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治療的自我とは?

こんにちは!

今日は、ヨーガのお勉強で覚えたばかりの言葉、「治療的自我」について、備忘録してみようと思います◎


1.治療的自我とは?

わたしは最近、ヨーガのお勉強をしていく中で「治療的自我」という言葉を初めて耳にしました。

読んでいたヨーガの本には、こう書かれていました。

治療的自我とは、医師自身の人柄が患者の病を癒すことに影響するということである。

つまり、医師の存在自体が治療の道具となって、病気を癒すことができるという意味のようです。

わたしは、4月に晴れてヨーガ療法士養成講座を卒業し、「ヨーガ療法士」となりました。しかし、4月から鍼灸学校で新生活を始めることに決めていたので、「ヨーガ療法士」としての活動をアクセル全開にすることは一旦やめ、新生活に慣れながらスキルアップの期間を半過ごし、秋頃から活動を開始することに決めました。

まだ経験が浅いわたしにとっては、この言葉の意味は「なんだかわかるようなわからないようなだな…。」という印象でした。

2.先輩のレッスンに参加。

さて。つい先日、同じ地域で活動されているヨーガ療法士の先輩とご縁があり、レッスンに参加させていただく機会がありました。

とても勉強熱心な先生で、いつも私たち後輩のことを全力で応援してくださる優しい先輩です。年上の女性の先生で、人生の先輩でもあります。

先生は月に1度、ZOOMでオンラインレッスンをされているとのことだったので、今後の活動の参考にさせていただきたいと申し出てレッスンを受けさせていただくことになりました。

その日の生徒さんはわたしの他に、5名いらっしゃいました。

わたしは初めての参加でしたが、生徒さん同士は定例で参加されているようで、親子で参加されている方もいらっしゃり、とても和やかな雰囲気がパソコン越しにも伝わってきました。

先生は最初に、1人1人の体調(気になる所や痛いところ、最近あった出来事)などを聞いていきました。

わたしも、「パソコンの使いすぎか、肩が痛い」と伝えました。

レッスンを受けている方の半数が「肩こり」を、その他「腰痛」「咳が出る」などの症状を訴えられていました。

3.人が人を癒すということ。

ヨーガ療法では、まず最初に生徒さん全員の体調を確認します。

そして、そこで出てきたお悩みに対してヨーガのメニューを組み立て、オーダーメイドのヨーガをお届けしていきます。

先輩は、6人という大人数にも関わらず、90分のレッスンの中で器用に全員のお悩みに対してアプローチをされていました。

レッスン中は生徒さんたちの顔から時には笑顔があふれたり、時にはリラックスした表情が読み取れたりと、まさにヨーガが大切にしている「今ここ」に集中されている様子が伝わってきました。

そして、90分のレッスンが終わった後に、先生は1人1人に今日のレッスンの感想を聞いて行かれました。

「とっても気持ちが良かったです。」「肩が軽くなりました。」などポジティブな感想が続く中で、あるひとりの生徒さんがおっしゃいました。

1ヶ月、このレッスンを楽しみに毎日を頑張ってきたので、今日は先生にお会いできて、参加できて本当に良かったです。

この言葉を聞いた時、わたしは心を射抜かれたような気持ちになりました。

そうです。先生は、そのお人柄と技術の両方で生徒さんを癒しておられたのです。

そうか、これが治療的自我ということか!

その時、うまく消化しきれなかった言葉がすっと心に入っていくのがわかりました。

4.最後に。

今回、とても素敵な体験をさせていただき、わたし自身がレッスンを開始する秋頃までにもっともっとレベルアップすべきことが見えてきました。

まず1つ目は、技術の向上です。

先生のレッスンが終わった後は、本当に面白いくらいに「副交感神経」(リラックスの神経)に切り替わり、終盤はあくびが出て、寝ているポーズの時は少し意識が飛ぶ(寝ちゃう)くらいリラックスしていました。

ポーズの組み立て方や、インストラクションの仕方、微細な体の動きの表現までとても参考になり、わたしももっともっと技術を向上させたい!と思いました。

2つ目は、治療的自我の向上です。

あの時生徒さんがおっしゃられた「1ヶ月間、先生に会えるのを楽しみに頑張っていた。」という言葉を聞き、ヨーガをお伝えするということは、わたし自身がそんな存在になっていくということなのだ、と改めて実感しました。

わたしは、自分に自信がありません。

心根は、心配性で不安症なのです。それを、ヨーガの教えを用いることで視点を変換させ、紆余曲折ありながらも、何とか前に進んできました。

そんなわたしが、存在を持って人を癒すことなどできるのか…?

少しだけ、前に進むことが怖くなることがあります。

ですが、これは将来の夢に近づくためには、絶対に乗り越えなくてはならない壁です。逃げずに、しっかり向き合ってみようと思います。

治療的自我を向上させるためにも、わたし自身がよく学び、ヨーガの教えを日常で実践し、多様性を受け入れながら。自分を大きく見せることなどせず、ありのままの自分を磨いていく必要があるなと思いました。

生徒さんとお互いに寄り添っていけるような、成長していけるような。そんな関係性が築けるように、わたしのペースで学びを深めていきたいと思います。

それではまた、次回!

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