洋上風力などの再生可能エネルギーに切り替えることができるのです。しかもめちゃくちゃ簡単に。東京電力や地域の電力会社に解約の連絡を入れる必要もないし、手元に検針票さえあれば5分で手続き完了。拍子抜けするくらいでした。日々の生活に変化ゼロで、コストも大してかからず、1度変えれば将来にわたって長期でインパクトが出せるということで一番のおすすめかもしれません。(もうこの文章これから先読まなくてもいいくらい。)

ちなみに、面倒くさいなと思われそうですが、再生可能エネルギー各社にもどういう理屈で「再エネ100%」と言っているのか差があり、私は他の再エネ会社を経てみんな電力という電力会社に切り替えました。自宅と、あと職場のアーティストインレジデンスAlmost Perfectも全部。個人でももちろん切り替えできますし、企業やお店の方、こんなに簡単に「施設内電源は再生可能エネルギーです」って言えちゃうんですよSDGs!

2 緩めにミートフリー生活。
畜産(特に牛肉)は輸送、エネルギーと並んで温室効果ガスの大きな排出源。しっかりビーガンでもベジタリアンでもないけれど、週何回かプラントベースの食事に置き換えるだけでここでも気候変動へのアプローチができます。私は基本ビーフは避けつつ、チキンとポークは量を減らして頂いています。最近は大豆ミートも種類豊富(このメンチカツは美味しかった)。ちなみに食のフットプリントに関しては、国内農家、有機農法やフェアトレード推しの生活協同組合パルシステムの宅配を始めてから随分楽に削減できるようになったと思います。

3 お金まわり。
なんとなくみずほとMUFJに口座を持ってたけれど、メガバンクって投資先微妙だな・・・と常々思っていて(特に火力発電所、原発への投資が私的には自分のお金使ってすることじゃないなと思っているので)、ようやく大方ダイベストメント(賛同できない投資をする銀行から資金を引き上げること)しました。引き上げたお金は350.orgのサイトを参考に楽天銀行にまとめ、さらに一部は連携した楽天証券から好きな企業への株式投資に回しています。今まで無関心ゆえに誰かの意思で受動的に動かされていた私のお金が、私が欲しい未来のために社会で能動的に活き始めた感じは、正直してます。

4 着る物の選び方、買い方は。
環境と社会へのインパクトが多大なファッション産業。原料の製造から多大な負担が環境や綿農家にかかり、染工程、縫製、輸送にも多くの資源を注ぎ込んだ結果約半数が消費者にわたる事さえなく廃棄され、運よく着られてもすぐに捨てられる服は埋立地行きや焼却処分または貧しい国に輸出されて現地の産業を破壊する・・・。というのは悲観的すぎるけれど、実はそんなに現実とは離れていません。
とは言っても「着飾ること」は古くからの人間の文化で、おしゃれは日々を楽しく彩ってくれるもの。ファッション = 悪では絶対にない。自分の気分をあげることと、望まない負荷を避けることをなるべく両立しようと選んでいます。私が着ているものは大体応援したいサステナブルファッションのブランドのものか、原料調達や製造工程を把握しているメイドインジャパンもの、古着、おしゃれな友人からお下がりもらってラッキーなんてこともあります。
成長が早く、サステナブルブランドのものを買ってもすぐにサイズアウトしてしまう子供服は友人の子供からもらったお下がりの威力を実感中。一目惚れしたら新品で買うことももちろんありますが、お下がりで足りない部分はこのCarry Onという中古子供服サイトでよく買っています。あと、すぐに真似できるものでもないかもしれないけれど、大人の着ない服を子供用にリメイクしたり。子供服のサステナビリティについては、前にこちらに詳しく書きました。

5 コンポストで循環モンスター培養
人気のLFCで都市型コンポストを始めました。正直実質どれだけゴミの削減になっているのかはわからないけれど、ゴミ捨ての回数は確実に減っています。毎日出る生ゴミを、ベランダにおいてあるコンポストバッグに入れてかき混ぜます。そうすると微生物(我が家ではモンスターと呼んでいて、コンポストに生ゴミを入れることを「モンスターに餌をやる」と言います)が分解、3ヶ月経ったら家庭菜園に使える堆肥が完成するという流れです。
実際のゴミ削減というよりは、有機物の循環を実感するためにやっているのかも。先日出来上がった堆肥で育てたパセリを食べて、私の中の循環が一歩円に近づいたことを感じました。

6  署名活動でアドボカシー。
一人で粛々と活動することも大事ですが、テコを効かせられるのが政策に影響を与える署名活動などのアドボカシー運動。政策や規則が変われば将来に渡って大きな変化が生み出せます。
急に環境関係ではなくなるけれど、個人的に日本の緊急避妊薬と避妊方法へのアクセスの悪さがありえないと思っています。こんなブルシットは私の世代で成仏させてやる、娘が大きくなった時にはもうちょっとマシなリプロダクティブライツ感覚の国に母ちゃんしといてやるからな、と息巻いて#なんでないのプロジェクトピルコンの活動には署名・注視してます。

7 なるべく近所の店で事すます。
私、国道沿いに巨大な箱みたいな大型チェーン店がどん、どん、って建ってる田舎があんまり好きじゃないんですよね・・・。もちろんそうなってしまった原因は、田舎から東京に出てきてしまった私にもあるのかもしれないけど。個性あふれる個人商店や思いの見える店構えがある街が少しでも残ったら、面白いと思いませんか?ということで、日々の買い物はなるべく近所の小さいお店に行くようにしています。幸い私の住む台東区蔵前は味噌屋、ワイナリー、酒造、佃煮屋、八百屋、肉屋の他、超細分化されたものづくりの精鋭たち(鈴、縄、造花、ボタンホール開け屋さん(!)などなど)が集まる土地。すぐに大型店やオンラインショッピングに行かず、近所で買えるものは多少高くても買って、この土地のキャラが続いていったらいいなと思っています。

以上、意識高い!と思われるのか生ぬるい!と思われるのかわからないけれど(そして上記が全て善で正しいとも言いきれない複雑な世の中ではありますが)、私の中で整理する意味も含め7つあげてみました。うちいくつかは昔からの仲間、鎌田安里紗さんのオンラインコミュニティLittle Life Labで仲間と一緒に実践しています(ミートフリーのレシピをシェアしたり、コンポストに虫発生したら慰めてもらったり)。

気になるものがあったらリンク先も含めて見てみてくださいね!そしてやりたいものがあったらぜひぜひ実践してみてください。私たちの未来が愉快なものでありますように。

(Top drawing by Luis Mendo)


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
現Almost Perfectコファウンダー。元INHEELS代表。2016から鎌田安里紗さんと主宰したサステナブルファッションの勉強会「めぐるファッションラボ」のまとめマガジンが主な内容です。その他主にアート、サステナビリティやエシカルファッションについて。